犬が海や川で溺れてしまった時の応急処置の方法

【獣医師監修】犬が海や川で溺れてしまった時の応急処置の方法

暖かくなると愛犬と海や川で遊びたい!という方も多いかと思います。しかし水難事故は思っている以上に多く、死亡してしまうケースもあります。溺れてしまった愛犬を助けるためにはどうしたらいいのでしょうか?

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬も溺れるの?

サングラスをかけて泳ぐ犬

犬は犬かきという言葉がある通り泳げます。
しかし泳ぎが得意でない犬もいます。主にミニチュアダックスフンドやのように足の短い犬種や鼻の短い犬種です。
そしていくら泳ぎが得意だといわれている犬種でも水の流れが速い川や海では途中で体力が尽きて溺れてしまいます。
また溺れるのは川や海だけではありません。
家の中でも小型犬が浴槽に落ちてしまい、ふちが滑って手をかけられずに溺れてしまうという事故もあります。
そういった事故が起こったときに応急処置をすれば命が助かる可能性が高くなります。
今回は応急処置の手順とやるべき行動をご紹介します。
万が一、愛犬や他の犬が溺れてしまった時に応急処置ができるようにしておきましょう。

ペットが溺れた時の対処法

タオルをかぶる犬

体に入った水を出す

まずは溺れている犬を助けなければいけません。
犬を助け出し、安全な場所に運び、体に入った水を出す処置をしましょう。
小型犬であれば、後ろ足の付け根か腰を持って逆さにしてから体をゆすってください。
肺や気管に入ってしまった水を出すためです。
背中や胸をたたいて、口と鼻から水が出てくるか確認してください。
もし大型犬で抱えるのが難しい場合は横に寝かせて、体の下に毛布のようなものをはさみ、頭が低くなるようにして背中や胸を圧迫して水をはかせましょう。

意識・呼吸・脈を確認

水を吐かせるときに意識の確認も行います。その際、呼吸や脈の確認も行いましょう。
犬の心拍数は毎分で60回から160回ぐらいで、呼吸数は毎分10回から30回ほどです。
もし呼吸をしていない場合は人工呼吸を、心臓が止まっているなら心臓マッサージを行ってください。
これをやるのとやらないのとでは生存率が大きく変わってきます。
意識を取り戻したら自力で水を吐くようになります。

体を温める

タオルに包まれてる犬

体が濡れている他に溺れてショック症状を起こしている場合は体温が下がっていることがあります。
タオルで水気を拭き取り、毛布や乾いたタオルなどで体全体を包んで保温するようにしましょう。
決して濡れたままで放置しないようにしてください。

動物病院へ連れていく

意識が戻ってその後元気そうにしていても、水が肺や気管に残っていると後々肺炎などを引き起こす可能性があります。
念のため病院へ連れて行って、様子を見てください。
もしまだぐったりしていて獣医さんから入院を勧められたら入院させてあげたほうが良いでしょう。
万が一ということもあるので、自己判断で勝手にもう大丈夫と思わないでください。

海や川で泳がせる際の注意

ブルドッグ

犬の中には水が大好きで大はしゃぎする犬もいます。
しかし楽しい気持ちばかりが大きくなって、注意が散漫になってしまうとちょっとしたきっかけで溺れてしまったりもします。
海や川で泳がせるときは必ず誰かが側で見守るようにしてください。
水の流れは予測できません。何かが流れてくることもあります。
楽しくて夢中になって泳いでいて、気づいたら疲れて溺れてしまうということもありえます。
犬の状態を観察して、少しはしゃぎ過ぎているなと思ったら呼び戻したりしてください。
また海や川だけではなく家の中で水にいれるときも、きちんと目の届くところで行いましょう。
家の中なら大丈夫!と思うかもしれませんが、気づかないうちにお風呂に入り込むこともあります。
小型犬などの小さな犬の場合、お風呂の浴槽に入って出れなくなり、そのまま溺れてしまうという事故も多く発生しています。水深3~5cm程度でも溺れることがあるようです。
ツルツルとすべるふちに手がかけられず、出るに出られなくなってしまい、そのまま疲れて溺れてしまうためです。
飼い主さんが気づかなければそういった危険もあるのです。
家の中での水難事故を防ぐうえで1番大事なのは勝手にお風呂場に入れないようにすることです。
お風呂のドアは必ず閉める、人がいないときに浴槽に水をはったままにしておかない、などの工夫が必要です。

まとめ

おもちゃをくわえて泳ぐ犬

海や川で泳がせるときは、泳ぎが不得意な犬はもちろん注意が必要ですが得意な犬でもどういったことがきっかけで溺れるかわかりません。
飼い主さんの目が届く範囲で泳がせるようにしてください。
そしてすぐに救出ができるように日頃からもしも愛犬が溺れたらどういった対処をするのかを確認しておきましょう。
また溺れるのは海や川だけではありません。
小型犬などの小さな犬は家の中の浴槽で溺れるケースも多いです。
飼い主さんが気づかない間にお風呂に侵入してしまい、自分で浴槽に入ってしまって出られなくなることがあるのです。
飼い主さんが側にいてすぐに気づけば良いのですが、もしも側にいない、もしくは気が付かなかったとき、最悪の場合溺れて死んでしまうかもしれません。
そんなときに、応急処置を施せば助かる可能性は高くなります。
しかし、溺れた時の応急処置を覚えることも必要ですが、まずは溺れないように気を配ってあげてください。

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