何だか愛犬が臭う!
最近、愛犬のニオイが気になるな…とお悩みの飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。全く臭わない犬なんていませんが、毎日しっかりお手入れをしてあげることでニオイを軽減することができます。
ニオイが気になってシャンプーしてみたけどニオイが取れない、そんなときはニオイの原因が何なのかを突き止めなくてはなりません。シャンプーでニオイを取り除くことができる場合とできない場合があります。
ご自分ではニオイの原因を突き止めることができない場合、獣医さんに相談してみましょう。
ニオイの原因となるもの8つ
- 1.お口の中に問題がある
- 2.汗腺によるもの
- 3.食事の内容に問題がある
- 4.皮膚が汚れている
- 5.皮膚トラブルがある
- 6.バクテリアや細菌の繁殖
- 7.肛門腺(臭腺)によるもの
- 8.ストレスによるもの
この8つの原因によって臭ってしまっている可能性があります。
①お口の中に問題がある
愛犬家のみなさんの悩みの種でもある、愛犬の口臭。歯や歯茎などお口の中に何等かのトラブルが起きている証拠です。お口の中に全くトラブルのない犬は、驚くほど口臭がありません。
犬だから少しくらい臭うだろうと思われているかもしれませんが、毎日しっかり歯磨きをしていれば、ほとんど口臭のない状態を保つことができるんです。
犬も人間と同じように毎日の歯磨きが必要なのですが、ほとんど歯磨きをさせていないという飼い主さんが多く、お口の中のトラブルを抱えている犬はとても多いです。
口臭の原因となる歯垢は歯磨きでキレイに取り除くことができますが、歯石となってしまっては歯磨きでは取り除くことができなくなってしまい、場合によっては全身麻酔での除去が必要になる可能性もあります。
また、ほとんどの犬が歯周病を抱えており、口臭の原因となっているというデータもあります。お口の中のトラブルを放っておくと、歯が溶けてしまったり、さらに進行すると顎の骨まで溶かしてしまいます。
毎日の歯磨きをしっかり行い、歯石や口臭がひどい場合には獣医さんに相談し、治療法を検討してみましょう。
②汗腺によるもの
犬はほとんど汗をかかないと言いますが、犬にも汗腺があり、人のような水のような汗を分泌する汗腺はとくに肉球に集中しています。犬の肉球から香ばしいニオイがするのは、汗腺が集まっている場所であるからなんです。
逆にあぶらのような汗を分泌する汗腺は全身にあり、人間ほどではありませんが、犬も汗をかきますし、汗腺からの分泌物もあります。犬の皮膚にはたくさんのバクテリアや細菌がおり、汗や分泌物と混ざり合うことによって、犬独特なニオイを発してしまうことがあります。
③食事の内容に問題がある
ドッグフードには犬に必要な栄養素がたっぷりと含まれており、十分な栄養素を摂ることができます。ドッグフードにもいろんな種類があり、愛犬のカラダに合わせて選ばれていると思います。
ドッグフードだけでも十分な栄養素を摂ることができているのに、おやつなどによって余分な栄養素を摂ってしまっていることがあります。とくにタンパク質や脂質の摂り過ぎは腸内環境を悪くし、カラダから悪臭を発してしまうことがあります。
これは犬だけではなく、私たち人間にも同じことが言えるんです。
④皮膚が汚れている
パグやブルドッグなどのシワのある犬は、シワの間に汚れがたまりやすく、ニオイの原因となってしまいます。シワの間の汚れは、シャンプーをしてもなかなか落ちないという意見も多くあり、普段からこまめにお手入れしてあげる必要があるようです。
その他の場合も、フケはないか、皮膚はベタベタしていないかなど、こまめに皮膚のチェックをしてあげることで皮膚に汚れがたまってしまうことを防ぐことができます。
⑤皮膚トラブルがある
私が今までに経験してきた中で最も治療が大変だった皮膚トラブルがカビです。何だか変なニオイがするなと思い、獣医さんに相談し、発覚しました。皮膚にカビが繁殖してしまい、シャンプーだけでは改善されず、ステロイド剤を使用したこともありました。
犬の皮膚は毛で覆われているため、なかなか皮膚トラブルに気づきにくいのですが、こまめなチェックが大切だと痛感しました。
ニオイが気になるからと言って、こまめにシャンプーをしているという飼い主さんもいらっしゃるようなのですが、犬の皮膚はとても弱く、シャンプーのし過ぎによる皮膚トラブルも多いようです。
⑥バクテリアや細菌の繁殖
シャンプーの後や雨に濡れた後、自然乾燥だという犬も多いかもしれません。しかし、濡れたままでいることはバクテリアや細菌の繁殖の原因になってしまいます。
犬のカラダにはバクテリアや細菌がもともと存在しますが、濡れることによってより繁殖しニオイの原因となってしまいます。
お天気がよく、日向で十分に乾かすことができるのであれば自然乾燥でも良いかと思いますが、基本的にはドライヤーを使って被毛と皮膚をしっかり乾かしてあげるのが良いでしょう。
⑦肛門腺(臭腺)によるもの
おトイレの後はキレイにお尻周りを洗っている、それでもお尻周りが臭ってしまうことがあります。それは、うんちやおしっこが原因ではなく、肛門腺(臭腺)に分泌物がたまってしまっていることが原因である可能性があります。
肛門腺(臭腺)は袋状になっており、とても強烈なニオイのする分泌物が入っています。大型犬はうんちと一緒に排出することができる犬も多いのですが、中型犬や小型犬の中には分泌物が粘土のような子もいるので、そのような子は自力では排出できないため、肛門腺を絞ってあげることで排出させてあげなければなりません。
床にお尻をスリスリと擦っている姿を見たことはありませんか?
肛門腺に分泌物が溜まっている可能性が高いため、獣医さんに診てもらいましょう。トリミングに行く犬の場合、トリマーさんにお願いすることも可能です。
⑧ストレスによるもの
ストレスが体臭の原因になる、私たち人間にもよく言われていますよね。犬もストレスによってニオイが強くなってしまう可能性もあると思います。
十分にお散歩や運動をさせてあげられているでしょうか。臆病な犬は病院に行くだけでも大きなストレスになってしまいます。
先にご紹介した7つの原因のどれにも当てはまらない場合、ストレスを疑ってみても良いのではないでしょうか。
まとめ
犬が臭うと思ったらチェックしてみて欲しい8つのことをご紹介しました。愛犬のニオイが癒しだという飼い主さんも多いのではないかと思うのですが、私も愛犬の肉球や後頭部やお腹のニオイを嗅ぐのが好きです。お尻周りのニオイまで愛しいと思ってしまいます。
でも、友人や知り合いが家を訪ねてきたとき、愛犬のニオイが気になります。飼い主さんでは気づくことができない愛犬のニオイもあるかと思いますので、私たち人間が毎日お風呂に入ることと同じくらい、愛犬のニオイや清潔にも十分に気を付けてあげたいですよね。