犬のポーズから考える心理
犬と生活していると、いろいろなしぐさやポーズを目にしますよね。可愛らしいポーズから、何だか不可解なポーズまで。犬はさまざまな表情やしぐさ、ポーズで人間を楽しませてくれますよ。いったい何を考えてこの行動をしているのだろう?なんて気になったりもしますが、言葉が通じない分、なかなか判断は難しいものです。
今回はそんな犬の「ポーズ」から分かる心理をご紹介します。例えば「おいでおいで」のようなポーズ。犬はいったいどんな心理でこのポーズをしているのでしょう。どういった心理でそのポーズをとっているのかが分かれば、より一層、愛犬のことが愛おしく感じるのではないでしょうか。
「おいでおいで」ポーズをする心理
愛犬が前足を上げて、手招きするように手を動かしていることはありませんか?まるで「おいでおいで」しているかのようなポーズ。手をつなぎたいのかな?オテをしたいのかな?なんて思いますが、果たして愛犬は何を考えているのでしょう。
1.もっと!
表情穏やかに「おいでおいで」のポーズをしている場合。この時の「おいでおいで」のポーズは「もっと〇〇してほしい!」という「おねだり」のサインです。例えば「もっと遊んでほしい!」「もっとおやつが欲しい!」「もっとなでてほしい!」。そんな時、犬はこのおいでおいでのポーズを見せます。こんな時は飼い主さんができる範囲で、おねだりに応えてあげましょう。
2.緊張のカーミングシグナル
前足を上げて上下に動かす「おいでおいで」のポーズ。これはカーミングシグナルの1つだといわれています。犬は恐怖や不安を感じた時に自分と相手の緊張をほぐそうと、いくつかの特定の行動をします。これをカーミングシグナルと呼びます。つまり「犬が落ち着くためのサイン」のことです。
犬の「おいでおいで」のポーズも、場面によってはこのカーミングシグナルなのだそう。例えば、知らない人にと会った時や知らない人にリードを持たれた時。この「おいでおいで」のポーズをしていたら、それは犬が「緊張しています。攻撃するつもりはありません。仲良くしましょう!」。そんな心理でこのポーズをしていると考えられます。
こんな時は、姿勢を低くして、においを嗅がせながら優しく犬に触れてあいさつをしてあげましょう。
3.警戒!
カーミングシグナルの緊張状態よりも、更に緊迫している緊張状態。まさに警戒心を持っているような状態の時も、前脚を上げる「おいおでおいで」ポーズをします。この時のポーズでは、前足を上げた状態で動かずに固まっています。例えば、見知らぬ犬や獲物になり得る動物を発見した時など。この時は極度の緊張状態であることが考えられるため、攻撃に入る前に対象物から離すようにしてくださいね。
まとめ
- もっと!
- 緊張のカーミングシグナル
- 警戒!
「おいでおいで」のポーズだけでも、3つの心理が反映されていることが分かりました。おねだりしている時の心理と緊張や警戒の心理は全く異なるので、同じ動きをしていても、しっかりと犬の表情も見て判断してくださいね。
【番外編】犬が喧嘩の仲裁をする?
他に少し人間の認識と異なるポーズがありますので1つご紹介します。飼い主さんや家族がはしゃいでいる時に犬が飛びついていることはありませんか?例えばテレビでスポーツを見ている時に思わずハイタッチしたり、家族同士が喜びではしゃいでいる時。こんな時に愛犬も一緒に飛びついて回ることがあります。
一緒に喜んでる?なんて思ったりしますが、実はこれ、犬からしたら「喧嘩している!止めなくちゃ!」という心理で飛びついているのです。犬にとっては人間が本気で喧嘩をしている時と、はしゃいで抱き合っている時の区別がつきません。
そのため人間同士が興奮してはしゃいでいたら、止めなくちゃ!という心理が働くのだそう。飼い主さんを思うがあまり喧嘩の仲裁をしようとしていると考えたら、なんだか愛おしいですよね。そうはいっても、犬からしたら気が気ではないと思うので、からかい半分で興奮状態を見せるのはやめましょう。
犬のしぐさやポーズには、さまざまな意味があります。それらを少しでも感じ取ることができたら、より深く愛犬のことを知ることができるのかもしれません。皆さんも愛犬が取る不思議なしぐさやポーズを見かけたら、何を考えているのか調べてみるとおもしろいかもしれません。
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