そもそも「足湯」とは
足湯とはフットバスやあし浴とも呼ばれ、足をお湯につけるだけですが、お風呂につかるのと同じくらい身体が温まると言われています。また足裏は「第2の心臓」とも言われるほど、体の神経が集中しているため、足ツボマッサージや足湯はさまざまな効果が期待できます。
あし浴というものは、本来は病気やケガなど身体的な理由で、全身浴が難しい人が行う「部分浴」ですが、近年では手軽に行える美容・健康法として、自宅で楽しむ人も多くいます。全身が温まるという効果の他にも、足を清潔にする、血流を改善して全身の血行を良くする、代謝が上がりデトックス効果が期待できる、リラックスできるなどメリットはたくさんあります。
また、アロマオイルやハーブをプラスすることで、さらにそれらの効果を高めることができます。
足湯は犬にも有効
人間と同様、犬の足裏も血液循環と関わりがあると言われ、犬の足裏の肉球をマッサージしたり足湯につかることは、血行が良くなり、血流量が増えて老廃物の排出にもなるようです。
実際に、高齢により足を引きずるようになったワンちゃんが、足湯をおこなったところ、足を引きずらなくなり、トイレにも自分で行けるようになったそうです。
また足裏をしきりにぺろぺろと気にしているワンちゃんが、足湯に浸かることを続けたところ、足裏の皮膚がすっきりし、赤みや痒みも気にしなくなったという飼い主さんもいます。寒い季節、外からのお散歩後に、足湯で全身を温めたり、疲労回復効果のアロマオイルを入れて心身をリラックスさせてあげると喜んでくれるかもしれませんね。
犬の足湯、3つの効果とおすすめアロマオイル
効果1.血行不良や冷え対策
犬の身体が冷えていると感じたり、シニア犬など血液の流れが良くないとき、血行が滞り関節が弱っていると感じるときによいでしょう。四肢を温めることで、血行を促進して身体全体が温まります。
おすすめのアロマオイル
- ローズマリー
- マジョラム
- レモン
効果2.足裏ケアや皮膚トラブル
花粉、粉じん、除草剤、殺虫剤など犬の皮膚に害のあるものが地面にはいくつも落ちています。そのような刺激物が原因で、足裏の皮膚がベトベトしている時や、赤みをもっている時、かゆがっている時の洗浄としてもおすすめです。アロマの効果でストレスの緩和にもつながります。
おすすめのアロマオイル
- ラベンダー
- カモミール
効果3.疲労回復やリラックス効果
人間と同じように、犬も老化や気温の変化、ストレスなどで疲れていたり、元気がないときもあるようです。そんな時は、気分転換に軽く散歩を楽しんだり、外の空気を吸わせてあげてから、足湯で心身の疲れや緊張をほぐしてあげるのはいかがでしょうか。副交感神経が優位になり、心身ともにリラックスできます。
おすすめのアロマオイル
- オレンジ
- ラベンダー
- ベルガモット
- ローズマリー
自宅で楽しむ犬の足湯
手順
1.38度前後のお湯を張った洗面器を用意します。温度は個体差によって異なるため愛犬の好みにあわせます。
2.アロマオイルを1滴落とし、混ざり合うようよくかき混ぜます。アロマオイルはお湯に溶けないため、少量の植物オイルで希釈してもよいです。
3.肢をいれ、様子をみながら5分くらい浸かります。途中、お湯が冷めてきたらお湯を足して温度を保ちましょう。
小型犬~中型犬の場合
四肢が入るような大きめの洗面器や、ベビーバスなどがおすすめです。シャンプーなどで慣れて、洗面台でもおとなしくしている犬であれば、洗面台を利用する方法もあります。落下しないよう注意してくださいね。
大型犬の場合
大きめの犬で、洗面器に四肢が同時におさまらない時は、前肢と後肢と分けて順に行います。または、人間用のバスタブにお湯を張っておこなってもよいでしょう。
浸かったあとは
足湯が終わったら、乾いたタオルで水分を拭き取るだけでよいです。犬が気にしなければ、洗い流す必要はありません。
ハーブティーでもできます
カモミールやミントなど、ハーブティを薄めて足湯に使うこともできます。アロマオイルが手に入らないとき、ハーブティは手軽にできますね。
- カモミール痒がっているとき
- ミントクールダウンさせたいとき
- ラベンダー殺菌したいとき
まとめ
寒い季節や冷房でカラダが冷えているなと感じる時に、愛犬への健康法として活用したいですね。最初は戸惑うワンちゃんもいるかもしれませんが、慣れてくるときっと心身のリラックスとして気に入ってくれると思います。大好きな飼い主さんとのスキンシップも癒しの時間となるでしょう。
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30代 女性 しろやぎ