犬の妊娠の前兆とは
発情期
犬のメスは生後7ヶ月頃をすぎると発情期が来て、妊娠することが可能となります。発情期は1年に2回ほど、多くの犬は6〜8ヶ月周期で来ます。季節はあまり関係なく、ある程度決まった周期で来るようになります。発情期を迎えるとその兆候として、陰部が腫れて、出血などがみられるようになりますが最初は少量だったり、自分で血を舐めてしまったりするので発情期の兆候に飼い主さんは気づきにくいかもしれません。
交配のタイミング
犬の交配のタイミングは発情期に入り排卵後2~4日の時期が良いと言われています。排卵前後7日間が妊娠可能期間です。犬種によっても多少異なりますが、だいたいオスは生後11ヶ月をすぎたあたりから交尾が可能な状態になります。メスは1歳半〜6歳ごろまでが良いとされています。6歳をすぎると体力の低下がはじまり母体への負担が大きくなります。メスよりも体の大きなオスと交配した場合、赤ちゃんは大きくなることも多く、難産になる傾向があります。
妊娠期
犬の妊娠期間は人間とは違いまた犬種によっても差がありますが、交配日から58〜64日程度、約9週間となっています。犬の場合、受精卵が胎盤に着床するまでに約3週間程かかります。この3週間は流産しやすい不安定な期間となります。そのため他の犬と激しく遊んだり、お腹を地面にこするような動きやシャンプーは控えるようにします。妊娠の兆候の確認は触診や超音波検査によって行われます。犬の妊娠期間である9週間を3週ずつにわけると
「妊娠前期(初期)」「妊娠中期」「妊娠後期」
に区分されます。
妊娠前期(初期)
妊娠1〜3週間、つわりなどの兆候がでる場合があります。妊娠中期
妊娠4〜6週間、おなかが膨らんできたりします。低下していた食欲も回復し、30~35日ごろから体重が増え続けます。
妊娠後期
妊娠7〜9週間、8週頃からお腹をさわると赤ちゃんの胎動を感じることが出来ます。乳腺やおなかがパンパンに張った状態になります。犬の妊娠の初期症状
妊娠前期(初期)は妊娠1〜3週間となります。兆候としては今まで食べていたフードを受け付けなくなったり、食欲がなくなる、嘔吐などのつわりのような症状がみられます。基本的には外見的な変化はあまり見られません。エコー検査ができるようになるのは妊娠約20日頃からなので、この段階ではエコーで確かめることはできません。
犬の妊娠中の注意点
妊娠前期(初期)
交配から約21日間は、受精卵が子宮に着床するかどうかの大事な時期となっています。過度な運動やシャンプー、狭い場所をくぐるような動きなどは極力控えるようにしましょう。
妊娠中期
妊娠中期は安定期に入る時期です。適度な運動は問題ありませんが、お腹が大きくなってくる時期でもあるのでその場合は激しい運動はひかえたほうがいいでしょう。ここでポイントとなるのは食事の変更です。今まで与えていたフードからカロリーが高い妊娠用のフードにする時期になります。普段のフードに混ぜて徐々に切り替えていきましょう。赤ちゃんがいるかどうかはこの時期あたり、正確には20日前後ににエコー検査を受けることで確認することができます。
また、この時期は段差がある場所は危険です。お腹をこすったり、圧迫したりして負担をかけるといけないので、できるだけ近づけないようにしましょう。食欲も増しますし、大きくなった子宮が胃を圧迫することもあります。また心拍を確認することができるようになるのもこの頃からです。安定期にはいりますが、油断は禁物です。何か異変を感じたり、おかしいなと思う兆候がみえたら獣医さんに相談してみましょう。
妊娠後期
予定日が近くなればレントゲン検査で赤ちゃんの大きさや数、骨格などを確認することができますので確認してみてください。(妊娠45日ごろでレントゲンにうつってきます。)また、犬がブルセラキャニスという菌に感染している場合、妊娠約45〜55日頃になると流産をすることがあります。事前に検査などで確認しておくことで妊娠する前に抗生剤などである程度治療をすることができます。交配を考えているなら一度事前に検査を受けておくことをおすすめします。
まとめ
犬の妊娠について、実は知らないことが多かったのではないでしょうか?交配、妊娠、出産は母犬の健康状態が非常に重要になります。筋肉やホルモンバランスが安定していることも大切です。犬の健康状態を見て、交配させても大丈夫かどうか判断してください。無理に交配を行うことは大変危険ですのでやめましょう。妊娠初期の兆候や妊娠期間や妊娠中の注意点など知っておくと安心です。
交配前から事前に準備しておくことを確認し、妊娠の兆候がみられたら早めに獣医さんに確認してもらって色々と相談すると良いかと思います。もし何回か交配しても赤ちゃんができない、という場合赤ちゃんができにくい犬には不妊治療を行うこともあるので、まずは獣医さんに相談してみてください。
ユーザーのコメント
女性 キャベツ
誤飲したのではないか、と大急ぎで近所の動物病院へ行き、獣医さん(そこにお住まい)を叩き起こして診てもらったところ、愛犬が妊娠していました!
子供の頃だったので記憶が定かではありませんが、それからあっという間にお腹が大きくなって出産しました。
じつはこの数週間前に脱走を図ったことがあって、恐らくその際に妊娠したんだと思われます。
両親は愕然としていましたが、当時子どもだった私は大喜び。3匹かわいい子犬が無事生まれて、親戚に引き取られていきました。
最近は完全室内飼いのお宅が多いので、妊娠に気が付かないということはあまりないと思いますが、女の子のわんちゃんで不妊手術をしていない場合は、ヒート時期は男の子わんちゃんに絶対に近付けないように気を付けないとです。
30代 女性 ハッピー
40代 女性 てと
40代 女性 匿名
初めて同士なので、多分成功しなかったとは思うけど(見た目も変わらないし、つわりもないので)、そろそろ超音波で診てもらおうと思っています。
交配してからは、年下の男の子の愛犬の方が気が強くなってきたような気がします。(普段は女の子の方が断然強いです)
今の愛犬達は5代目と6代目ですが、我が家の愛犬達は誰も妊娠、出産した子がいないので、せめて1回くらい愛犬達の子供を見てみたいと思っています。
多分、次に期待するしかないんだろうけど…。
女性 bo
ブルーにもなったそうです。うちの犬は手術をしているので、妊娠することはできま
せんが、それを聞いた時にビックリしました。不思議ですね。