犬の大きさで違う寿命の長さ
犬には小型犬・中型犬・大型犬といったように大きさが分かれています。そして、その大きさの中でさらに小型犬ならチワワやミニチュアダックスフント、シーズー、トイプードル、中型犬ならボーダーコリーやシェットランドシープドッグ、大型犬はゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバーといったように、いろいろな犬種が存在していますよね。
同じ犬でもそれぞれ大きさや種類が違い、もちろん食べる量や運動量も変わってきますが、大きさによって違うのはそうした活動量だけではなく寿命の長さも違ってくるのです。
犬という大きなくくりだけでいうと、平均12〜15年が寿命と言われていますが、細かく分けると次のような違いが見られます。
- 小型犬:平均12〜15歳
- 中型犬:平均11〜13歳
- 大型犬:平均10〜13歳
これらはあくまでも平均なので、もちろんこの年数以上に生きる子もたくさんいますし、逆に早くに亡くなってしまう子も存在します。
ただ、確実に言えるのは大きさによって寿命が違い、大きさが大きくなるほど短くなっていくということです。
長くなってきている犬の平均寿命
犬の大きさによって平均寿命は変わってきますが、ひとつ共通して言えることは「平均寿命が伸びている」と言うことです。これは昔に比べて医療が格段に進んでいることや、良質なドッグフードが増えてきたことが大きく影響しています。
例えば、今までなら治療が難しかった病気も治療が可能になっていたり、ドッグフードで栄養バランスを疾患にあわせてコントロールすることで、病気自体の予防や症状を軽減できるようになったことがあげられますね。
また、人間にオーガニックや無添加という健康志向が高まっているように、愛犬に対してもそうした健康に対する意識が高まっており、できるだけ体に良いものを取り入れることで体の内側からの元気をサポートする動きが、平均寿命を伸ばすことにも一役買っています。
愛犬が健康で元気に過ごすための4つの方法
では、具体的にどのようなケアをしてあげることで愛犬が健康的に過ごすことができるのか、その方法をご紹介していきたいと思います。
1.質の良いドッグフードを与える
内臓や皮膚、被毛などすべての体を構成している細胞は、どんなものを食べたかによって大きく左右されます。そして、1kg1,000円未満で買えるようなドッグフードには大量の添加物が使われていたり、質の悪い原料を使って作られているものが多い場合もあります。
ですから、ドッグフードを選ぶ際にはできるだけ着色料や香料といった添加物を使用せず、良質な動物性タンパク質をメインとして作られたドッグフードを選んであげるようにしましょう。
2.適度なお散歩で心と体のリフレッシュ
ずっと鎖で繋ぎっぱなしだったり、室内でしか運動をさせていないというのは、肉体的にも精神的にも大きなストレスを与えてしまいます。
人間もずっと室内や同じ場所に閉じこもっていると、息が詰まるような感覚に襲われ外の空気を吸いたいと感じますよね。
また、運動不足が続くとちょっとしたことで息切れをしたり、すぐに体調を崩したりと弱い体になってしまいます。
それと同じように、精神的にも肉体的にもリフレッシュさせてあげることで健康的な状態を作り出すことができ、免疫力アップにも大きく貢献します。
3.定期的な健康検診
動物病院に行く目的の多くは、病気や体調不良になった際の治療がメインであることがほとんどだと思います。しかし、何かあってからの治療ではなく、何か起こる前の予防を目的にぜひ動物病院を利用しましょう。
意外と知られていませんが、動物病院でも人間と同じように定期的な健康検診を推奨・実施しています。病院さんによっては人のようにわんちゃんドックというプランを作っていたりします。そして、こうした定期的な検診を受けることで異常の早期発見・早期治療に取り掛かることができ、結果として寿命を大きく伸ばすことができるのです。
4.定期的なトリミング
犬は1ヶ月に1回~2回の定期的なトリミングをすることで、皮膚や被毛を清潔に保ち健やかな生活を手に入れることができます。
しかし、こうした定期的なトリミングはただキレイにすることだけではなく、実は異常の早期発見にも繋がる大事な時間でもあるのです。
トリミングは細かいところまで見て触ってお手入れをしていくので、普段飼い主さんが気付かないような異常にいち早く気付くことができます。
たとえば、炎症や脱毛があったりしこりがあったりなど、目立った症状がないものや場所によってわかりにくいものは、一緒に普段生活しているだけではなかなか気付きにくいので、ひどくなる前に対処するという意味でも定期的なトリミングはかかさず行うようにしましょう。
元気と健康のためにも動物病院の利用がおすすめ
良質なドッグフードを与えることや、定期的な健康検診やトリミングなど、トータルケアをサポートする場所としておすすめなのが信用できる動物病院です。
というのも、今では動物病院でトリミングもしているところも多く、動物病院であればトリマーが異常を発見した際に、そのままお預かり中に診察をし、お迎えの際に飼い主さんに獣医師から説明をすることができ、そのうえですぐに治療をスタートできます。
しかし、これがペットサロンだと異常の発見とその事実を伝えることはできても、それが何なのかはわかりませんし治療だってすることはできません。
また、飼い主さんがそれを聞いたからといってすぐに動物病院へ行けるとも限らないので、それならすべてが可能な動物病院がおすすめなのです。
そして、ドッグフードも治療のために使う処方食だけではなく、良質なドッグフードの取扱いもありますし、動物病院で買わないにしてもどういったドッグフードを選ぶべきかの相談にも乗ってくれます。
特に、ドッグフードはその子その子によって合う合わないがありますし、体質によっては避けた方が良い原料などもあるため、そういったことを知るためにも獣医師のアドバイスを聞くことは重要なことです。
まとめ
大事な家族である愛犬が元気で健康的に過ごすためには、体の内側からの元気はもちろん、精神面での元気がとても重要になってきます。
医療が進歩して全体的な寿命は延びたとは言っても、日々のケアをどれだけしてあげるかによって、その寿命は大きく変化し、例えそれが生まれつき体が弱く平均寿命よりも生きられない子であったとしても、与えるものや日々の過ごし方がどうあるかによって、余生の長さが違ってきます。
ですから、飼い主としてできる予防はしっかりと行ない、異常の早期発見早期治療ができるよう、健康検診や定期的なトリミングなど細やかなケアを怠らないようにしましょう。