散歩中に犬が飼い主の方を振り向くときの心理
皆さんは愛犬を散歩させている際、ふと気付くと愛犬がチラチラと自分の方を見てきているということはありませんか?何でせっかくの散歩なのに、私の方を見てくるのだろうと疑問に思う方もいるでしょうが、この行動には犬の心理が表れているのです。
1.飼い主がついてきているか確認
まずは飼い主がしっかり自分についてきているかどうかの確認をしています。「ちゃんとついてこれてる?」や「飼い主さん、疲れていないかな?」など飼い主さんの様子を伺っているのです。
特に散歩をしている飼い主さんが、普段から散歩中に愛犬よりも歩くスピードが遅い場合など、しっかり犬は見ています。信頼関係が築けている犬であれば、飼い主さんのスピードに合わせて歩く犬も多いでしょう。
しかし、犬が主導になっている散歩の場合、信頼関係がしっかり築けていない可能性も考えられます。あまりにも先へと歩いて行ってしまうようであれば、一度散歩の基本をしつける努力をする必要があるでしょう。
2.「まだ歩くの?」
基本的に散歩が好きな犬が多いですが、中には「歩くのは疲れるから嫌い」や「お外は怖いから嫌い」というように散歩があまり好きではない犬もいます。そんな犬の場合は、一度立ち止まり、ジトッとした目で飼い主さんの方を振り返ることがあります。
これは「もう今日の散歩はここまででいいよ」や「まだ歩くの?」といった「早く家に帰ろうよ」アピールをしている可能性が考えられます。
大型犬や中型犬の場合、肥満や運動不足を予防するためにも1日2回、30分~1時間程度の散歩が必要です。しかし、無理に歩かせてしまうとストレスが溜まってしまう可能性があるため、少しずつ延ばしていくという方法を考えた方が良いでしょう。
3.抱っこしてほしいというアピール
飼い主の方を振り返り、そのまま立ち止まってしまったり座り込んでしまう犬の場合は「抱っこして欲しいな」と甘えている可能性が高いです。こちらも散歩があまり好きではなかったり、体力がない犬に多く見られます。
小型犬の場合、あまり遠くまで歩いてしまうと体力が途中で切れてしまい、体に負担がかかることがあります。そのため、なるべく歩く距離を考えて散歩に行ってあげるべきでしょう。
しかし、中型犬や大型犬の場合、基礎体力を付ける必要があります。そのため、抱っこしてアピールを毎回受け入れてしまうと、それが癖になってしまい、その後も自分で歩かなくなってしまう恐れがあります。そうなってしまうと運動不足になってしまったり、わがままな子に育ってしまう可能性が高くなるため、あまり甘やかしすぎない方が良いでしょう。
4.「楽しいね!」というアピール
「キラキラ」という効果音がつきそうな顔で振り返る場合、散歩が楽しく、飼い主さんに対しても「散歩は楽しいね!」「飼い主さんも楽しんでる?」といったポジティブな感情で振り返っていることがあります。
「散歩に連れて行ってくれてありがとう」という意味も込められており、愛情表現の1つでもあるため、このように口角が上がり、積極的に歩きながら飼い主さんの方を振り向いた際には、飼い主さんも微笑みかけてあげましょう。
5.何か不安なことがある
散歩中、向こうから他の犬がやってくるという状況に遭遇することがあります。フレンドリーな犬であれば問題ありませんが、臆病で内向的な犬の場合は不安になり、飼い主さんの方をチラッと見ることがあります。
また、新しいルートにチャレンジする場合も「この道で合っているか」を確認するため、飼い主さんの方を振り返ることがあります。
このように何か自分にとって不安なことが起こったとき、あるいは起こりそうなときに飼い主さんの方を振り返り、助けを求めたり、確認している可能性が考えられます。このような時はなるべく飼い主さんは汲み取ってあげ、落ち着くまで撫でてあげるなどの対応をしてあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が散歩中に振り返り飼い主さんを見る理由は様々です。周囲の様子や愛犬の様子などを参考に、どの心理が当てはまっているかを判断することが大切です。また散歩は社交性を身に付けたりしつけを行うために最適な日課でもあります。ぜひその辺りも意識して散歩をするようにしましょう。