愛犬の口臭について
気になる愛犬の口臭
「プシュケは可愛いなぁ…お口の臭い以外は」
これは私が日々思っている事の1つです(笑)
我が家の愛犬プシュケは9歳になり、年のせいなのか元からの体質からなのか、口臭が気になります。例えるなら魚のすり身のような臭いです。といっても私個人が犬並みに鼻が敏感なのかもしれませんが。
一度気になって病院に行ったときに先生に相談して実際に口の中を見てもらったのですが、
「歯石はそこまで気にならないし、この前の血液検査も特に問題なかったけど、歯垢が沢山残ってるから、1日~3日に1回は歯磨きしましょう」と言われました。
このように犬と暮らしている方の多くは、私のように愛犬の口臭が気になった経験がありますよね?
そこで今回は、犬の口臭がどのような原因で発生するのか、そして最も気になる、口臭が病気の症状として現れる事についてお話ししようと思います。
口臭の主な原因について
食べカスの付着から発生する揮発性イオウ化合物
ワンコやニャンコの口臭で最も一般的な原因は歯垢や歯石、そして歯肉炎と言われています。
食べカス等の歯の表面にくっついた細菌は、三日以内に歯石の元となる石灰化を引き起こします。
そして日にちが経つにつれて、プラークや歯肉炎が進行して歯周炎に進行していき、歯周ポケットという物が形成されます。そこへ入り込んだ細菌に、食べかすや歯垢やタンパク質を分解することによって“揮発性イオウ化合物”という物質が産生してきます。
これが犬における口臭の正体なのです。
生臭さの原因はドッグフードだった!
冒頭にも少し話しましたが、プシュケの口臭は魚のすり身のような若干の生臭さがあります。
そして他の飼い主さんも同じ様に“魚みたいな口臭”に悩む方も多いのですが、実は犬の口が魚臭いのには、普段から食べているフードが原因になっている可能性が高いのです。特にドライタイプよりもウェットタイプの方がより強くなります。もちろんドライフードであっても開封してから時間が経ってしまうと酸化して、あの独特の魚の腐ったような臭いなど口臭の原因になるんです。
なので気になる飼い主さんは、愛犬が食べているフードを小分けタイプの物に変えるなど、新鮮さに注意を払うことで魚臭い口臭が軽減できるかもしれません!
症状から考えられる病気一覧
口臭から考えられる病気はあるのか?
では次に、人間が口臭と胃腸系を始めとする様々な病気が関係しているように、ワンコも口臭が症状として出てくる病気が存在するんです。
では主な病気をいくつか挙げてみたいと思います。
糖尿病
症状
水を大量に飲んだり、食べる量が増えてしまうのに体重が減少し、尿の量やが増え、脱水が起きてしまう等。
概要
インスリンと呼ばれるホルモンの一種の働きが悪くなってしまい、血液中の糖が多くなってしまう病気です。
尿毒症
症状
だんだんと元気が無くなり、食欲も落ちていきます。更に嘔吐や下痢などの症状が見られるようになり、中にはアンモニアのような口臭がすることもあります。
概要
尿として排泄される老廃物が十分に排泄されないことによって発症してしまいます。
鼻炎
症状
サラサラとした鼻水が出てきて、頻繁なくしゃみなどが目立ち、やがてそれが慢性化して免疫力が落ちて、日和見感染という特殊なウイルスが発生して黄色や緑色のドロリとした鼻水になってきます。
概要
ウイルスや細菌が鼻腔などに入り込んでしまい、鼻の中の粘膜に起こる炎症の事を言います。
腎不全
症状
多飲多尿。症状が悪化すると脱水症状が起こったり、嘔吐や呼吸が荒くなる、口臭、被毛につやがなくなります。
概要
腎臓は、血液中の老廃物を尿として排泄してくれる機能があり、とても大切な臓器の一つで、腎不全というのは、そんな腎臓が働かなくなってしまう事を言います。腎不全の末期になると尿毒症と呼ばれる状態が起こります。
まとめ
犬と暮らしている以上、口臭の悩みは切っても切り離せないのですが、原因を突き止めて少しずつ対処していくと同時に口臭以外で愛犬の体調の変化に注意して、病気の早期発見に繋げましょう。
▼犬の病気を症状や病名から調べる▼
犬の病気大辞典!知っておきたい基礎知識
ユーザーのコメント
30代 女性 わんこ
20代 女性 はな
愛犬の口臭の原因は様々あります。
通っていた患者さんで、月に1回病院に体重測定にくる方がいました。
その時に1ヶ月前には見られなかった、酷い口臭とヨダレが多いのが見られ、口の中を見てみると卓球の球ほどの大きさの腫瘍が歯茎に出来ていました。
それは悪性黒色腫(メラノーマ)という、タチの悪い悪性の腫瘍であっという間に大きくなります。
意外と口の中は飼い主さんは見ていなく気付かないことが多いようです。
その他、腎不全になると、独特の臭いがするようになります。尿が出ないなどが理由の急性腎不全であればアンモニア臭がしますし、慢性腎不全であれば例えようがない眉をしかめる様な(死臭のような腐った臭い)臭いがします。
体内や口内トラブルが一切なく、それでも臭う場合は口腔内の細菌バランスが崩れている可能性が高いです。
その場合は細菌バランスを整えるサプリメントを与えると良くなります。
このように、口臭には様々な原因が考えられます。
口臭は病気のサインでもあります。
ある程度の年齢になると臭うのは仕方ないからと半ば諦め病気のサインを見過ごしてしまい、病気が進行してしまうケースもあります。
そのサインに気付けるのは日頃一緒にいる飼い主さんです。
日頃から口腔内をチェックし、おかしいなと思うところがあれば獣医師からも診てもらうことで病気の早期発見に繋がると思います。
40代 女性 momo
女性 mocmoc
愛犬の口臭は歯垢のせいだと決めつけて、普段こまめにやらなかった歯磨きを再開しても容易にさせてくれないのは目に見えています。
慣れさせるために歯ブラシのように持って歯磨きガムを与えることにしました。
歯磨きガムでよくクロロフィル配合と言う緑色のガムがありますが、プレーンのものと比べてもそう差はないように思います。クロロフィルはとても強力な脱臭作用がありますが、あくまでも口臭を抑える効果が期待されているだけで、根本的な解決にはなりませんでした。
記事を読んでいてふと思い出しました。糖尿病だった愛犬の口臭は少し特殊な匂いがしました。薬臭いような感じです。当の本犬はいつも通りケロリとしていましたが数値は重度だったので、アセトン臭だったのかもしれません。
ひとえに口臭といっても色々な病気が隠れているものなんですね。単純に歯垢のせいだと甘く考えずにいようと思います。
女性 シュナ
30代 女性 v_v
それまでさぼっていた歯磨きをいざやろうと頑張っても、どうしても歯茎から血が出てハブラシが赤くなってしまうため中途半端な形となってしまいまして…再度別件で動物病院へ行った際に獣医さんに相談をしたところ、人間だって歯を磨いて血が出たって磨くでしょ?血が出たら磨かないんですか?と言われて、なるほど納得でした。それからは2,3日に1回ですが頑張って歯磨きをするようにしています。
40代 女性 こたママ