犬がおしっこを舐める理由
犬がおしっこを舐める行為には、以下の理由があります。
- 栄養補給
- 興味、好奇心
- ストレス
- 気を引いている
栄養補給
犬のおしっこには、ある程度ミネラルが含まれているので、ミネラルを補給しようとして舐めていることがあります。そして、他にタンパク質や糖が出ている時にも、おしっこを舐めてしまうことがあり、体の栄養不足と関係していると考えられます。
興味、好奇心
特に仔犬に多い行為ですが、排泄物を食べてしまうことがよくあります。色々なことに興味を示しているのが理由で、匂いを嗅ぎ、口に入れることで、それが何かを確認しているのです。
大きくなるにつれて、おしっこを舐めたりうんちを食べたりするのが癖になるので、排泄をしたらすぐに片づけるか、しつけで止めさせるなどした方が良いです。
ストレス
問題行動を起こす犬は、ストレスを感じている場合が多いため、おしっこを舐めるのをやめさせるためにも、食生活や普段の生活を見直す必要があります。散歩や運動量、生活環境、フードが変わったなどが原因になる場合もありますので、犬との生活を今一度見直してみる必要があります。
気を引いている
犬がおしっこを舐めることで、飼い主さんが大声を出したり、オーバーリアクションをとったりしていませんか?犬は飼い主さんの反応を見て、飼い主さんが「喜んでいる」と勘違いしてしまい、おしっこを舐める行為を続けてしまいます。
犬がおしっこを舐める理由で他に考えられること
異嗜癖(いしへき)
「異嗜癖(いしへき)」と言って、食べ物以外のものを口にしてしまうことを言い、犬がおしっこを舐める行為も食糞もこのような状態と言えます。
免疫力向上
犬がおしっこを舐める行為はマイナスだけではなく、プラスの理由もあり、その一つに「免疫力向上」があります。おしっこの雑菌の中に、善玉菌が含まれているので、舐めることにより体の抵抗力が高まります。
犬がおしっこを舐めるのをやめさせる方法
しつけで止めさせる方法
犬がおしっこを舐める行為をしつけで止めさせるには、根気が必要です。
「現行犯」で捕まえて「ダメ!」と声を低く、短く指示します。犬がおしっこを舐めようとしたとき、「マテ」「スワレ」と指示して止めさせても良いです。
また、リードなどを使い、おしっこを舐めそうになったらリードを引き、犬にショックを与えます。「おしっこを舐めようとするとよくないこと(ショック)が起こる」と関連付けます。
あくまでも「現行犯」で現場を捕らえてからのしつけになります。このタイミングがズレると「おしっこをすることがダメなんだ」と勘違いし、別の場所で隠れておしっこをするようになるなど、さらなる問題行動につながる場合があります。
食事や生活習慣の改善で止めさせる方法
他犬のおしっこを舐めてしまう場合、やはり何らかの病原体がついている場合があるので、止めさせることが無難です。
栄養補給が原因の場合
普段犬が食べているフードを見直す必要があります。ミネラルやビタミン、タンパク質がたくさん含まれているフードに切り替えることで、おしっこを舐める行為をしなくなる場合があります。
ストレスが原因の場合
犬との生活の見直しをしてみてください。散歩や運動量、コミュニケーションが足りていない場合は、それを解消してあげるなどして、愛犬との時間を大切にしてあげましょう。
また、生活環境により、例えば「いつも騒音がしている」「ケージに入れっぱなし」などの場合には、そちらの改善も必要です。
気を引いていることが原因の場合
飼い主さんが大きなリアクションをすることで、「おしっこを舐めたらかまってもらえる」と犬が勘違いをしてしまいます。できるだけ感情は表に出さずに、「ダメ!」と短く指示します。この時はタイミング重視なので、犬がおしっこを舐めたらすぐに指示を出すことがポイントです。
まとめ
おしっこを舐める行為自体は、犬にとっては正常(本能)ですので「問題行動」でくくることはできないと思います。なので、おおらかな気持ちで接することが望ましいです。
とは言え、他の犬のおしっこを舐める行為の先に、病気に感染するかも知れないという懸念があるので、飼い主さんにとっては止めさせたい行動というのが本音でしょう。
犬には個々の生活環境があります。しかしそれは大抵、飼い主さんに合わせてくれているものではないでしょうか。
解決方法は、そのご家庭の飼育環境や犬の性格、飼い主さんとの関係により様々です。犬の行動や性格を飼い主さんがしっかりと判断し、できそうなことから根気よく始めてみてはいかがでしょうか。