おしっこの後、どんな行動をとりますか?
お散歩中のおしっこや、お家の中でのおしっこをしたあとに犬はどんな行動を取りますか?地面を確認する子、後ろ足でシャッシャッと蹴る子、そのまま歩いて行く子…など。
犬それぞれに個性があると思いますが、この記事では、多くのワンちゃんがおしっこをしたあとに取る行動を挙げてみたいと思います。ではさっそく、見ていきましょう!
後ろ足で地面を蹴る理由1:マーキングをしているから
犬がおしっこのあとに後ろ足で地面を蹴る主な理由は「マーキング」によるものです。自分のおしっこ自体を残すことに加えて、後ろ足で蹴ることによって、足の裏から出る臭いを地面に擦りつけて「自分の臭いを残す」狙いがあります。そのような理由から、犬はおしっこの後に後ろ足で地面を蹴っているのです。
後ろ足で地面を蹴る理由2:足に付いたおしっこを拭いている
おしっこをしたとき、垂れてきたおしっこが足の裏に付いてしまったり、おしっこをした場所を踏んでしまったりする事がありますよね。その時、足の裏が濡れてしまうので犬にとっては不快感があります。その不快感を拭おうと、足の裏を地面に擦りつけることがあります。
硬いコンクリートの上でやると、肉球を傷つけてしまう恐れもあります。頻繁にやるようでしたら飼い主さんがウエットティシュなどを持ち歩いて拭いてあげるようにしましょう。
犬にとってマーキングとは?
もう一度「マーキング」についておさらいしてみましょう。
犬の排泄行動にはいろいろな意味があり、生理的欲求により溜まった尿を排泄する他に、自分を落ち着かせるための合図として、縄張りや所有権を主張するための排尿などがあります。
また、他の犬がした尿や犬自身の臭いの跡を丹念に嗅いでその上に自分の臭いをつけて縄張りを主張します。このような排泄行為を「マーキング」と言います。
「マーキング」というとオスの犬がするイメージですが、臭い付けをするための排尿を「マーキング」と考えればオス犬に限らずメス犬もします。だからメス犬の飼い主さんも他人事と思わずこの行為に関して今一度考えてみてください。
マーキングを辞めさせるには?
マーキング対策に効果的なのは、
- ストレスを与えない
- トイレの場所を覚えてもらう
- 家中を犬のテリトリーだと思わせない
などが挙げられます。最近、愛犬が急にマーキングをするようになったなと思う飼い主さんは、愛犬の「ストレス」を疑ってみましょう。ストレスが溜まっていると、「構ってほしい」「いたずらをしたい」といった気持ちになります。愛犬と触れ合ったり、コミュニケーションをとる時間を増やすなどの対策をしてみましょう。
それでも改善されない場合は、縄張り意識からのマーキングかもしれません。愛犬が家全体を自分のテリトリーだと思っていると、「このお家は僕(わたし)のだ!」と印(マーキング)してしまいたくなります。そうなってしまった場合は犬の活動出来る範囲を段々と狭くする方法が有効です。
しかしすでに家のどこにでも犬が行き来できるようになっている場合なら、そこからテリトリーを狭くしていく必要があります。例えば、リビングだけ犬が自由に過ごせるようにしたいのならば、キッチンやお風呂場などには行けないように柵を設置しる等の物理的な対策をしてみましょう。
最初は「入れて欲しいよ!」とアピールしたり吠えたりするかもしれませんが、しだいに慣れてマーキングも減っていくでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「犬がおしっこをした後に後ろ足で地面を蹴る理由」には主に2つあり、マーキングという習慣が関係しているのでしたね。
犬の行動には、マーキングの習性に基づくものが多くあります。愛犬の様々な行動に対して、「どうして?」と疑問に思うことを調べてみるもの面白いですね!
ユーザーのコメント
女性 さゆみ
これまで、おしっこをした後に、いつもではないのですが、何かスイッチが入ったような時だけ、急に後ろ足で地面を蹴ることがありました。てっきり、排泄箇所を隠す行為かと思い込んでいたので、「ヘタクソな隠し方だなぁ」とか「飼い主が砂まみれになる!」と苦笑していたのですが、マーキング行為の一種であるならば、スイッチが入る前に止める様にしなければ迷惑行為になりかねないな...と反省です。ついつい、マーキングは雄犬だけのものと思いがちですが、雌犬にもある行為。それが、この行動だったとは...気がつくキッカケを頂けたことに御礼を申し上げます。
また、我が家の愛犬の場合ですが、たまにアスファルトでも同様の行為をしようとする場合があります。勿論、全力で止めていますが、記事にもあるように、足や肉球を痛める行為ですから、こちらにも注意も必要ですね。