なぜ犬は床に顎をつけて眠るの?
ほとんどの犬に見られる寝方だと思うのですが、うちの愛犬もよく床に顎をつけたまま眠っていて、顎は痛くないのかな?なんて思ってしまうことがあります。
みなさんの愛犬はどうでしょうか。床に顎をつけたまま眠っていることはありますか?夏場なら床が冷たくて気持ち良いのかな、と思うこともありますよね。
骨伝導で物音をキャッチしている
犬が床に顎をつけたまま眠っているのは、骨伝導によって床の振動をキャッチするためです。
これは犬に限ったことではなく、ほとんどの動物に見られるもので、野生動物も同じように骨伝導によって地面の振動をキャッチしています。
身を守るために
骨伝導によって床の振動をキャッチすることで自分自身の身を守ろうとしています。
本能として備わっている身を守るための機能には、聴覚・嗅覚・視覚がありますが、振動をキャッチする骨伝導も機能のひとつです。
犬は振動に敏感なのか?
うちの愛犬の様子を見ていると、地震によって振動が起きても眠っていることがあります。自宅の前を大型のトラックが通る際にも大きな物音や振動がありますが、それでも眠っていることがあります。きっと安心しきっているのだと思いますが、本来なら犬は少しの振動にも敏感です。
地震にも敏感
犬は地震にとても敏感であり、人間が感じる前に察知し、吠えてしらせたり、ソワソワ落ち着かなくなったりする犬もいます。
犬だけではなく、他の動物も地震にとても敏感で、科学的な根拠は存在しないようなのですが、人間の数百倍もの感知する能力が備わっていると考えられています。
先祖のオオカミは…
犬の先祖であるオオカミ(野生)は、獲物を捕らえるためにそっと近づき、ある程度の距離まで近づくとジッと止まって待ちます。
相手に振動を察知されてしまわないようにするためです。犬も人間と暮らす前は獲物を捕らえていましたが、オオカミと同じように行動していたのではないでしょうか。
また、振動を感じることで自分自身の身を守っていたのではないでしょうか。
警戒心の強い犬ほど床に顎をつけて眠る
自分自身の身を守るため、とくに警戒心の強い犬は床に顎をつけて眠ることが多いです。
地震や大きな振動にも目を覚ますことなく、仰向けで眠ることもあるうちの愛犬は、あまり警戒心がないのか、安心しきっているのか、もしくは、犬は聴覚にも優れてしますし、警戒心がないようで、安心しきっているようで、実は耳でしっかり聞いているのかもしれません。
人のカラダに顎を乗せるのはなぜ?
犬が床に顎をつけたまま眠る理由は、骨伝導によって床の振動をキャッチし、自分自身の身を守るためです。では、人のカラダに顎を乗せるのにはどんな気持ちが込められているのでしょうか。
おねだり
食事をしているとき、肩や腕や足に顎を乗せて甘えてくることがありますが、“少しちょうだい”と甘えておねだりしているのではないでしょうか。
そんな可愛い姿についつい食べさせてしまいますよね。構って欲しいときや撫でて欲しいときにも顎を乗せて甘えてくることがありますが、何かお願いするときの行動なのかもしれません。
安心できるから
飼い主さんのカラダに顎を乗せて眠る犬もいますが、飼い主さんのニオイや温もりがそばにあることで安心して眠ることができるのだと思います。
うちの愛犬も顎を乗せたりカラダをピタッとくっつけて眠ることがありますが、寒い季節には愛犬の温もりが有り難く嬉しいですよね。
まとめ
床に顎をつけたまま眠っている姿を見ると、痛くないのかな?顎の下にクッションを置いてあげようかな?なんて思うこともありますが、骨伝導によって床の振動をキャッチしようとしているのだと知って、自分自身の身を守るための本能なのだからそのままにしておいてあげようと思いました。