犬の拝むポーズとは?
人間は神社やお寺に行った際、合掌し拝むことがあります。実は犬も同じように拝むようなポーズをとることがあるとご存知でしたか?しかし、もちろん、犬は神様に拝むという概念はありませんので、別の意味があります。
しかし、犬の拝むポーズとは、一体どのようなポーズなのでしょう。まずはどのようなポーズが「拝むポーズ」に当てはまるのかを知っておく必要があります。
人間のように直立姿勢で手を合わせ、目を瞑るという仕草をとるのではありません。犬の拝むポーズは、一見、遊びに誘う時のように上半身(頭)を下げ、お尻を少し上げているという点が1つ目の特徴です。しかし、これでは遊びに誘っているのか、拝むポーズをしているのか区別がしにくいですよね。
そこで、次に尻尾を確認します。その姿勢のまま、尻尾が下がり、股の間に入っている場合には、拝むポーズをしていると思って良いでしょう。そして、拝むポーズをしている時は、多くの場合、ぶるぶる震えています。その点もしっかり観察し、確認しましょう。
以上が犬の拝むポーズです。頭を下げ、前足を前に出し、お尻を少し高く上げながらも尻尾が足の間に入っている…。「一見なんだか拝んでいるように見える」ということで拝むポーズと呼ばれるようになったのです。
犬が拝むポーズをとる時の意味や心理
犬の拝むポーズとはどのようなポーズなのかを知ったところで、犬が拝むポーズをとっている際の心理とは、どのような状態なのか、またどのような意味があるのかを紹介していきます。
先ほど、犬の拝むポーズを説明した際、ぶるぶる震えていることが多いと話をしました。また、遊びに誘っているようなポーズと区別するために、尻尾が股の中に入っていることを確認するという話も出てきました。
犬を飼っている人ならば多くの方がご存知でしょうが、まず尻尾が股の中に入っているということは、犬自身が何かただならぬ不安を感じている時です。「不安だな」「怖いな」と恐怖を感じていたり、自分自身に違和感を感じているのです。
ぶるぶる震えているという点に関しては、犬を飼っている人はもちろん、飼っていなくても、「何か怖いのかな?」と判断することができるでしょう。
実は犬が拝むポーズをしている時というのは、犬が痛みを抱えている時なのです。自分の体に異変を感じているため、その痛を和らげるために尻尾を丸めたり、ぶるぶる震えたりしているのです。
痛みの中でも、特に腹痛の際にこのポーズをすることが多いです。この状態で飼い主さんに近寄ってきている場合には、「なんだか体に異変を感じます。助けてください」という心理状態ですので、早めに対処してあげる必要があります。
誤飲や冷えの可能性
犬が拝むポーズをしている同日や前日など、何か誤飲してしまった可能性があったということはありませんか?腹痛の原因として、犬にとって良くない物が口に入ってしまった可能性も考えられます。
また、急に冷え込んでしまうなど、気温の変化にも敏感になる子もいますので、それによってお腹の調子が不安定になっている可能性も考えられます。
病気の可能性もあるので要注意
犬が拝むポーズをしている時は、腹痛を訴えているということを理解して頂けたのではないでしょうか。しかし、この腹痛の原因は、体調不良で片付けられないことも多いです。つまり、病気の可能性も高いということです。
腹痛が関係してくる犬の病気には、下痢や嘔吐という症状を繰り返す「急性胃腸炎」や「胆汁性腹膜炎」、「膵炎」などが挙げられます。また食欲低下に陥ってしまう「尿管結石」の可能性もありますので、早めに病院へ行くことが重要です。
特に、この拝むポーズをしている際に多い病気に、「急性膵炎」が挙げられます。実はこの病気は、犬には珍しくない病気ですので、今まで元気だった、病気にかかったことがないという犬であっても、突然患う可能性があるのです。
また急性膵炎は重症化してしまうケースもあるため、拝むポーズに加え、頻回の下痢や嘔吐などの症状が見られる場合には、すぐに病院へ行きましょう。しっかり診察してもらい、獣医さんに正しい判断をしてもらうことが大切ですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が拝むポーズをしている時は、腹痛を訴えている時です。犬は言葉が話せないため、このように仕草に出し、飼い主に訴えていることが多くあります。少しでも違和感を感じた際は、「気のせいかな?」と放っておくのではなく、病院へ連れて行ってあげてください。
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