犬が寝場所を変える理由
今まで自分のベッドで寝ていた愛犬が、最近は別の場所にわざわざ移動して寝るようになったという経験や、今まで飼い主と一緒に寝ていたのに、ある時から一緒に寝ようとしなくなったという経験はありませんか?なぜ犬は寝場所を変えようとするのでしょうか。
1.気温が高すぎるor低すぎる
季節によって寝る場所が変わる場合には、いつも寝ていた場所が適した気温でなくなってしまったという理由が考えられます。
例えば、冬は暖かいように日が当たる窓際にベッドを置いている場合、その位置で寝ていることが多いですが、夏になると非常に暑い場所となってしまうため、自らその場所を離れ、新たに冷房がよく効いている場所を探し、そこを寝場所にする事があります。
また冬にカーペットの上やブランケット、犬用ベッドの上で寝ていた犬が、夏に入るとフローリングに移動して寝ているという例も体温調整が理由でしょう。
2.うるさい音が聞こえる
リビングに寝床が設置されている犬に多い理由ですが、テレビの近くにサークルや犬用ベッドが置かれている場合、寝ようとしてもテレビの音がうるさくて眠れないため、移動して新たな寝場所を探すという子も多いです。
また外に面した窓の側などに寝床がある場合、屋外で工事などが施工されると工事の音がうるさく、中には苦手という子も非常に多いため、工事期間中だけ寝る場所を変えるという犬もいます。
犬は聴覚が優れているため、人間以上にダイレクトに聞こえています。そのため、人間にとって気にならない音であっても、犬にとっては騒音として聞こえていることがあるのです。
3.飼い主に潰されてしまう危険性があるから
いつも飼い主と一緒に寝ていた犬が、ある日突然、一緒に寝ることを拒否するようになった、あるいは飼い主が寝室に向かうのを見ていながら付いてこなくなったということはありませんか?もしかすると昨晩、飼い主が寝返りを打った際、踏みつぶされそうになったなどのトラブルに遭ったのかもしれません。
犬は浅い睡眠を繰り返しているため、飼い主が寝返りを打つとそれに反応して素早く避けることが多いです。しかし、反応できず身体を踏まれてしまったり、あるいは寝返りの回数が多く、まったく休むことができなかった場合、犬は翌日から違う場所を寝場所にすることがあります。
よく夫婦が同じベッドで眠る際、相手のいびきや歯ぎしりがうるさいから眠れないという事例がありますが、犬の場合も同じような体験をしていると考えるとわかりやすいでしょう。
4.飼い主に対する認識が変化したから
いつも一緒に寝ていた愛犬が少し場所を移動して一緒に寝るようになったという場合には、愛犬が飼い主に対する認識を変えた可能性があります。どういうことなのでしょうか。
実は犬が飼い主と一緒に寝る場合、飼い主の身体のどの部分で寝ているかによって、飼い主のことを信頼しているかがわかります。足下で寝ているようならば信頼されており、「頼りがいのある飼い主」と認識していることが多いです。逆に、頭の方へ近付くにつれて信頼関係が築けていない状態であると言えます。
つまり、今までは頭の横で寝ていた犬が足下に移動している場合は、飼い主のことを信頼し始めた可能性がある、ということになりますね。
犬にとって寝心地の良い場所とは?
ここまで犬が寝る位置を変えるときの理由を4つご紹介して参りました。その中に、犬にとってどのような環境が寝場所として適しているのかヒントがありましたが、皆さんはお気づきですか?犬の寝場所を整える際、重要となるポイントは「気温」と「音」、そして「位置」です。
まず気温ですが、体温調整をしやすいよう、直射日光が当たる場所やエアコンなどの冷暖房機が直接当たる場所は避けるようにしましょう。次にリビングにベッドやサークルを置いている場合、テレビから離れた場所に置いてあげると、音を気にせず眠ることができます。
最後に位置です。これは犬の性格によっても差が出ますが、警戒心が強いこの場合は四隅のどこかに置いてあげることで安心感を与えることができます。特にベッドの背後は壁になっていると警戒心を軽減させてあげる事ができますよ!
家族が大好きな甘えん坊さんの場合には、なるべく家族が見える位置に設置してあげると良いでしょう。寝ていても家族が見えないことで不安になってしまい、なかなか寝付けないという状況を回避するためです。
これらのポイントを考慮した上で、愛犬の寝場所を確保してあげると、快適な睡眠をとらせてあげることができるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が寝る位置を変えた場合、何かしら不満を抱いていることが多いです。寝る場所の環境が愛犬にとって快適になっているかどうか、今回ご紹介したポイントを参考に、今一度確認してあげましょう。