犬が巣作りする仕草を見たことはありますか?
皆さんは、自分の愛犬が巣作りをするような仕草をしているところを目撃したことがありますか?このように尋ねられても「どんな行動が巣作りする時の動作なのかわからない」という方も多いかもしれません。
例えば、愛犬の姿が見えないと思い寝室へ行ってみると、1人で布団を掘り、整えるような仕草をしていた、などです。実は筆者も愛犬が寝室へ行き、ついていくと布団を掘り始めるという場面に遭遇することは何度もありました。
他にも寝室へ行かずとも、自分の犬用ベッドにあるブランケットを掘る仕草をするなど、自分の寝る場所、あるいは落ち着く場所を確保するために掘る仕草をしている時は、巣作りをする時の仕草と捉えて良いでしょう。
なぜ穴を掘る仕草をするの?
犬の巣作りをする時の仕草とはどのような仕草なのかを知ったところで、なぜ巣作りをする時の仕草を今でも行うのかという点について紹介します。犬が巣作りする時の仕草をしている時は、主に3つの理由が挙げられますよ!
1.野生の頃の名残
特に寝る時間でもなく、急に巣作りする仕草を見えた場合には、無意識の内にオオカミの頃の野生の名残で行っている場合が多いです。
犬は人間と共存するより前の野性時代、集団行動をしていました。皆で一緒の巣を作り、そこで生活していたわけです。巣を作る理由には様々な理由が挙げられますが、敵から身を守るため、さらに寒さや暑さを凌ぐためという理由が挙げられます。
このように野生の頃に行っていた祖先の行動が、今でも名残として受け継がれ、本能的に巣作りする動作をすることがあるのです。
2.心地よい寝床を作ろうとしている
次に考えられる理由として、自分に合った寝床を作ろうとしているという理由が挙げられます。布団やブランケットは掘ることで、自分の思い通りの形に変形させることができます。これは土を掘る時と似ている感覚です。
したがって、自分が落ち着くためにはどのくらいのサイズの穴(へこみ)を作るべきなのか、また厚みはどのくらいが丁度良いのかを考えて、巣作りの仕草を行っている可能性が高いです。
特に、一度掘る仕草をした後に、寝る場所の中でくるくると回っている場合には、「これで落ち着けるかな?」「僕に合っているかな?」と確認している証拠です。したがって、自分が落ち着ける寝床(巣)を作っていたということになります。
ちなみに作った寝床の中でくるくると回った後、もう一度外に出て穴を堀り始めた場合には、「あまり居心地良くないな。失敗だ。もう一度作り直さなきゃ」という心境です。
3.遊びの可能性
そして寝床を作るにしては長時間巣作りをする時の仕草をしているという場合には、寝床を作るためや野性時代の名残による本能的行動ではなく、ただただ穴を掘るという動作がストレス解消になり、楽しいからでしょう。
「なんとなく穴を掘り始めたら、それがもの凄く楽しく、止まらなくなってしまい我を忘れている」という状態です。人間もなんとなく始めたら非常に楽しく、やめられなくなってしまったという状況はありますよね。それと同じような状況なのです。
しかし、先ほども言ったとおり、ストレス解消の意味も含まれていますので、あまり長い時間行っているようであれば、なんらかのストレスを抱え込んでいる可能性があります。例えば散歩時間が短い、不安なことがあるといった理由です。
巣作りの仕草はやめさせるべき?
先ほども話に出てきたように、巣作りをする仕草というのは犬の野性的本能から来る行動です。そのため、無理矢理やめさせてしまうとストレスとなってしまいますので、なるべく好きなだけ行わせてあげた方が好ましいです。
しかし、中には長時間、異常なまでにその行動に執着し、穴を掘り続けるという子もいます。もちろん、好きでやっていることなのですが、行っている場所が土の上ではない以上、爪を怪我してしまう可能性も考えられます。
そのため、あまりにも長時間行っている場合には、名前を呼んだり、基本動作を指示するなどし、注意を「巣作りの仕草」から飼い主に向けてあげてください。そうすることでストレスを与えずに止めさせることが可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように犬が巣作りする時の仕草をしている時は、3つの理由が考えられます。「よく思い返せば見たことがある!」という飼い主さんも多かったのではないでしょうか。ぜひ次回からは注意深く観察してみてくださいね!