犬が乾燥剤を誤飲してしまった際の危険性と対処法

【獣医師監修】犬が乾燥剤を誤飲してしまった際の危険性と対処法

食品に入っている乾燥剤は犬や子供誤飲事故が多いものの一つです。危険性も高いため食べないように注意が必要ですが、万が一、愛犬が乾燥剤を誤飲してしまった場合の対処法をご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬が乾燥剤を誤飲してしまった

体調が悪そうな子犬

食品などの湿気を防ぐために使用される乾燥剤。食品のにおいが着いていることもあり、犬が誤飲してしまうことが多いものでもあります。

乾燥剤には危険な成分が含まれているため、犬が食べないように細心の注意を払う必要があります。しかし、少し目を放した隙やゴミ箱をひっくり返して食べてしまったなんて事故も実際に発生しています。

今回は乾燥剤の危険性と愛犬が乾燥剤を誤飲してしまった場合の対処法をご紹介します。

乾燥剤の種類と犬にとっての危険性

シリカゲル

まずは乾燥剤の種類とそれぞれの危険性をご紹介します。乾燥剤は「シリカゲル」「生石灰」「塩化カルシウム」の3種類が主に使われています。

シリカゲル

お菓子の湿気を防ぐためによく使用されている「シリカゲル」。成分は二酸化ケイ素です。食品添加物としても使われている成分です。見た目は透明で丸い粒状をしています。シリカゲルの致死量は15g/kgといわれ、ごく少量であるならばほとんどの場合が無害だといわれています。

生石灰

「生石灰」は海苔やお煎餅に使われています。吸湿力が高く、コストが安いため広く使用されています。見た目は白くゴツゴツとした粒状で不織布や紙袋に入っていることがほとんどです。

酸化ナトリウムと呼ばれる強アルカリ性の成分です。腐食性が強く、水を吸収することで高熱を発します。口にすると口内や胃粘膜が爛れ、出血を起こします。また、皮膚に付着することで強い痛みを伴って火傷を起こしてしまいます。目に入った場合も痛みと共に角膜炎となるため、十分に注意が必要な乾燥剤です。

塩化カルシウム

「塩化カルシウム」は食品ではなく、押入れや洋服ダンスの乾燥剤として使われます。白い粒状をしており、ほとんどの場合が容器の上部にこの薬剤を入れて、下部に水が溜まるような仕組みをしています。生石灰と比較すると作用は劣りますが、生石灰と同じ症状を引き起こします。同じく特に注意が必要な乾燥剤です。

犬が乾燥剤を誤飲してしまった時の種類別対処法

舌を出して倒れる犬

家庭で使用する乾燥剤は主に3つの種類があることが分かりました。それぞれ対処法が異なるため、万が一愛犬が誤飲してしまった場合は誤飲した乾燥剤の種類を確認してください。

シリカゲルを誤飲した場合

消化管から吸収されないシリカゲルはほとんどの場合が毒性がないため、少量であれば中毒となる心配はありません。口にしたのが家庭用の個包装されているシリカゲル少量であれば、水を飲ませて様子を見るようにしましょう。しかし、時には口内がただれたり、食道へ付着して炎症が起きることがあるため、量が多い場合や気になるようであれば早めに動物病院へ連絡するようにしましょう。

生石灰、塩化カルシウムを誤飲した場合

生石灰と塩化カルシウムは特に注意が必要です。食べた直後に発見した場合、口内をよく洗浄した上で牛乳を飲ませて胃粘膜を保護します。この時に飲み込んだ乾燥剤を吐かせないようにしてください。これらの処置をすると同時に動物病院へ連絡、獣医師さんの診察を受けましょう。

まとめ

薬品を前にする犬

乾燥剤にはシリカゲル、生石灰、塩化カルシウムという3つの種類があります。特に生石灰と塩化カルシウムは強い成分が含まれているため、愛犬が口にした場合は必ず動物病院へ相談するようにしましょう。

今回ご紹介したように乾燥剤は犬が口にしてしまうものの中でも特に注意が必要です。普段から飼い主さんが与えたもの以外を口にしないようにしつけを行うことが大切ですが、食品のにおいがついている場合、犬は食べられるものだと勘違いしてしまいます。

犬が食べたら困るものは犬の手が届かない場所に保存し、捨てる場合にも注意が必要です。飼い主さんが十分に注意をして、愛犬を事故から守るようにしましょう。

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