犬が固まって動かないときの心理とは?
まずは犬が固まって動かないときの基本的な心理から見ていきましょう。なぜ急に固まってしまうのか、その理由を知る事で、飼い主さんも対応する事が出来るかもしれません。
1.何かに興味を持っている
まずは何か興味深いと感じる対象が目に入ったという理由です。その時の犬の心理としては「何だろう、あれ?」「興味深いな」といった心理でしょう。その興味を惹かれた物は行った何なのかを見定めているという段階です。
「何だろう?」と吟味するときは、人間もジッとその対象を見つめたりしますよね。犬も同じです。興味がある物に対しては、じっと動かず固まったように凝視し、確認する様子が多く目撃されています。まずは周囲に愛犬が興味を持ちそうなものは無いか確認してみましょう。
2.音の正体を聴き取ろうとしている
また気になる音が聞こえた際にも、じっと動かず固まってしまう事があります。これは自分の息や行動による音で、その音が聞こえないようにするためだと言われており、しっかり聴き取る事でその音の情報を得ようとしているのです。
例えばリビングにいる際、今までは遊んでいた愛犬が家族が帰ってきた途端、急に固まり動かなくなったという事はありませんか?これも「誰か家に入ってきた」「誰だろう」という気持ちから、音の正体を探り当てようと試みている状態だと言えます。
3.警戒中
上記の音の正体を聴き取ろうとしているという理由に似ていますが、警戒している際も固まって動かなくなる事があります。先ほどの玄関の音が聞こえたという状況に対しても警戒の意味が込められているのでしょう。
特に家の中であれば、「大事な家族・飼い主さんを守らなければいけない」と使命感に燃えている犬も非常に多いです。そのため、音を聴き取る事で警戒を緩めず、いざという時には応戦できるような状態を作っておこうという心理が働いています。
犬が固まって動かないときの心理~散歩編~
続いて散歩中に急に固まり動かなくなったときの心理です。今まで元気よく歩いていたのに、急に立ち止まり動かなくなってしまったという事はありませんか?もしかすると下記のような心理が働いているのかもしれません。
4.やって来る犬の情報を得ようとしている
まずは歩いている方向から別の犬がやって来ている場合、「あの犬はどのような犬だろう」と情報を得ようとじっと立ち止まり、見定める事があります。これは警戒の意味も持っており、とりあえず待機、といった状況です。
向こうから犬が近付くにつれて、徐々に愛犬に様子が変わっていきますので、好意的なようであれば相手の飼い主さんに挨拶し、お互いを触れ合わせると良いでしょう。
もしも唸ったり、今にも飛びかかりそうな勢いになった場合、飼い主さんが愛犬と同じ高さにしゃがみ、撫でたり声をかけるなど落ち着かせることが大切です。
5.過去のトラウマが影響している
過去の散歩で怖い思いをした場合、その前を通ろうとするとどうしても足がすくんでしまうということもあります。「怖いな」「またあの状況になったら嫌だな」という心理が働き、固まったように動かなくなってしまうのです。
トラウマとなるできごとは、飼い主さんにとって非常に小さい事である可能性も多いです。「トラウマなんてない」と飼い主さんは思っていても、犬にとっては非常に怖い思いをしたという事も考えられます。
ちなみに筆者の犬は、ゴミ捨て場のネットが風で煽られた際、それが怖かったようで1週間ほど、その場所を通る際は一度立ち止まり、遠回りをして歩くような仕草を見せました。
6.飼い主さんに抱っこしてもらいたい
最後は甘えているというケースです。散歩は楽しいけれど、飼い主さんとも触れ合いたいという心理から、立ち止まって動かなければ飼い主さんが構ってくれるかも、抱っこしてくれるかもと思っている可能性があります。
過去に立ち止まった際、飼い主さんが抱っこをしてあげたという記憶が残っている場合、もう一度同じようにしてもらおうという考えが働いているのです。
ここでまた抱っこしてしまうと同じ事を何度も繰り返してしまうので、頭を撫でてあげたりアイコンタクトを取ってあげる事で自発的に歩かせるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。状況や場所によって、固まって動かなくなってしまう犬の心理は異なります。今後、愛犬が固まって動かなくなった際には、どの状況に当てはまるかを見極めて、愛犬の心理を理解してあげましょう。