犬の体臭とは
人間の体臭と聞くと「汗臭い臭い」などを想像する方が多いでしょう。人間の体臭の原因は、汗が出てくる汗腺、エクリン腺とアポクリン腺から分泌される液と雑菌などが混じり合い、独特の臭いを生み出しているのです。特に人間の脇に最も多くあるアポクリン腺からの汗は、空気に触れることで酸化をし強い臭いを放ちます。ワキガの人はこのアポクリン腺が多いことが原因となっているのです。
このエクリン腺とアポクリン腺は人間だけではなく、犬にもあります。しかし、人間と犬とでは少々事情が違います。人間の場合、体の汗腺はあまり臭いがきつくないエクリン腺がほとんどなのですが、犬はアポクリン腺が体中にあります。そのため、犬は人間などの他の動物よりも体臭がきつくなりやすいのです。
ちなみにアポクリン腺が体中にある理由としては、犬にとって臭いは縄張りを主張するための大切なツールです。そのため、臭いが弱いエクリン腺よりもアポクリン腺が発達し、より強い臭いを自分の縄張りにつけられるようにしているそうです。
犬の体臭の原因
原因①病気
犬は体臭がきつい動物であるため、ある程度の体臭はどのような犬にでもあります。しかし、マメにケアをしてあげているのに体臭が一向に改善される傾向がないのであれば病気が隠れている可能性があります。
体臭と病気にどのような関係があるの?と、疑問を持つ方もいらっしゃるでしょうが、細菌や雑菌が繁殖しているために強い体臭を放っている可能性もあるのです。例えば、耳の中に細菌が侵入し繁殖をすることで炎症がおこる外耳炎は耳の中がとても臭くなることで知られています。
体臭がきついと感じていたけれど、よく調べてみると耳の中が臭くなっていたという話はよく耳にする話です。また皮膚が雑菌により炎症を起こしている場合も、体臭がきつくなる傾向にあります。病気によっては早急に対処を行うべきものもありますので、十分に気をつけるようにしましょう。
原因②犬種の違い
体臭がきつい原因として考えられるのは犬種の違いもあります。体臭がきつくなる原因は皮膚に臭いの原因となる皮脂が酸化しているからです。つまり、皮脂がたまりやすい犬種だったり、ダブルコートで皮膚までなかなかしっかりシャンプーができない犬種である場合は、体臭がきつくなりやすいということです。
さらに、顔や体にシワがある犬種も、シワの間に皮脂がたまりやすいため、やはり体臭がきつくなりやすいようです。そのほかにもよだれが多い犬も体臭がきつくなる傾向にあります。初めて飼う犬種で、以前飼育していた犬種よりも体臭がきついと感じたら、もしかしたら今回家族として迎えた犬種は体臭がきつくなりやすい個体なのかもしれませんね。気になるようならば、一度ご自身で調べてはいかがでしょうか。
原因③:ケア不足
前述でお話しした通り、犬の体臭の原因は皮脂が酸化して、悪臭を放っているというものがほとんどです。そのため、普段からしっかりとシャンプーをしたり、ブラッシングをしてあげないと、臭いはきつくなる一方だという場合も。特に体が大きい犬種や、被毛が分厚い犬種は飼い主がしっかりとケアをしたつもりでも、不十分であることが多々あります。
逆に、体臭がきついからといって1日に何度もシャンプーを行ってしまうと、今度は必要な皮脂まで洗い流してしまい皮膚が乾燥して炎症を起こし、余計にきつい体臭となる場合もあります。さらに気をつけてもらいたいのが、肛門腺の臭いです。肛門にある臭いを分泌する腺に、分泌液が溜まるとなんとも言えない生臭いような鉄臭いような臭いを発するようになります。
散歩の帰りなどに、生臭い臭いがするという場合は、肛門腺が原因かもしれませんのでチェックをしてみましょう。
原因④:ストレス
ストレスによって体臭が強くなる犬も存在します。これはストレス臭と言われ、怖いことをされるのでは?また叱られるのでは?という恐怖心から体臭が強くなるというもの。このストレス臭は、シャンプーをしても取れないどころか、体臭を気にして何度もシャンプーをすることがストレスとなり、さらに体臭がきつくなることもあります。
犬の体臭と食事の関係
犬と体臭の関係を話す上で忘れてはいけないのが食事、つまりドッグフードです。愛犬の体臭が急にきつくなったときや、何をしても体臭が改善されないと悩んでいる方の多くは、普段与えているフードに原因があることを見落としている可能性があります。
犬にとって体を作っているのはドッグフードですから、その中に体臭をきつくする食材が含まれていたら臭いがきつくなるのは当たり前のことです。人間でも、肉中心の食事をしていると体臭がきつくなる話がありますよね?それと同じです。
もし、愛犬の体臭が気になる方はフードを体臭がきつくならないものに変えてはいかがでしょうか?体臭を抑えるフード選びで注意をしてもらいたいのは、「人口添加物が使われていない」「グレインフリー」「高たんぱく質で品質が高い」という3点です。
HAPPY DOG (ハッピードッグ) スプリーム・ミニ ピエモンテ
おすすめなのは、このような品質が高いプレミアムドッグフードです。全てがそうとは限りませんが、このような品質の高いドッグフードであれば、消化にもよいためおすすめです。ぜひ、体臭対策として、品質の高いドッグフード を選んであげましょう。
犬の体臭の対策
対策①シャンプーをする
体臭対策として最も手軽で、今すぐにでもできるのがシャンプーです。定期的にシャンプーを行なっているかたもいるでしょうが、体臭を抑えるシャンプーを用いることで体臭が激減することもあります。また、素人ではなかなか難しい場合もありますので、定期的にトリミングに通い清潔な状態を維持してあげることもおすすめです。
シャンプーをしすぎるのも問題ですが、定期的にケアをしてあげるだけで随分と臭いは軽減しますので、ぜひ頑張ってシャンプーをしていきましょう。また、散歩から帰宅した時やタイミングをみて蒸しタオルなどで体を拭いてあげるだけでも効果的です。足の裏など細かいところもケアをしてあげると、いつの間にか臭いがしなくなる可能性もありますので、ぜひ定期的にこまめなケアをしてあげてください。
対策②消臭グッズを使う
体臭があまりにも気になるようならば、犬の体臭対策グッズを使ってはいかがでしょうか?ボディに使える消臭スプレーや気になるところに使えるボディーローション、さらには体臭を抑えるための犬用サプリなども販売されています。これらを上手に使うことで、体臭をある程度防げるはずです。あまりにも愛犬の体臭が気になる場合は、消臭グッズを有効活用していきましょう。
対策③生活サイクルを変える
犬の体臭がきつい場合、そこにはなんらかの生活サイクルの乱れや、犬にとって悪影響を与えるような習慣があるのかもしれません。ドッグフードの影響により体臭がきつくなっているのかもしれませんし、ストレスを感じているため体臭がきつくなっているのかもしれません。さらには良かれと思ってやっていたことが、犬にとって体臭をきつくする原因となっている可能性もあります。
犬の体臭がきつく、消臭グッズを試しても一向に消す事ができないという場合は、生活スタイルや習慣を改めてみましょう。少し気をつけるだけで驚くほど改善されることもあります。ぜひ、普段から行っている何気無い習慣を見直してみましょう。
まとめ
犬は体臭がきつい動物ですから、ある程度臭いが気になってしまうのは仕方がないことです。しかし、体臭がどうしても気になる、ケアをしても改善しないと感じたならば、そこには思いも寄らない原因が隠れている可能性もあります。
ぜひ体臭の変化が気になったら、愛犬の健康状態や精神状態にも目を向けて対策をしてあげましょう。
ユーザーのコメント
女性 colo
汚れなどの匂いでいえば、目の周りが気になります。目ヤニが多いと匂いも出てきてしまいます。なるべくこまめに拭くようにはしていますが、パグやシー・ズー、ペキニーズといった大きい目を持つ子は目の病気も多いので、目ヤニが多い時は特に注意して見ておかなくてはなりません。
オシッコをした後に放置してしまうと、被毛についた尿の匂いが強く残ってしまいます。愛犬がトイレに行った時はなるべく一緒について行き、終わったらタオルなどで軽く拭いてあげると良いと思います。
記事にあるような匂いは衛生面に気を付けていれば十分改善されるものですので、常に見て清潔にしてあげることが大事ですね。
40代 女性 momo
また、タレ耳の犬は蒸れてニオイを発する場合があるので、犬用のウエットティッシュで優しく耳の汚れを取ってあげると清潔になります。ただし、耳の奥は決していじらない方が良いです。奥の汚れが気になる際は獣医さんでお願いすると安全に掃除していただけます。
40代 女性 RYUCH
40代 女性 SUSU
ミニチュアダックスフンドの男の子と暮らしています。
犬を飼う前は、犬がいる友人のお家に行った際に感じた犬の匂いというのは、犬と暮らす以上、仕方のないことだと思っていました。
実際、自分が愛犬と暮らし初めてからも、シャンプーして3日程でいつもの匂いに戻っていました。当時のお散歩仲間の会話でも同じようなことを聞いていたので、全く疑いもしていませんでした。
記事にあるように、人間と犬では汗のかきかたも違い、又、毎日、お風呂に入るわけではないため、匂いがあるのはある程度仕方がないことだと思います。
ただ、私を含め多くの方が当たり前だと思っている犬の匂いは、食べたものから排出される匂い、又は、日頃の生活から生じるストレス臭であることが多いように思います。
ドッグフードに含まれる添加物を身体が排出しようとして目やにや涙やけ、耳垢として症状がでることが多いのですが、匂いとして現れることも多々あります。
実際、愛犬もペットショップから迎えた際に勧められたフードをそのまま与えていた頃は、獣臭のような匂いが常にあり、耳垢も多く、早朝に嘔吐することもありました。
原材料の表示する意味を勉強し、身体は食から作られているのだという当たり前のことをやっと理解した頃、ドッグフードを見直し、手作りご飯も取り入れるようになりました。
普段、愛犬が飲んでいる水も変えました。
これにより、シャンプーして3日で匂いだすことはなくなり、今では気づくと前回のシャンプーから1ヶ月経っていたなんてこともよくあります。
肛門腺の臭いはどんなワンコでも強烈なものがありますが、これも食事によってかなり変わってきます。
少し匂いの強いフードに切り替えた際、肛門腺もこの臭いになりとても驚きました。
また、ストレスによる匂いという可能性もあります。実家に帰省するため、やむを得ず愛犬を3日間、動物病院のペットホテルに預かってもらったことがあります。迎えに行った時、獣臭のような体臭、口臭がありました。
人間より犬の方が体臭が強いとありますが、現在の愛犬は、1ヶ月シャンプーをしなくても強い臭いはありません。食生活に気を付けて、ストレスを出来るだけ軽くするよう気にかけていれば、人間よりも体臭は強くないのではと思っています。人間が1ヶ月、シャワーもせずシャンプーもしなかったらと思うと、こんなものではない気がするのです。
記事にあるように、コーギーやダックスのような短足犬種は特に、おしっこが毛についてしまい不衛生になることも多いです。
我が家ではそんなときに、R(アール)という除菌消臭スプレーを使っています。
これは、次亜塩素ナトリウムと水で作られており、赤ちゃんのおもちゃ、まな板や包丁の除菌、タバコの臭い、生ゴミの消臭にも効果があり、口に入れても安全です。ノロウィルスやO157にも効果があります。
加湿器の水に入れると空間除菌にもなります。
来客時にリビングのトイレで愛犬が排泄してしまって臭いに焦る、、という場面でも役に立ちます。
我が家では、お散歩後に少し汚れたかなという際はこれで毛をふき、1ヶ月に1回のシャンプーで問題なく過ごしております。
来客前に、犬の匂いがするかも?と気になっている飼い主さんにはおすすめです。リビング空間に使用すると匂いが消え、愛犬への害もありません。
http://jin-jin777.shop-pro.jp/?pid=60924461
30代 女性 ハッピー
女性 もなか
そのため、ペットホテルなどに預けると他の犬のニオイがついてしまって、あまりの犬臭さに驚きます。個体差があるかもしれませんが、シュナウザーも体臭が強いイメージです。脂なのかな、なでると手がにおいます。
女性 たけのこ
30代 女性 まるまる
親戚のミニチュア・ダックスの子は、そうキツく臭わないのですね。ボーダーコリーは中型犬なので、その点もあるかもしれないし、運動量の豊富なタイプの犬種ということもあるのかもしれません。
記事にもあるように、臭いは腋臭系統の生臭いものなので、気になる人には(ちょうど鶏が食べられない人と同じような感じで)ウッとなるらしいです。しかし洗ったすぐ傍から、ドライヤーで乾燥させた毛のあいだからもう生臭いにおいが立つような次第でしたから、生まれつきだと思いました。室内へ入れていると、お客が来たときに(人によっては)どう思われているか心配なこと、食事やお茶等の際などに気分を害されるといけないと気を使うことですね。
犬好きな方には気がつかないことかもしれません。
女性 いんげん