愛犬にキスを拒否されてしまう3つの理由

愛犬にキスを拒否されてしまう3つの理由

いつもは愛犬からキス(口周りを舐める行為)をしてくるのに、飼い主さんからしようとすると拒否されるということはありませんか?「もしかして嫌われた?」と不安に思う方もいるでしょうが、犬がキスを拒否するには理由があります。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

なぜ愛犬はキスを拒否するのか

犬とキスをする女性

犬は愛情表現の一種として、相手の口の周りを舐めるというしぐさがあります。そのため、飼い主に対して顔を近付け、口の周りを舐めようとするのは「大好き」という気持ちを伝える行為なのです。

しかし、飼い主側からキスをしようとすると、ふいっと顔を背けたり、前足を伸ばすようにして飼い主のキスを拒否するようなしぐさを見せる犬も珍しくありません。一体、なぜ愛犬はキスを拒否しようとするのでしょうか。

1.嫌な匂いがする

嫌な顔をするチワワ

まずは犬にとって嫌な匂いがするという理由で、飼い主からのキスを拒否しようとします。犬にとって嫌な匂いとは、タバコや香水などが代表的な例として挙げられます。そのため、タバコを吸う人であれば、タバコを吸った後にキスしようとすると、犬が嫌がり、キスを拒否することが多くあります。

また外出時から帰ってきた際、喜んで迎えてくれたのに、いざ抱っこしてキスしようとすると、前足を伸ばしてキスを拒否するということがあります。これも香水やコロンを付けており、その匂いが気に入らず嫌がっている可能性が考えられるのです。

2.怒っていると勘違い

横を向く犬

犬は目をじっと見られると敵意を向けられていると勘違いします。これは犬同士のコミュニケーションに理由があり、敵意や警戒心を抱いている相手に対しては、襲われないよう目をジッと見つめ、ゆっくりと近付くという行動をとるからです。

思い返してみてください。愛犬にキスをしようとする時は真っ正面から顔を近付けますよね。そのため、ほとんどの場合、愛犬の顔をじっと見ていることになります。この行為が愛犬からすると「怒ってるの?」と不安になっている可能性があります。

犬は敵意を向けられていると勘違いすると、「怒らないで。落ち着いて」という意味を込めて、顔を逸らします。したがって、この場合はキス自体を嫌がっているわけではありません。

監修ドッグトレーナーによる補足

私たちも同じ様な感覚があります。「自分から相手へ近づく」「相手から近づかれる」どちらがよりプレッシャーを感じますか?恐らく近づかれる方ですね。だから犬も近づかれると顔を背けやすくなります。

3.気分じゃない

嫌そうなブルドッグ

そして飼い主ではどうしようもできない理由として、「キスする気分ではありません」という気分によるものです。これは人間でも同じです。いくら好きな相手であっても、気分が乗らなければキスしたいと思わないということもありますよね。

また愛犬が休んでいるところを起こすようにしてキスをしようとした場合、「寝ているところを邪魔された」と思い、キスを拒否する気持ちもわかります。なるべく愛犬が休んでいる時は落ち着いている時なので、あまり構わずそっとしておいてあげる事が大切です。

犬とキスはしない方がいい?

キスされて嬉しそうな犬

ここまで犬がキスを拒否する理由についてご紹介してきましたが、そもそも犬とキスすること自体は問題ないのでしょうか。実は犬と直接キスすることで、犬の持つ病原体を口から受け取ってしまうリスクがあるのです。

主な病気の1つにパスツレラ症という病気が挙げられます。これは犬の約75%が持つ病原体が原因で起こる感染症で、人間にも感染します。主な感染経路として、噛みつかれたり引っ掻かれるという行為が挙げられますが、そもそも口の中に潜伏しているため、キスすることで感染する可能性は非常に高いです。

感染してしまうと、気管支炎や肺炎になってしまうことが多く、中には死亡してしまったケースもありますので、なるべく直接のキスは避けた方が良いでしょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

日ごろ大丈夫でも注意が必要です。病気の時や口の中に怪我がある時は病気中だと抵抗力が落ちています。口内炎などがあればそこから病原体が体内へ侵入しやすくなるからです。

まとめ

ビーグル犬とキスする女性

いかがでしたでしょうか。犬がキスを嫌がる理由には3つの主な理由が挙げられます。しかし、そもそも犬とキスすることは、病気の感染リスクが伴いますので、なるべく避けるようにしましょう。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。