小型犬の出産がリスクが高いと言われている理由

【獣医師監修】小型犬の出産がリスクが高いと言われている理由

愛犬の赤ちゃんを見たいという方も多いのではないでしょうか?でも出産にはリスク伴います。特に小型犬はリスクが高いと言われています。小型犬の出産のリスクが高い理由と、出産のチェックポイントをご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬の出産は安産だけではない

コーギー

犬は安産という話を聞いたことはありませんか?
中型犬より大きい犬は基本的に安産だと言われています。
しかし品種改良によって小さくなった犬たちは必ずしも安産というわけではありません。
小さな犬は難産になる可能性が高く、出産に伴うリスクが大きいのが現状です。
また日頃運動不足だったり、年齢を重ねていたりすると体力的に出産が厳しくなってしまうこともあります。

小型犬の出産が危険な理由

トイプードル

赤ちゃんの大きさにあまり違いはない

実は小型犬と中型犬で産まれてくる赤ちゃんの大きさはそれほど違いはありません。
10kgの母犬から産まれてくる赤ちゃんが500gだとしたら、5kgの母犬から産まれてくる赤ちゃんは300g前後です。
母犬の大きさは2倍ですが、赤ちゃんはそれほど変わりません。
そのため小型犬は体は小さいのに、自分の体に比べて大きめの赤ちゃんを産むことになります。

産道にひっかかる可能性がある

母体が小さければ小さいほど赤ちゃんが産道にひっかかってしまう可能性が高くなります。
赤ちゃんの頭やお尻がつかめるぐらいまで出てきている場合は手で引っ張り出すこともあります。
しかし無理に引っ張れば赤ちゃんを傷つけてしまう可能性もあり危険な状態です。

飼い主さんが処置する必要がでてくる場合も

赤ちゃんが産道に引っかかってしまった場合、獣医さんに連絡してもそれでは遅い場合もあります。
赤ちゃんが産道に引っかかっていると、赤ちゃんの血液の流れが止まってしまう可能性があるからです。
そういった場合には電話で獣医さんに指示してもらい、飼い主さんが赤ちゃんを取り出さなければならない場合もあり、飼い主さんは覚悟が必要です。
犬は一度の出産で1〜3匹、多くて5〜6匹の子供を産みます。その中の1匹に重篤な奇形が見られる場合や、死産する場合もあるため繁殖する際によく病院で相談してください。
ほぼ100%帝王切開になるのは以下の犬種です。

  • ブルドッグ
  • ボストンテリア
  • フレンチブルドッグ
  • パグ

難産や帝王切開が多い犬種は以下のとおりです。

  • マルチーズ
  • チワワ
  • シーズー
  • プードル
  • ポメラニアン

出産前のチェックポイント

親子

健康状態をチェックする

まずは母犬の健康状態を動物病院でチェックしてもらいましょう。
病気はないか、出産に耐えられる体調であるか、混合ワクチンを打っているかなどを検査しましょう。
ノミ・ダニの駆除も行っておくといいでしょう。子犬にうつってしまう恐れがあるためです。
出産するのは5歳ぐらいまでにしましょう。それ以上だと体力が落ち、病気や出産に耐えられない体になる可能性が高くなります。
また、初回の発情のときにはまだ体が成熟していないので、子供を考えるのは2回目以降にしたほうが良さそうです。

小さな体格の場合は注意

体が小さな犬の場合、難産になることが多く帝王切開になる可能性もあります。
4kg以下の犬は特に出産が難しくなるので、予め病院を探しておいたり、連絡をとれるようにしておいたほうが良いでしょう。
犬の帝王切開は人間のような部分麻酔ではなく、全身麻酔が使われるのが一般的です。
子犬は仮死状態で産まれてくるため、そのまま命を落としてしまうリスクもあります。

環境を作る

出産予定日を確認しておきましょう。
犬の妊娠期間は約63日なのですが、5日ぐらい前後することがあります。
もし難産の場合に電話できる病院を探しておくと良いですね。
出産は大体夜中から明け方にかけてなので、普段お世話になっている動物病院ではあいていない、または対応していないことがあります。
夜中でも受け付けてくれている病院もありますので、予めチェックしておきましょう。
場合によっては帝王切開をする必要もでてくるため、費用も確認しておいてください。
そして出産後も万が一母犬が育児放棄してしまったらどうするのかも考えておいたほうが良いでしょう。
出産予定日の1週間前には頭数と自力で出産可能かを確認するためにレントゲンを撮ることをお勧めします。帝王切開になるかどうかはこの段階で判断できることもあります。

家族で協力する

出産前は大人しい犬でも、出産後は気が立つことがあります。
出産後は段ボール箱などで犬の周りを囲って、落ち着けるようにしたりしてあげましょう。
万が一、母犬が育児放棄をしてしまったら代わりに飼い主さんが育ててあげなければいけません。
ミルクをあげたり、排泄のお世話をしたり、ひとりでやるのはとても大変です。
家族で交代で世話してあげると良いでしょう。
また生まれた子犬がすべて健康だとは限りません。
もしも障がいがある犬が生まれた場合、どうするのか家族で事前に話し合っておきましょう。

まとめ

柴犬

愛犬の赤ちゃんを見たいという気持ちはわかります。
しかし愛犬にとって負担にならないか、産まれてくる赤ちゃんのために環境は整っているかなど考えなくてはいけません。
犬は安産だと言われていますが必ずしもそうだとは限りません。
年齢や体の大きさ、体調などによって難産になる可能性もあります。
また小型犬の場合は出産に伴うリスクがとても高いので、家族で話し合い、しっかりと準備をした上で出産に臨んでください。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 nene

    この小型犬の出産のリスクが高いということは身近でも聞いたことがあります。友人
    のチワワが出産する際、子犬が産道に引っかかって死んでしまうのではないか?!と
    ドキドキしたと言っていました。小型犬の出産は大変だと思いました。
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