犬が急に怒るようになる原因とは?
「今までとても大人しかった犬が急に怒るようになってしまった、「これまでもやんちゃではあったけど、お利口さんだった犬が急に怒って攻撃をするようになってしまった」など、突然変わってしまうことがあります。
しかし、犬が急に怒るようになることには必ず原因があります。どのような原因を考えることができるのか、可能性の高いものをいくつかご紹介したいと思います。
犬が急に怒るようになる原因その①「カラダの不調を訴えている」
犬は言葉を話すことができません。お腹が痛い、手足が痛い、頭が痛いなど、それを言葉にして伝えることができません。
カラダの不調によって神経が過敏になったり、犬も不機嫌になることがあります。急に怒るようになった原因は、カラダの不調によって不機嫌であるからという可能性があります。
また、カラダの不調が重度である場合、痛みが激しいなど、その苦しみを唸ったり吠えたりすることで訴えようとしているという可能性もあります。それらの様子が私たち人間には“怒っている”ように見えてしまうのです。
痛みがある手足やカラダに触れられたとき、“キャンッ!”と鳴いて痛みを訴える犬もいますが、唸ったり吠えたり、噛みついたりすることで訴える犬もいます。
もし、カラダの不調が急に怒るようになった原因である場合、食欲が低下したり元気がなくなったり、歩き方がおかしかったり手足を引きずっていたりなど、何等かの症状がみられると思いますので見逃さないようにしましょう。
対処法
検査を受けなければ気づくことのできないカラダの不調もあると思いますので、ご自分で確認することができない場合には、獣医さんに診てもらうのも良いと思います。
犬が急に怒るようになる原因その②「ストレスや恐怖心」
ストレスや恐怖心を感じることで怒る犬がいます。急に怒るようになってしまったのは、それまでに怒るほどのストレスや恐怖心を感じたことがなかっただけかもしれません。今まで全く怖がることのなかったものを、急に怖がるようになることもあります。
他の犬とも仲良く接することができていた犬が、急に他の犬に対して怒るようになってしまうことがありますが、何か怖い体験をしたのかもしれないということを考えることができます。
お散歩や運動が不十分であること、好奇心を満たされないこと、刺激が足りないこと、飼い主さんとのコミュニケーションが不十分であることなどからストレスを感じてしまう犬もいますが、急に怒るようになってしまう原因になりかねません。
対処法
- ストレスになるようなことが続いていないか
- お散歩や運動は適切で十分であるか
- 恐がることをしていないか
このように、ストレスや恐怖心を感じるようなものがないか考えてみてはいかがでしょうか。
我が家の例になりますが、ある日出窓に大きなクマのぬいぐるみを置いた事がありました。しかし、うちの愛犬はこれをとても怖がっていました。私にとっては可愛いクマのぬいぐるみですが、愛犬にとっては怖い存在だったようです。
クマに向かってずっと唸っており、その様子からすぐに気づけて良かったです。
犬が急に怒るようになる原因その③「何かを守ろうとしている」
これはうちの愛犬にたまにあることなのですが、自分のおもちゃを守ろうとして、私や他の犬に怒ることがあります。
しかし、毎回怒るわけではありません。他の犬とボールを取り合いながら仲良く遊んでいたのに、なぜか突然ボールを取られまいと怒りだしたり。遊びの時間が終わったら私がおもちゃを片付けるのですが、なぜか今日は、まだ遊びたい!おもちゃを片付けたくない!と言って駄々をこねて怒りだしたり。
その日その時の気分によって変わるのかもしれません。取られてしまわないように自分の大事なおもちゃを必死に守っているのでしょう。
対処法
遊んでいて興奮してしまっている可能性も考えられるため、落ち着かせてあげることで対処できると思います。
興奮してしまう前に、おもちゃを取り上げて、オスワリをさせるなどし、落ち着かせてから遊びを再開すると良いのではないでしょうか。
まとめ
犬が急に怒るようになる原因は他にも数えきれないくらいたくさんあると思います。
②と③でご紹介した内容は、その原因に気づきやすいと思います。とくに注意したいのが①の「カラダの不調を訴えている」です。
愛犬が急に怒るようになってしまった…でも原因がわからない。そんなときは①である可能性が非常に高いと思います。
しばらく見守ってみても良いと思うのですが、解決できない場合には獣医さんに相談し、検査を受けてみることをおすすめします。