犬を太らせてしまう飼い主がやりがちな5つの行為

【獣医師監修】犬を太らせてしまう飼い主がやりがちな5つの行為

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過度な肥満は健康を害してしまう恐れがあります。犬も人間と変わらずに生活習慣病を患って長期通院が必要なケースも増えてきています。愛犬の肥満コントロールは飼い主しか気を付けてあげることは出来ません。どんな行為が愛犬を肥満体にしてしまうのでしょうか。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬はどこからが肥満か

肥満犬

犬の肥満のチェック方法は簡単です。「肋骨が外から触れる」「骨盤が外から触れる」の2点です。ゴリゴリと肋骨に触れられるのは痩せすぎ、少しの脂肪の下に触れるのが標準、触って肋骨に触れないのが肥満です。

愛犬を肥満という危険にさらす飼い主の行為

  • 1.愛犬の要求するまま食事やおやつを与える
  • 2.適したドッグフードを選んでいない
  • 3.フードの適切量を把握せず、目分量であげている
  • 4.散歩以外の運動をさせていない
  • 5.自分の脚で歩かせずカートを利用する

愛犬が肥満の場合、上記5つの中で当てはまる行為があるのではないでしょうか?運動量が少ないのに高カロリーなフードを適切量であげたりすればあっという間に体重が増えてしまいます。特にラブラドールレトリバーなどの食欲が強く胃袋底なしの犬種は飼い主が注意してコントロールする必要があります。犬は散歩では大したカロリーは消費せず、走ったり、ひっぱりっこをするなどの筋力を維持する運動が必要です。

犬の肥満が呼び起こす怖い病気について

体重計

内蔵の病気

心臓病

首の回りに脂肪がつくことにより、気管が圧迫され呼吸が苦しくなったり、送り出さないといけない血液の量も増えることにより心臓が過度に働き、大きな負担がかかってしまいます。心臓病になると血圧をコントロールする薬の投与が必要となりますが、薬を投与し心臓の動きが楽になります。そのため生涯お薬を投与することになります。途中でやめてしまうと体調が悪化してしまいます。

しかし通院が犬のストレスになったり、飼い主への費用負担が大きくなることは否めません。首の回りに肉が着きすぎて呼吸器を圧迫したり、左心室と心房の弁がうまく働かなくなる僧坊弁閉鎖不全などが起こる場合もあります。

糖尿病

血糖値を下げる働きの体内で作られるインスリン(ホルモンの一種)が不足することで、血液から細胞へ取り込まれ消費される血糖がうまく細胞に届けることが出来なくなり、高血糖状態になってしまいます。糖尿病を治療せずにいると、元気や食欲がなくなり激やせします。

また、四肢末端にうまく栄養と酸素が届かなくなり免疫力が下がり、壊死などの原因になります。最悪の場合、断脚しなければいけないようになってしまいます。さらに、神経障害や腎障害など他の合併症を起こしやすい特徴があります。治療は血液検査で血糖値を見ながら、毎日のインスリン注射接種を行います。この注射も一度始めたら生涯注射の継続が必要です。

関節や筋肉の病気

太ったパグ

椎間板ヘルニア

背骨の骨と骨の間にクッションの役割をする椎間板があります。外傷や肥満により椎間板が傷つき中にある髄核が飛び出し、神経や脊髄を圧迫し、痺れや激しい痛みが起こります。歩き方が変わったり、動くことを嫌がるようになります。特にダックスンドの様な胴長の体型の犬種は椎間板ヘルニアになりやすいので要注意です。

関節炎

体重を支える前脚肘関節、後膝関節、後股関節に過度な負担がかかり、関節のクッションである軟骨が減少し、骨同士がぶつかり炎症や変形が起こります。

人間の場合は骨切り術という難度が高い手術をする又は痛んだ関節を金属製の人工関節に置換する手術をする事になります。しかし、そのような高度な治療は犬の場合行っている病院が少なく、高額な医療費がかかります。そのため大体は今ある関節がなるべく炎症が起きないように、体重を減らし関節への負担を減らしながら、痛み止めの薬やサプリメントを使い痛みを軽減させる処置をします。

まとめ

あふれるフード

太っている犬は見かけも可愛く手触りも柔らかくおちゃめに見えますが、ご紹介したように肥満が引き起こす恐ろしい病気がたくさんあります。可愛い愛犬が元気に長生き出来るように、肥満にならないように心がけましょう。

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