愛犬が帰宅時に吠える原因
学校や仕事、買い物から「ただいま~」と帰った時に、なぜか愛犬に吠えられるんだよなと思っている飼い主さんは意外にも多いのではないでしょうか。飼い主が帰った時に吠えることから「帰宅吠え」と呼ばれています。
自分が吠えられる場合と、他の家族が吠えられる場合があると思います。無意味に吠えていることはないはずなので、なぜ吠えているのか、どういう気持ちで吠えているのか、原因を探ってみましょう。
吠えると良いことがあると思っている
考えられる原因のひとつとして、過去に愛犬が吠えたことにより何か”良いこと”が起きたからというものが挙げられます。具体例でいうと、吠えたら”飼い主が近づいて撫でてくれた” “抱っこしてくれた” ”散歩に連れて行ってくれた” ”おやつをくれた”などです。
犬は過去の経験から学習して同じことを繰り返すので、些細なことでも犬にとって”良いこと=ご褒美”であれば、それを求めて吠えている可能性が高いでしょう。吠えるからといって、ついつい抱っこしたり撫でたりしていませんか?帰宅時の行動を今一度振り返ってみてくださいね。
興奮している
吠えている時にしっぽの動きも注目してみてください。しっぽを左右に大きく振りながら吠えている時は、嬉しくて興奮している状態です。特に興奮している時のしっぽの動きはとても速いのが特徴です。
「飼い主さんと遊べる」「会えて嬉しい」という気持ちを力いっぱい出しているといえますね。
「○○がしたいな~」という感情の表れ
飼い主さんが帰ってきてくれたことが嬉しいという気持ちと、散歩に行きたいな~、遊びたいな~、ご飯食べたいな~など色々な”要求”から吠えていることもあります。いわゆる「要求吠え」というものですね。
日頃から吠える度に、愛犬の要求に応えているとそれが当たり前になり、何度も繰り返し吠えるようになってしまいます。
帰宅時に愛犬が吠えないようにする為には
吠える原因をいくつか挙げましたが、帰宅する度に吠えられては困りますよね。可能であれば、少しでも吠える頻度を減らしたいと思っている飼い主さんも多いと思います。
では、どのように帰宅吠えを減らしていけば良いのでしょうか。
愛犬を落ち着かせる
飼い主としてやるべきことは、興奮している愛犬をまず落ちかせてあげることです。オスワリやフセなどで、その場に座らせて飛びついたり動き回ったりする状態から静止させます。
反応しない
飼い主さんもすぐに撫でたり抱っこしたりするのは我慢してください。愛犬がこちらを見ていても、目を合わせたり声をかけたりせず、荷物を置いたり着替えをしたりと、帰宅後に行う行動を取ります。吠えていることに対して叱る方もいますが、その叱っている状態が愛犬に意識が向いていることになります。
吠えるのを諦めたらたくさん褒める
吠えるのをやめて少し経ったぐらいで、愛犬とスキンシップを取って褒めてあげましょう。「良い子だね」と声をかけるのもよし、撫でるのもよし、目を合わせるだけでもよし。ただし、吠えなくなって近づいた時に再度吠え出した場合は、無反応を継続してください。上記の行為を繰り返すことで、「吠えても構ってもらえない」→「吠えなくなったらご褒美がもらえた」と愛犬が学習してくれるはずです。
飼い主さんが根気強く続けられるかがカギとなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。自分が帰った時に愛犬が喜んで飛んで来てくれたら嬉しいものです。しかし、吠えてしまうと近所迷惑になったり、来客時にも同じように吠えてしまう恐れがありますので、少しずつ吠えを減らしいけるように飼い主さんも一緒に努力してあげてくださいね。