なぜ、寝る前に暴れるの?
みなさんの愛犬は寝る前にどのように過ごしていますか?
うちの愛犬たちは寝る前になると走り回ったり布団を掘ったりします。「寝るよー」と言うと興奮してしまい、暴れてしまうのです。
そーっと大人しく布団に入ってくる犬もいますし、飼い主さんが寝るとわかると自分の寝床に入って行く犬もいますし、犬それぞれに寝る前の過ごし方があるようです。
うちの愛犬たちのように寝る前に興奮して暴れてしまう犬もいますが、どのような理由があるのでしょうか。
布団を掘る?クルクル回る?
寝る前に布団を掘ったり布団の上でクルクル回ったりする犬が多いようなのですが、まだ人間と一緒に暮らすようになる前、祖先であった犬は安心して眠ることができるための寝床作りをしていました。
その名残によって、布団を掘ったり布団の上でクルクル回ったりするのではないか、とされています。
ひとつは、安全確保のためです。寝る前には必ず周囲の状況を確認し、害虫などを追い払っていました。布団を掘ったり布団の上でクルクル回ったりするのは、“寝床づくり”なのです。
もうひとつは、飼い主さんの反応が面白くて楽しんでいる可能性があります。布団を掘ったり布団の上でクルクル回ったりすることを飼い主さんが笑ったり面白がったりするため、犬も面白くて一緒に楽しんでいるのです。
それが続いてしまい、いつしか寝る前に行う「習慣」のようになっているのではないでしょうか。うちの愛犬たちもこれに当てはまります。ベッド(布団)上で遊ぶことが楽しいのだと思います。寝る前におもちゃなどを使って10分程度遊びに付き合うのですが、満足すると素直に寝てくれます。
不安なのかも?
寝る前に暴れ出してしまい、鳴いたり吠えたりする場合、何等かの不快感や痛みや不安がある可能性があります。不快感や痛みがある場合は寝る前に限ったことではなく、普段から何かしらのサインを出していると思います。
もし、不安な気持ちから寝る前になると暴れ出したり鳴いたり吠えたりするのであれば、犬が安心して眠ることができる環境を作ってあげなければなりません。ケージの中で眠ることがイヤで暴れたり鳴いたり吠えたりする犬が多いようですが、ケージの置かれている環境や中の環境が適していないのかもしれません。
ただのワガママであるのならば、暴れても鳴いても吠えても構う必要はありませんが、暴れてケガをしてしまわないように注意してあげましょう。
運動不足やストレス
寝る前に興奮して暴れてしまう場合や常に興奮した状態である場合、運動不足によって大きなストレスを抱えてしまっている可能性があります。暴れて布団を掘ったりすることで少しでもストレスを発散させようとしているのです。
お散歩の時間は毎日十分にとれているでしょうか。飼い主さんと愛犬とのコミュニケーションがしっかりとれているでしょうか。お留守番の多い犬の場合、とくにしっかりとコミュニケーションをとってあげる必要があります。
お留守番が多く、お散歩の時間も短く、放っておかれることの多い犬は、運動不足によるストレスだけではなく、寂しさや不満から暴れてしまうことがあります。
しつけの必要性は?
寝る前に暴れてしまう犬にはどのような対処が必要なのでしょうか。寝床の安全を確かめるために布団を掘ったり布団の上でクルクル回ったりする程度なのであれば、とくにしつけをする必要はないのではないでしょうか。
布団やカバーが破けてしまうことを懸念する方もいらっしゃると思いますが、寝床の安全を確かめるための行為ですし、やめさせる必要はないと思います。
うちの愛犬たちのように寝る前にベッド(布団)の上で遊ぶことが楽しくて、暴れたり布団を掘ったり布団の上でクルクル回ったりすることもあると思います。
お互いに楽しむことができるのであれば、それがコミュニケーションになるのであれば、しつけをする必要はないのではないでしょうか。ただ、ベッドの上から落ちてしまわないように注意しなければなりません。
不安や運動不足やストレスによって暴れてしまうのであれば、しつけをするというよりも、その問題を解決してあげなければなりません。
まとめ
- 寝床作りのため
- 寝床の安全性を確かめるため
- 寝る前の飼い主さんとのコミュニケーションのため
- 寝床に不安がある
- ストレスを発散するため
など、犬が寝る前に暴れてしまう理由を考えてみました。
みなさんの愛犬にも当てはまるものがあるでしょうか。
あまりにも大興奮してしまう場合、ケガの恐れもあるため、落ち着かせてあげることが必要です。