犬が臭くなる5つの原因!対策や予防で獣臭を消そう

犬が臭くなる5つの原因!対策や予防で獣臭を消そう

犬は大好きだけど独特の犬臭さはやっぱり気になりますよね。しかも、シャンプーをしてもすぐに臭いがしだしたりすることもあり、一緒に生活するうえでの悩みの一つでもあります。そこで、犬が臭くなる原因とその対策についてまとめましたので、少しでも悩み解消につなげるためにぜひ参考にしてみてください。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬が臭い考えられる5つの原因

犬に嗅がれる犬

犬が臭い理由としてまず考えるのが、「人間のように毎日お風呂に入らないから」「動物だから」といった理由だと思います。

確かにそうした理由は間違いというわけでもないのですが、月に1~2回の定期的なシャンプーをしていれば気になるほどのニオイがすることはないので、一概に動物だからという理由やお風呂に毎日入らないからという理由が当てはまるとも限りません。

しかし、臭くなるのにはやはりいくつか考えられる理由があるため、まずはそちらをご紹介していきます。

1.シャンプー回数が足りない

シャンプー中の犬

犬が臭くなる理由としてまずあげられるのがシャンプーの回数です。月に1~2回の定期的なシャンプーをしていれば、特に特別な理由がなければそう簡単に臭くなることはありません。

しかし、2ヶ月に1回や3ヶ月に1回といったように、数ヶ月に1回程度しかシャンプーをしないと当然体臭が強くなり、ニオイがきつくなってきます。

2.キレイに洗えていない

汚れている犬

月に1回はシャンプーをしているのになぜかニオイがするといった場合もあります。しかし、こうしたときに状態を掘り下げて考えていくと、洗ったその日からニオイが気になるということもあれば、1ヶ月経たないうちにニオイが気になるということもありますし、今回は1ヶ月ニオイが気になることはなかったなんてことあります。

このように、ニオイの仕方にムラがあるときは洗い方に問題がある場合も少なくありません。もし洗う人によって違いが出てくる場合は、誰にお願いするといつまでもニオイが続くか、そして誰にお願いするとニオイがすぐに気になりだすか一度確かめてみるのをおすすめします。

3.シャンプー剤が合っていない

オフロに入っている犬

シャンプー自体はキレイに洗えていたとしても、使っているシャンプーが合っていないためにすぐに臭くなるといった場合もあります。

例えば、もともと皮脂の分泌が少ない子だと通常のシャンプーだと皮脂を取りすぎてしまい、乾燥からその乾燥を防ぐためにたくさん皮脂を分泌させようとします。

そして、皮脂は雨をはじくために必要な成分でもあり、同時にニオイを発生させるもののひとつです。もちろん、適度な皮脂は必要ですが多すぎる皮脂はべたつきやニオイのもととなるため、皮膚に優しいシャンプー剤を一度使ってみるのもおすすめです。

4.食事が合っていない

暗い顔の犬

月に1回程度の定期的なシャンプーをしていて、しかも特にニオイが気になるまでムラもなくすぐに臭くなるといった場合は、普段食べている食事が体に合っていない可能性もあります。

食事と体臭というと無関係のように感じるかもしれませんが、普段どのようなものを食べているかによって作られるからだは全然違ってきます。

体に合っていない食事を与えていると被毛の状態が悪くなったり、涙焼けがひどかったり便が緩くなるといったように、体にさまざまな影響を及ぼしていきます。

そして、皮膚状態や被毛の状態が悪くなればそのことが犬が臭くなる原因のひとつともなり、質の悪い食事や体に合っていない食事を与えていると体にニオイとなって現れることがあります。

5.内臓疾患を抱えている

寝ている犬

内臓疾患を抱えると毛並みが悪くなったりするように、それが体臭となって現れることがあります。たとえば歯周病がひどい子が毛づくろいをすれば、その匂いが毛にうつって匂いがしたり、腎臓病がひどくなると口臭がしてくるためその口で同様に毛づくろいをすれば体臭として匂ってくる可能性があります。

もちろん、体臭以外にも元気がない、食欲が落ちている、なんだか様子がおかしいといったような変化のほうが多いですし、一概に体臭で内臓疾患が原因というわけではありませんが、内臓疾患を抱えることで結果的に体臭として匂いがしてくる場合もあるということも覚えておきましょう。

犬が臭くならないようにするために

シャンプーをされる犬

内臓疾患を抱えていたことによる体臭の悩みだと、どうしてもすぐにその問題を解消することは難しいですし、対策としては普段から質の良い食事と定期的な健康診断をしてケアするしかありません。

しかし、シャンプーの回数ややり方・種類、そして食事という部分ではいくらでも変えることができるため、犬が臭くならないための予防として日ごろから気にかけてあげることをおすすめします。

特に飼い主としてできる予防法として強くおすすめしたいのが、シャンプーの回数・食事の2つです。やり方についてはシャンプーをお願いしているトリマーの腕にもよりますし、自分でシャンプーをするとしてもやはりプロの腕より勝つことは難しいです。

しかし、回数・食事の2つを気を付けてあげるということは毎日一緒にいる飼い主だからこそできることであり、特に食事は犬が臭くなるだけではなく健康についても大きく影響してくるため、大事なケアのひとつであることは間違いありません。

犬が臭くならないようにするための食事

餌を食べる犬

シャンプーの回数については月に1~2回程度で大丈夫であることと、シャンプーの種類についてはプロに相談して実際に使いながら様子を見るといった流れで試していくしかありません。

しかし、毎日食べる食事はどんなものを選んであげるといいのかすごく悩みますよね。動物病院で相談するという方法がおすすめではありますが、なかなか足を運ぶことができないという飼い主さんも少なくありませんので、ひとつの選択肢としてどういったものを選ぶといいのかご紹介します。

  • スキンケア特化のドッグフード
  • 良質な動物性タンパク質を使ったもの
  • オメガ3脂肪酸を配合したもの
  • 1kgあたり1,000円以上のもの

たくさんのドッグフードがありますが、こうしたポイントをクリアしたドッグフードを選ぶことをまずは心がけてみてください。

特に1kgあたり1,000円以上であることが見分けるポイントとしてわかりやすい部分ではあるのですが、いくらスキンケアにおすすめといった謳い文句や、オメガ3脂肪酸を配合しています!と書いてあったとしても、そもそもの質が悪ければいい結果を生み出すことはありません。

そして、質の悪い食事は1kgあたり1,000円以下で買えてしまいますが、良質な原料を使っているものは当然コストがかかってしまうため、ドッグフードの値段として表れていきます。

高ければいいというわけではありませんし、どんなにいい原料を使ったものでも体に合う合わないはあるため、まずは小さいサイズから試して様子を見る必要はありますが、便の状態や食いつきなど問題がなければ1ヶ月からまずは試してみて、それから毛艶や毛並みなどちょっとした変化から確認してみるようにしましょう。

まとめ

お花畑にいる犬

犬が臭い理由として大きく分けて5つご紹介しましたが、これ以外にもちろん皮膚病が隠れている場合も多くあります。なので、気になることがあれば獣医さんに相談しましょう。ただ、治療が必要な場合を除き、食事をはじめとしてケアの仕方を気を付けるだけで犬が臭くなるスピードを遅らせることができできるのも事実です。

しかし、犬が臭くなるというのは異常なことではなく皮脂の分泌があるうえで正常なことであり、過敏に反応することでもありません。

とはいえ、本来は月に1~2回程度の定期的なシャンプーで問題のないはずが、すぐに臭くなるというのは何かしら原因があることがほとんどなので、そうした場合はシャンプーの種類や回数、食事管理などを見直して少しでも犬臭さを気にしなくてもいいようにケアしてみましょう。

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