ほふく前進をする愛犬
我が家の愛犬は時々、ほふく前進で近寄ってくることがあります。人間でいう赤ちゃんの「ずりばい」のような格好です。「伏せて遊んでいる時」や「寝起き」で近寄ってくる時にこの格好をしていることが多い気がします。呼びかけた時はしっかり起き上がって歩いてくるため、身体に異常があるわけではないようです。
しかし、ラブラドールレトリーバーの大きな体でほふく前進で少しずつ近寄ってくる姿を見たら、なんだか怠け者の犬に思えてしまい、思わず吹き出してしまいます。少しおとぼけたようにも感じ、愛らしい姿でもありますが、いったいなぜ、ほふく前進で近寄ってくることがあるのでしょうか。
ほふく前進で近寄ってくる心理
「ほふく前進で近寄ってくる犬の心理」を調べてみたところ、なんと…「意味はない」のだそう。過去に「たまたま」ほふく前進のような恰好をした際に、飼い主さんが「喜んだ」「楽しそうだった」経験がある場合、犬はそれを学習して同じ行動を取ることがあるのだそう。
我が家の愛犬はまさにこのパターンでした!寝そべっておもちゃで遊んでいた際に、そのおもちゃを動かしたら、ほふく前進で動いたことがありました。それが何だかおもしろく、家族が楽しそうにしていたことがあります。どうやらそれで覚えたということですね。
ほふく前進で近寄ってくる心理としては、直接的な意味はないものの「学習」した結果、「飼い主さんを喜ばせたい」といった気持ちの表われといえるのかもしれません。
また、我が家の愛犬は楽しい場面以外でも、お風呂に入れる前や病院に行く前は必ずリビングのテーブルの下へほふく前進で逃げていきます。ほふく前進でゆっくり進むことと、隠れてもお尻が出ているため、容易に連れ出すことができるのですが、愛犬にとってはほふく前進は「逃げる」場合の姿勢でもある気がしています。この動きももしかしたら、何度か逃走に成功した経験があり、ほふく前進で「離れる」ことが愛犬にとっては有効な避難方法だと学習してしまったのかもしれませんね。。
ほふく前進のトレーニング
ほふく前進をする犬の心理に特別な意味はないのと同じように、犬にほふく前進をさせる「必要はありません」。犬に「芸」をさせる場合を除いて、生活する上では、ほふく前進が必要なタイミングは特にありませんよね。
しかし、芸としてほふく前進をさせる、つまり、飼い主の自己満足で覚えさせる場合はあるそう。飼い主の自己満足だとしても、ほふく前進をする姿はなんだか可愛らしいので、愛犬が簡単に覚えるようであれば、覚えさせてもいいのかもしれません。もちろん意味はないので、無理に覚えさせる必要があるようなトレーニングではありませんので、コミュニケーショーンとして挑戦してみようといった気持ちでトライしてみてはいかがでしょうか。
- フセをさせる
- 顔の前におやつを出す
- おやつをフセのまま進む(ほふく前進)ように動かす
- 犬が伏せのまま動いたら「ほふく前進」の合図(号令)を出す
- ほふく前進をしたら褒める
この手順を繰り返すことで、オスワリやフセと同様にほふく前進の合図を覚えます。
まとめ
愛犬が見せるほふく前進での行動は「それ自体には意味がない」ということが分かりました。しかし、飼い主の喜ぶ姿を見たいために行っている行動であることを考えたら、なんだかいつも以上に愛おしく感じます。
犬はどんな時も飼い主の笑顔が一番なのだなと改めて感じる結果となりました。また、同時に犬の学習能力の高さには驚くものがあります。
皆さんの愛犬もほふく前進で近寄ってくることはありますか?ぜひそのタイミングや場面を教えてくださいね。