犬のつわりの症状と期間、対処法について

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犬のつわりの症状と期間、対処法について

犬のつわりが起こるのは妊娠初期の間の1週間ほどです。嘔吐や食欲低下などの症状がみられます。重度である場合にはすぐに獣医さんに診てもらい、適切に対応しましょう。

監修:獣医師 平松育子

(ふくふく動物病院)

犬の妊娠とつわりについて

ポメラニアンの親子

犬の妊娠期間は、交配日から数えて約9週間程度とされています。小型犬も中型犬も大型犬も同じであり、カラダの大きさの違いによって妊娠期間が異なることはありません。

犬の妊娠を「交配」「初期」「中期」「後期」の4つに分けたとき、“つわり”はどの期間に起こるのでしょうか。

飼い主さんの中には妊娠を経験された女性の方もいらっしゃると思いますが、人間の妊娠と犬の妊娠は違う部分も多くありますので、犬の妊娠・つわり・出産などに関する正しい知識を身に付けておくと良いと思います。

愛犬が初めて妊娠・出産する際には、獣医さんの適切な指導を受けるのがおすすめです。最近はインターネットで検索することもできますが、つわりなどの症状には個体差がありますし、獣医さんの指導に従うのが最も安全なのではないでしょうか。

妊娠初期

産まれたばかりの子犬

交配日から数えて約21日間は「妊娠初期」です。受精卵が子宮に着床するかどうか、というとても重要な期間です。

交配したからといって確実に妊娠するわけではありません。適度なお散歩や運動は必要ですが、室内でおトイレができるのであれば、避けても良いと思います。

過度な運動や興奮してしまうことは避けましょう。この時期のシャンプーは避け、蒸しタオルなどで拭いてあげる程度にしましょう。

妊娠した場合(受精卵が子宮に着床した場合)

  • 食欲が低下する
  • 嘔吐する

などの、つわりの症状がみられることがあります。つわりの症状は1週間ほど続くことがありますが、自然と治まります。あまりにも症状が重い場合には病院へ連れて行ってあげましょう。

妊娠中期

眠る柴犬の子犬

妊娠中期は安定期に入る時期であり、つわりが起こることはほとんどありません。適度なお散歩や運動であればカラダを動かしても良い時期です。シャンプーもこの時期にしてあげられると清潔を保てて良いと思います。

受胎の有無については、交配日から数えて約3週間後からエコー検査によって確認することができます。

妊娠中期の食事について

いつも与えているフードがあると思いますが、妊娠中期からは妊娠授乳期用のフードに切り替えるタイミングです。カロリーの高いフードに切り替えるということです。一気に切り替えるのではなく、いつものフードに少しずつ混ぜながら切り替えましょう。

妊娠後期

ミルクを飲む子犬

お腹もだいぶ大きくなってきている時期です。ちょっとした段差にも十分に注意してあげなければなりません。

大きなお腹を抱えながらもソファーやベッドの昇り降りをする犬がいますが、母体にも胎児にもとても危険なため、やめさせましょう。

この時期になるとレントゲン検査によって胎児の数や大きさを確認することができます。

食事の量に注意!

食欲が旺盛になる時期なのですが、子宮に圧迫されてしまった胃によって、一度に食べることができる量は減ります。

1日の食事の回数を増やしてあげましょう。5回ほどに分けて与えるのが良いと思います。

つわりの時期に注意したいこと

柴犬の親子

つわりが起こるのは妊娠初期であり、1週間ほど続きます。自然と治まりますが、全くつわりのない犬もいれば、とても重いつわりが起こる犬もいます。食欲が低下してしまったり、全く食べなくなってしまったりする犬もいますが、いつものフードのままでOKです。

妊娠授乳期用のフードに切り替えるのは妊娠中期になってからです。いつもと違うフードを与えてしまうことでお腹を壊してしまう可能性もあるため、フードは変えないようにしましょう。

つわりでフードを食べてくれないとき

全く食事をしてくれなくなった場合には獣医さんに相談し、食事の内容について指導を受けましょう。病院で販売されている、少量で栄養を摂ることができる特別なフードをおすすめされることがあります。また、犬用のミルクを与えても良いと思います。

つわりが治まると急に食欲が増して一気に食べようとする犬がいますが、太りすぎてしまうと難産になる可能性が増えます。 体調管理のためにも食事の管理は徹底してあげましょう。

まとめ

おもちゃで遊ぶ子犬

つわりが起こるのは妊娠初期です。流産の可能性もありますし、とても大事な時期です。あまり飼い主さんが不安になることなく、十分に注意しながらも、いつものように接してあげましょう。

犬は安産の象徴であるとされています。しかし、小型犬やブルドッグなどは難産になり帝王切開になることもしばしばです。中型件以上では自然分娩の場合が多いですが油断はできません。
体調管理をしっかりしてあげ、定期的に受診することが大切です。

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

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