犬がイカ臭いのはなぜ?ニオイの原因や対処法、予防方法を解説

犬がイカ臭いのはなぜ?ニオイの原因や対処法、予防方法を解説

愛犬の体からイカ臭いニオイがする…どこからニオイがするのかによって原因や対処法が異なります。単なる体臭ではなく、病気が潜んでいる場合もあるので注意が必要です!

犬からイカ臭いニオイがする理由

鼻をつまむ女性と犬

愛犬が近くに来たら、「なんだか臭い…」イカのような生臭いニオイがしたら、以下のようなことが理由かもしれません。

ニオイのする場所によって、様々な原因があるため愛犬のどこからニオイがしているのかチェックしてみてください。

体臭や歯磨きをしていないだけではなく、病気が隠れている可能性もあるので注意が必要です!お尻周り、口などからイカのようなニオイがするときに考えられる原因をご紹介していきます。

おしりの肛門嚢から分泌液が出ている

おしりのニオイが気になる場合は、肛門の両側にある肛門嚢に臭い分泌物が溜まっているのかもしれません。

通常はうんちをするときに肛門腺が圧迫されて、うんちと一緒に分泌物が排出されます。しかし、大型犬に比べて小型犬は自分で分泌物を排出しにくいため、分泌物がたまってしまうことがあります。

犬たちが挨拶のときにおしりをクンクンと嗅ぐのは、この分泌物のニオイを嗅いで様々な情報を得ているんです。

犬にとっては、相手のことを知るコミュニケーションの手段なのですが、この分泌物がイカ臭いようなニオイをしていて、人間にとっては良いニオイとは言えないニオイをしています。

陰部から炎症性の膿やおりものが出ている

メスの犬の膣が炎症を起こしている場合も、イカのようなニオイがすることがあります。

生殖器である膣が何らかの原因で炎症を起こしてしまうと、外陰部が赤く腫れたり化膿したおりものが出て、外陰部を気にしたり、舐めたりするようになります。また、膿みやおりものが、外陰部周辺の毛や後ろ足の毛についてニオイがしている可能性もあります。

子犬の場合は自然に治ることもありますが、細菌感染の場合は子宮蓄膿症や膀胱炎を引き起こす可能性もあるため、愛犬が陰部を気にしている場合は病院で診てもらいましょう。

口の中や内臓の病気からくる口臭を発している

歯や歯茎、内臓に疾患があるときにも生臭かったり、イカ臭い口臭がすることがあります。

口臭の原因として、最も多く考えられる理由が歯周病です。犬は歯垢が歯石に変わるスピードが速く、人の5倍(3~5日)とも言われています。これが増えていくと歯周病につながり、口臭を発生しやすくなります。

歯周病が悪化すると下顎の骨が折れてしまったり、心臓病・腎臓病などにつながる可能性もあるため、私たち飼い主がしっかりとお口のケアをしてあげましょう。

また内臓の病気の場合は、生臭い以外にもアンモニア臭だったり、酸っぱいニオイがすることもあります。

口臭から考えられる内臓の病気としては、胃や腸の消化器疾患、腎臓・肝臓の疾患、ガンなどの腫瘍。もし、これらの病気の可能性がある場合は、他にも下痢や嘔吐、元気がない、体重の減少などの症状が出ていることが多いです。

愛犬に変わった様子があった場合は、早めに動物病院に連れて行くようにしましょう。

口が乾燥している

口の中の水分量が少なくなると、唾液が濃縮されて口臭の原因となります。人間も同じですよね。水を飲む量が少なかったり、鼻が詰まっていて口呼吸をしていると、生臭い、イカ臭いようなニオイがすることがあります。

また、乾燥する冬場や、暑くてハアハアと口で呼吸をすることが多くなる夏場も口が乾きやすくなります。部屋の中はワンちゃんにとって快適な室内環境になっているか、飲料水は足りているかを気にしてあげましょう。

犬の体がイカ臭い時の注意点

お尻を向ける犬と嫌そうな犬

もしも愛犬からイカのようなニオイがしたら、ニオイのする場所によって原因が異なるため、どこからそのニオイがするのか調べてみましょう。

原因によっては、病院で診てもらう必要がある場合もあるため、愛犬からいつもとは違うニオイがした場合は注意してみてください。

ここでは、イカ臭いニオイを感じた時に特に注意が必要な病気の例についてご紹介します。

肛門嚢は化膿や破裂が起きている場合もある

  • おしりを頻繁に気にしている
  • おしり周りをしきりに舐めている
  • おしりを床にこすりつけるように歩いている
  • おしりの周りから出血している
  • 元気がない

もしも、上記のような症状がある場合は肛門嚢の分泌物がたまりすぎて、炎症を起こしたり、袋が破裂したりしている可能性があります。特に出血が見られた場合には、すぐに動物病院で処置をしてもらってください。

肛門嚢から出ている分泌物はワンちゃんによって異なり、サラサラの液状やペースト状、ドロッとした粘土状など様々です。色も黄色から茶色、灰色っぽい色など個体差があり、うんちと一緒に排出しにくいワンちゃんもいます。

たまりすぎると、肛門腺が炎症を起こしてしまったり、ひどくなると袋が破裂してしまうことがあるので、小型犬や、肥満犬・老犬など排出しにくいワンちゃんは定期的に肛門腺を絞ってあげましょう。

自宅でうまくできない場合は、動物病院やトリミングサロンでも絞ってもらえますよ。また分泌物のニオイがいつもと違ったり、強くなったりしたら、ひどくなる前に一度動物病院で診てもらうことをおすすめします。

メスの老犬は危険な子宮の病気にかかりやすい

  • 多飲多尿、頻尿
  • 食欲がない
  • 嘔吐、下痢
  • お腹が張っている 
  • 陰部から白っぽい膿や、茶色っぽい色をした血まじりの膿が出ている
  • 熱っぽい
  • 元気がない

避妊をしていない高齢のメスで、上記のような症状がある場合は、子宮内に膿が溜まってしまう子宮蓄膿症の可能性があります。溜まった膿が陰部から排出される場合と、排出されずに見た目では分かりにくい場合があります。

分からずにそのままにしておくと、子宮に膿がどんどんたまってしまい、最悪の場合命に関わる可能性があります。少しでも愛犬に異変を感じたら、すぐに動物病院で診察してもらいましょう!

子宮蓄膿症は、子供を産んだことのない犬や、何年ものあいだ子供を産んでいない高齢の犬がかかりやすいと言われています。かかりやすい犬種は特にありません。

若いうちに避妊手術をすることで、子宮蓄膿症発症のリスクがほとんどなくなると言われているため、妊娠を考えていないワンちゃんは高齢になったときのことを考えて、避妊手術をすることも一つの選択です。

犬のイカ臭いニオイへの対処法

手袋をした手と犬のお尻

愛犬からイカ臭い、生臭いようなニオイがした場合はどうしたら良いのでしょうか。

そのままにしておけば、勝手にニオイが消えるものではないので、必ずどこからニオイがしているのか、お手入れすればニオイがなくなるのか、病気から来るニオイではないのか、確認していきましょう。

もしも、病気から来るニオイだった場合は治療が遅くなると取り返しのつかないことにもなりかねません。愛犬のニオイの異変に気付いたら、すぐにチェックしていきましょう!

犬の全身をよく見て臭い場所を探す

犬がイカ臭いときは肛門嚢から分泌物が出ている場合が多いですが、それが原因だと決め付けずに、どこからニオイがしているのか全身のニオイをチェックしましょう。

おしりがにおう場合も、おしり以外にニオイがするところがないのか、それ以外に愛犬に変わった様子がないのか良く見ていきましょう。

犬は話すことができないので、痛みや違和感があっても言葉で教えてはくれません。私たち飼い主が、いつもと違う様子や出血などないかしっかりと確認する必要があります。

犬の体を清潔にしてニオイが消えるかみる

愛犬の様子にいつもと変わりがない場合は、ニオイのする場所を拭いたり、シャンプーをしたりしてみましょう。

おしりがにおう場合は、消臭成分が配合されているボディーシートでおしり周りをキレイに拭いてあげたり、口がにおう場合は、歯磨きやお口ケアのできるグッズでお手入れをしましょう。

もしも、ケアをしたにも関わらずニオイが消えない場合は病気から来るニオイの可能性が高いため、一度動物病院で診てもらってください。

病気が原因ではないか動物病院で確認してもらう

前述したように、体を清潔にしたにも関わらずニオイが消えない場合は病気の可能性があるため、動物病院で診察をしてもらいましょう。

その際、どこからにおうのか、いつからニオイがするのか、その他に愛犬に変わった様子はないのか、など説明できるようにしておくと診察の際にスムーズでしょう。

犬のイカ臭いニオイを予防するための対策

タオルを被った犬

愛犬がイカ臭いニオイを発していたら、飼い主さんもワンちゃんもいい気分ではないですよね。こまめにお手入れをしてあげることで、気になるニオイを事前に予防できることもあります。

今はニオイがしていなくても、放っておくとニオイの原因となり得る可能性もあります。愛犬とのコミュニケーションも兼ねて、ケアをしてあげましょう。

犬の肛門腺絞りを定期的に行う

肛門嚢の分泌物を自分で排出しにくい、小型犬や老犬は定期的に肛門腺絞りを行ってあげましょう。個体差もありますが、月一回程度のお手入れが目安です。

『絞り方のポイント』

  • お風呂場で絞るか、ティッシュやペット用のウエットティッシュを用意して絞ぼる
  • 尻尾をあげて肛門嚢の位置を確認する(肛門周りの4時と8時の方向にあるプヨプヨとした場所)
  • 肛門嚢の少し外側に指を置き、上へ押し上げるように肛門の方へ絞り上げる(ティッシュを使う場合は、肛門をティッシュで覆って絞る)
  • シャワーで流したり、消臭効果のあるペットに直接使用してもよいスプレーを使って拭いてあげる

上手に絞り出せない場合、無理にやり続けると炎症を起こす可能性もあるため、自宅で上手に絞れない場合は、動物病院やトリミングサロンで絞ってもらったほうが良いでしょう。

体の汚れはこまめに拭いたり洗うようにする

口周りについた食べ物や口の中の食べかすもニオイの原因です。食事の後、口周りが汚れやすいワンちゃんは拭いてあげたり、歯磨きの習慣を作るようにしましょう。

また排せつの際におしり周りや、しっぽなどにおしっこやうんちが付いてしまうことでニオイが発生することもあります。毛の長いワンちゃんや、高齢のワンちゃんは汚れが付きやすいので、シャンプーシートやボディーシートなどでこまめに拭いてあげることで、ニオイの予防につながるでしょう。

まとめ

鼻をつまみカップルと犬

今回は愛犬からイカ臭いニオイがしたとき、どんな原因があるのかをご紹介しました。

汚れや肛門腺からニオイがでていると思いがちですが、実は病気が潜んでいる場合もあります。ニオイがする場所をキレイにしたにも関わらず、ニオイが取れなかったり、繰り返しニオイがする場合は一度動物病院で診てもらうことをおすすめします。

たかがニオイと思わずに、いつもよりニオイがきつかったり、変わった様子があった場合はかかりつけの獣医師に相談してみましょう。

愛犬の健康維持のためにも、毎日のスキンシップと一緒にニオイのチェックとケアをしてみてはいかがでしょうか。

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