犬の体の部位は心理を知るヒントがいっぱい!
犬は人間の言葉が話せないため、その時どのような気持ちでいるのか心理を知ることは非常に難しいと思われがちです。事実、飼い主さんであっても「今の気持ちがわかればいいのに」と思ったことがある方もいるでしょう。
もちろん、人間同士でも同じ事が言えますが、犬の気持ちがすべてわかるとは言えません。しかし、漠然と「今どのように感じているのか」を知る方法はあります。それは犬のボディランゲージを理解することです。
ボディランゲージとは、犬の行動や仕草から、その時犬がどのような気持ちでいるのかを読み取る方法です。犬同士はボディランゲージによってコミュニケーションを取っているため、それを人間が理解することで、理解する前よりも段違いに心理を読み取ることができるようになるのです。
そんなボディランゲージには、犬の体の部位が関係していることがあります。有名なものであれば、尻尾を大きく振っているときは喜んでいるとき、という解釈があります。しかし、尻尾を振っているときであっても、どの程度振っているのか、また尻尾は下がり気味であるか上がり気味であるかなど、細かい部分を見極める事で意味が大きく変わってくることもあるのです。
このように、犬の体の部位にはその犬の心理が表れることが多くあります。そのため、ボディランゲージの1つとして、犬の体の部位の動きの意味を知ることも重要です。
犬が耳を後ろに倒す時の心理
では、そんなボディランゲージの中から、今回は犬が後ろに耳を倒しているときは、どのような心理状態であるかについて理解していきましょう。「たまに見るけれど、どういう意味?」と思っていた方は必見です。
1.恐怖を感じている
まず最も考えられる心理として、恐怖や不安を感じているという状態が考えられます。臆病な犬であったり、散歩中に自分よりも強そうな犬が前からやって来た際に、「怖いな」「攻撃されないかな」と恐怖心を持ってしまい、それが耳に現れているのです。
またこの時、耳を後ろに倒しながら尻尾が下がっていたり、重心が後ろに傾いており、前に進みたがらないという様子がうかがえるのであれば、ほとんど確実に恐怖心や不安感を抱いているとみて良いでしょう。まずは飼い主さんが愛犬の近くでしゃがみ込み、撫でるなどして安心させてあげる事が大切です。
2.「敵いません」「降参!」
相手に対し、「あなたには敵いません」「降参です」という心理状態の時にも、耳を後ろに倒していることがあります。これは主に散歩中や飼い主さんに叱られている際に見られることが多い光景です。
飼い主さんに叱られている際に耳を後ろに倒している場合には、「もうわかりました。だから怒るのは止めてください」という心理状態であると考えられます。また散歩中に近付いてきた犬に対して見せた場合には、「あなたには敵いません」という意味が隠されています。
この時、耳を後ろに倒すだけではなく、目をそっと反らすことが多いです。目を反らすという行為もボディランゲージの1つで、「降参です」「あなたには敵いません」と同じ意味を持っています。
3.「僕は敵じゃないよ」
先ほど散歩中に近付いてきた犬に対して見せた場合というお話をしましたが、お互いが近寄り、相手の犬が敵意をむき出しにしてきた際、耳を後ろに立てているのであれば、「僕は敵じゃないよ」「攻撃しませんよ」という気持ちを伝えています。
この時も同じように目を反らすボディランゲージを見せたり、大型犬の中には小型犬を怖がらせないようにするため、自ら態勢を低くして「危険じゃないよ」というアピールをする優しい子もいます。
これは「あなたと仲良くしたいです」という気持ちの現れでもありますので、もしも相手の犬がこのような行動を取った場合には、すぐに自分の愛犬を宥めてあげるなど、飼い主として適切な対応を取りましょう。
4.撫でられるとわかって…
家の中で飼い主さんが手を伸ばした瞬間、耳を後ろに倒したということはありませんか?もしもこれが知らない人であれば「怖い」「不安だな」という気持ちの表れになりますが、普段から撫でている飼い主さんであれば、「撫でてくれるんですね」と撫でてもらえることを予想して、自ら撫でてもらいやすいように耳を倒すことがあります。
特に普段から愛犬が気持ち良い場所を理解しており、耳の付け根の部分をマッサージしてあげるという飼い主さんの場合は、愛犬も気持ちが良いことをしっかりわかっているため、自らやってもらおうという意思のもと、耳を後ろに倒していることがあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。1つのボディランゲージであっても、状況や他のボディランゲージと組み合わせて考えることで、様々な心理を理解することができます。ぜひ皆さんも愛犬の心理を理解するために、少しでも多くのボディランゲージを覚えてみてはいかがでしょう。
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女性 カモノハシ