犬がそばから離れない!
愛犬が飼い主の周りをついて回って離れない。時々見られる光景です。
慕ってくれているようでうれしい反面、ずっとついて回る姿に大丈夫かな?なんて心配になる飼い主さんもいるのではないでしょうか。犬が飼い主から離れないのにはいくつか理由が考えられます。
中には改善してあげたほうがいい場合もあるのです。
今回はそんな「犬が飼い主から離れない理由」をご紹介します。あなたの愛犬がついて回る理由はいったいなんでしょうか。
犬が飼い主から離れない理由7つ
1.動物の本能
犬の「本能」として、群れの中ではリーダーに従うという習性があります。「リーダー=強いもの」について回るのです。
この本能が残っていることで、例えば群れの外(外出)へ出た際や身の危険を感じた時などにリーダーへ従おうとしているのかもしれません。
愛犬があなたについて回っているのは、あなたを信頼できるリーダーだと認識している本能によるものなのかもしれません。
2.つらい記憶や過度な甘やかし
過去に飼い主がいない時などに何かしらのつらい経験をした場合、飼い主から離れないということがあります。
もしくは過度に甘やかすことで飼い主から離れられなくなっていたり、「離れたら不安になる」という心理に陥っている可能性があります。
この状態になると、犬は一人でいることが不安で仕方がなくなります。結果として体調を崩してしまうようなことまであります。
このケースは一人になると吠え続けたり、粗相をしたりといった問題行動が同時に見られます。愛犬と四六時中一緒にいることはできません。
不安でついてきているといったケースは、犬が一人でも平気なように少しずつトレーニングをしてあげましょう。
3.加齢や健康問題
犬も老犬になると不安心が強まると考えられています。そのため夜鳴きをしたり、飼い主さんから離れなくなったりすることがあります。
場合によっては認知症が始まっている可能性もあります。もしくは老犬でなくとも体調を崩していたり、怪我をしていたりするような時も、犬は不安心で飼い主さんについて回ることがあります。
老犬になっても認知症になっても病気になっても大切な愛犬です。このケースはなるべく犬が安心して過ごすことができるような環境を整えてあげましょう。
4.何か良いことがあると期待している
「飼い主について回ることで何かいいことがある」例えば、「美味しいおやつがもらえる」といったように、過去に飼い主さんについて回ることで「何か良い思い」をしたと「学習」している場合、同じ事が起きるかもしれないといった期待でついて回ることがあります。
かわいいからといって、愛犬がついて来るたびに何かを与えてしまうと、愛犬を肥満にするだけでなく、自分の思い通りにいくと考えさせ、わがままな犬に育ってしまう可能性があります。
おやつはご褒美などの決められた時にのみ使用するようにしましょう。
5.家庭環境の変化
引越しをしたり、家族が減ったり増えたりといったような家庭環境に変化が合った場合、犬は不安感から飼い主について回ることがあります。
また、愛犬と一緒にいる時間が減った場合も、やはり不安感から飼い主について回ることがあります。家庭環境の変化には慣れさせるしかありませんが、愛犬に費やす時間はなるべく大きく変わらないように注意してあげましょう。
6.生理的欲求の高まり
お腹が空いていたり、喉が渇いていたりといった生理的欲求が高まっている場合にも飼い主について回ることがあります。これは飼い主について回れば欲求が満たされると知っているからです。
水は常に新鮮なものを飲めるようにしておくことが大切ですが、ご飯については決められた時間に適正な量を与えるようにしましょう。
水やご飯の量や時間、質に問題がない場合、前述した期待感でついて回っているだけだと思うので、むやみにおやつなどは与える必要はありません。
7.飼い主さんが大好き!
問題行動もなく一人で留守番もできる。ご飯も飲み物も問題ない。過度に甘やかしてもいない。厳しくもしつけはちゃんとできている…それでも愛犬がついてくる場合、それはただただ「飼い主さんが大好き」だからです。
あなたのことを慕って、できる限り一緒にいたい。そんな気持ちで後ろをついて回っているのかもしれません。
まとめ
犬は様々な理由で飼い主さんから離れないといった行動を取ります。不安感でついて回っている場合、なるべくその不安を取り除いてあげるようにしましょう。
「飼い主さんなしで一人では過ごせない」というような状況は、日中一人で暮らす犬にとってはつらいものです。一人でいる時も落ち着いて過ごすためには、愛犬を安定した気持ちにさせてあげることが何よりも重要です。
飼い主さんがいる時は存分に甘えて、一人の時は落ち着いてゆっくりと過ごせる。そんな過ごし方をさせてあげられるといいですね。