目を使ったコミュニケーション
犬とのコミュニケーションの一つとして「アイコンタクト」を使うというものがあります。コミュニケーションの基礎だなんていわれたりしますよね。実際に犬は信頼している飼い主さんであれば、アイコンタクトを使ってコミュニケーションを取ることを理解しています。
そんなコミュニケーションにも使う「目の動き」ですが、目の動き方によってはそこから心理状態を読み取ることができます。
例えば愛犬が「目を細める」ということはありませんか?これにも意味があると言われています。いったい犬はどういった理由で目を細めているのでしょうか。その心理状態をご紹介します。
犬が目を細めている時の心理状態
緊張
緊張状態にある時、犬は目を細めます。犬にとってアイコンタクトは信頼の証しでもありますが、敵意を表すものでもあります。そのためじっと目を見つめられると「威嚇されている」と感じて、ストレスから緊張状態に陥ることがあります。そうすると目を細めたり、緊張状態を落ち着かせるために目をしょぼしょぼとさせ、まばたきの回数が増えたりすることがあります。また、自分の気持ちを落ち着かせるのと同様に、目が合っている相手に落ち着いて欲しい時にも目を細めることがあります。
服従
目を細めることは相手への服従を表していることがあります。前述したように犬にとって目を合わせることは敵意を表すものでもあります。そのため敵意がないにも関わらず、もしくは敵意がなくなったにも関わらず誰かと目が合ってしまった時、犬は敵意がないことを示すために目を細めることがあるのです。目を細めた後は自然と目をそらします。
信頼
敵意とは反対で信頼や親愛を表す時にも犬は目を合わせてアイコンタクトを取ります。信頼している相手を見る時はどこか嬉しそうに目を細めて、まぶしそうな表情をしています。愛犬にこの表情で見つめられていたら、飼い主さんのことを信頼している証拠かもしれません。目を細めるのと同時に口角が上がることもあるため、笑っているように見えることもあります。穏やかな表情で笑いながら飼い主さんを見つめている…そんな表情で愛犬に見つめられたらとっても幸せですよね。
注意したい目の病気
目を細めることには、心理状態だけでなく病気の症状の可能性もあります。次のような病気が目に起きている時、犬は目を細める、まばたきが増える、しきりに目を気にする、目やにや涙が出るといった仕草や症状をみせるため注意が必要です。
- アレルギー
- ドライアイ
- ぶどう膜炎
- 結膜炎
- 角膜炎
- 逆まつげ
放置してしまうと犬もつらい思いをしますので、愛犬が頻繁に目を気にしているようであれば動物病院へ連れていくことをお勧めします。
まとめ
- 緊張
- 服従
- 信頼
- 病気
敵意と信頼といった一見して反対の感情も目の動きを使って表されます。目を細めてそらした場合は敵意はありません。目を細めたまま視線をそらさない場合は愛情を表現していることがほとんど。まばたきが増えたり、目をしょぼしょぼとさせている時は緊張している可能性はもちろん、目の病気の可能性もあるため、周りの状況なども踏まえて愛犬の状態を判断してくださいね。
普段、愛犬の目を見ることはあまりないぁなんていう飼い主さんがいたら、犬との信頼関係が築けていない可能性があります。アイコンタクトを取ることで、犬との関係構築が始まっていきます。ぜひ親愛の気持ちで愛犬から見つめられるように、普段から信頼関係を築いていきましょう。