犬がドアをひっかく
犬がドアをひっかくことはありませんか?犬の「ひっかく」という行動には何かしらの要求、しかも命令レベルの要求を表していることがあります。場合によっては、重大な病気が隠れていることもあります。構ってほしいだけなのか、何か伝えたいことがあるのか、はたまた病気が原因なのか、その原因を探りましょう。
犬がドアをひっかく時の心理と対処法
犬がドアをひっかく理由として、次のようなことが考えられます。
1.お散歩へ行きたい
犬は普段の生活の中で「ドアを開ければ外に出られる=大好きなお散歩へ行ける」ということを理解しています。そのためお散歩へ行きたいという要求のために、ドアを引っかくということがあります。
愛犬がお散歩の要求でドアをひっかいている時に注意したいのが、このタイミングでドアを開けてお散歩へ行ってしまうと、犬は「ドアをひっかけばお散歩に行ける」と学習してしまい、その後も同じ行動を繰り返してしまいます。お散歩の準備中に興奮してドアをひっかいている場合も、一度落ち着かせてから外に出るようにしましょう。
また、お散歩の時間以外にお散歩に行きたいそうにアピールをしている場合、お散歩が足りないことも考えられます。最近のお散歩について見直してみるといいかもしれません。
2.注意を引きたい
飼い主さんの注意を引きたい、自分に構ってほしいという気持ちでドアをひっかくこともあります。この行動は以前ドアをひっかいたことで飼い主さんが叱るなどの反応をしたことを学習していて「ドアを引っかけば注意が引ける」と考えているためです。
このケースは無視することで、ドアをひっかいても構ってもらえないことを覚えさせる必要があります。中途半端に叱ったりせずに、無視と決めたら徹底して無視しましょう。ドアをひっかくのをやめた落ち着いたタイミングで遊んであげてください。
3.寂しさ/ストレス
犬が寂しさを感じてドアをひっかいていることも考えられます。注意を引きたいのと同じで、ドアをひっかくことで自分の寂しい気持ちを伝えようとしているのです。また、寂しさがストレスとなっている場合もドアをひっかくことがあります。
日頃から遊ぶ時間を確保するなど、愛犬とのコミュニケーションが足りているのかを改めて見直してみましょう。また、犬の分離不安の症状の一つとしても、ドアをひっかくというのがあります。分離不安とは飼い主さんと離れた際に不安を感じて、様々な行動を起こすことです。時には自傷行為にまで及び、愛犬の心身共に影響が出ます。分離不安の場合は犬に構い過ぎないということも大事ですが、突然態度を変えることは更にストレス症状を悪化させる可能性もあります。
寂しさやストレスからくるドアのひっかきについては、愛犬の様子を見ながら、今一度関係性を見直してみましょう。
高齢犬は注意!
犬がドアをひっかく理由として、いくつかの要求の可能性をご紹介しました。要求以外にも「爪が気になる」といった時もドアや壁をひっかくことがあります。愛犬の爪が伸びていないか、異物が詰まっていないかなどの確認をしてあげてください。爪に異常がないのにずっと気にしているようであれば、指先に見えない怪我や病気がある可能性もあるため、動物病院で相談しましょう。
また、愛犬が高齢犬の場合「認知症」の可能性も考えられます。認知症による症状でドアをひっかくということがあるのだそう。また、認知症以外でも、何度もドアをひっかき続けるなどの異常な行動が見られる場合、何かしらの病気が潜んでいる可能性があります。
これらの病気などの可能性に気づくためにも、普段から愛犬と触れ合い、その行動を知っておくことが大切です。いつもと違った行動を見せる場合は動物病院へ相談することをおすすめします。
まとめ
- お散歩へ行きたい
- 注意を引きたい
- 寂しさ/ストレス
- 爪が気になる
- 認知症
- その他の病気
犬がドアをひっかく時の心理や理由は様々あることが分かりました。普段のコミュニケーションで改善できることもあります。犬がドアをひっかいている場合は、何かしらのサインであることを知って、飼い主さんが解決できるようにしてあげましょう。