犬が「フンッ」と鼻を鳴らすのはどうして?
愛犬が鼻を「フンッ」と鳴らすのを聞いたことはありませんか?ちょっとしたしぐさなので見過ごしがちかもしれませんが、意識して愛犬を観察してみるとフンッとよく鼻を鳴らしていることに気づくかと思います。
人間の場合、相手を見下すような場面で鼻をフンッと鳴らすことが多いですが、犬の場合はそんなことはなさそうですよね。ならば、犬が鼻をフンッと鳴らすのはどうしてなのでしょうか?その心理を探ってみました。
犬が鼻を「フンッ」と鳴らす心理
①嗅覚をリセットしたい
犬は、家の床や外の地面などをひとしきり嗅いだあとに、鼻をフンッと鳴らすことが多いです。これは、嗅覚をリセットするため。
犬は情報収集をするために床や地面などのにおいをクンクン嗅ぎますが、嗅いだにおいに大した情報はないと判断すると鼻をフンッと鳴らしてその情報を消去し、また次の情報収集を開始するのです。
②気分をリセットしたい
気分をリセットしたいときにも、犬は鼻をフンッと鳴らすことがあります。これは、人間でいう深呼吸のようなものと考えられます。
私たち人間は、緊張した状態などから気分を変えたいときに深呼吸をしますが、犬もフンッと鼻を鳴らして気分をリセットしたり、リラックスしたりするのです。
③不満を感じている
気に入らないことや不満があると、「もういい!フンッ!」と言って、そっぽを向く人っていますよね。犬も人間と同じように、自分の要求が通らず不満を感じたときに鼻をフンッと鳴らします。「フー」とため息をつくことも。
④鼻水を飛ばしたい
犬は、鼻水を飛ばしたいときにも鼻をフンッと鳴らします。フンッと鼻水を飛ばし、鼻通りをよくしようとするのです。人間が鼻づまりのときや鼻水が出てくるときに、鼻をかみたくなるのと同じですね。
特にパグ、フレンチ・ブルドッグ、シー・ズーなど、いわゆる鼻ぺちゃの短頭種は鼻の構造上、鼻水が出やすいため、鼻息と一緒に鼻水を飛ばすことが多いと言われています。
「フンッ」以外の鼻の鳴らし方とその心理
犬は「フンッ」以外にも、鼻を「ピーピー」と鳴らしたり、「ブーブー」と鳴らしたりすることがあります。これらの鼻の鳴らし方には、どのような心理が隠されているのでしょうか?それぞれご紹介します。
鼻を「ピーピー」と鳴らすときの心理
犬が鼻を「ピーピー」と鳴らすのは、
- 恐怖や不安を感じているとき
- 痛みを感じているとき
- 甘えているとき
- 要求があるとき
などです。
甘えているときや要求があるときは、鼻をピーピー鳴らしながら飼い主さんの目や欲しいものをじっと見つめたり、飼い主さんの腕や膝に前足を乗せてきたりします。このようなしぐさをされると、かわいくてなんでも言うことを聞いてあげたくなりますが、甘やかし過ぎには要注意です。「鼻を鳴らせば、何でも言うことを聞いてもらえる」と、愛犬が考えるようになってしまうかもしれません。
愛犬が鼻を鳴らして、「遊ぼう」「お散歩へ行こう」「おやつをちょうだい」など、今すぐかなえてあげる必要性のない要求をしているときは無視をし、鼻を鳴らすのをやめて落ち着いてから気持ちを満たしてあげるようにしましょう。
犬が「ブーブー」と鼻を鳴らすときの心理
犬が鼻を「ブーブー」または「グーグー」と鳴らすときは、興奮しているときです。興奮して鼻息が荒くなり、そのような音が鳴ってしまうことがあります。興奮したときに一時的にブーブーと鼻を鳴らすのであれば問題ないのですが、頻繁に鼻をブーブーと鳴らす場合は、鼻腔狭窄が原因かもしれません。
鼻腔狭窄とは、鼻の穴とその奥の鼻腔が狭まった状態のことをいい、短頭種に多く見られます。
もし、鼻水を飛ばしたり、鼻をブーブー(グーグー)と鳴らしたりすることが多い場合は、動物病院へ受診しましょう。
まとめ
犬が鼻を「フンッ」と鳴らすときは、嗅覚や気分をリセットしたかったり、不満を感じていたり、鼻水を飛ばしたかったりと、さまざまな心理が隠されています。
また、何か要求があって鼻をピーピー鳴らしたり、興奮して鼻がブーブー鳴ってしまうこともあります。愛犬が鼻を鳴らしたときは、今、愛犬がどんな気持ちなのか読み取ってあげたいですね。
頻繁に鼻をフンッと鳴らして鼻水を飛ばしたり、鼻をブーブーと鳴らす場合は、鼻腔狭窄の可能性があり、特に短頭種は注意が必要です。心配なときは、動物病院で診てもらいましょう。
ユーザーのコメント
40代 女性 匿名
あと、嬉しいときやテンションが上がった時(たいていオヤツ)は、小さいクシャミのような音を連続してさせます。
嬉しい時にも、フンッとかクシュッとか言いますよ。
女性 匿名
50代以上 男性 匿名
40代 女性 ナカムラン
40代 女性 ゆっこ
ふんっといって鼻水飛ばしてくれますよ
イビキも、かいて寝ています
鼻めっちゃさんの可愛い所です