犬が鼻をブーブー鳴らす3つの心理

犬が鼻をブーブー鳴らす3つの心理

犬が鼻を鳴らすところを見たことはありませんか?「ブーブー」「ブゥー」「ブヒーッ」だったり…犬が鼻を鳴らすことには、なにか意味があるのでしょうか。

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犬が鼻を鳴らすことはありませんか?「ブーブー」「ブゥー」「ブヒーッ」…その音は様々ですが、なぜ犬は鼻を鳴らすのでしょうか?今回は犬が鼻を鳴らす理由を探ってみました。

犬の鼻

ビーグルの鼻のアップ

犬がブーブーと音を鳴らすのは、喉ではなく鼻ですよね。そんな「犬の鼻」ですが、人間と異なる点といえば、やはりその優れた「嗅覚」です。「嗅覚の動物」と呼ばれるほどに発達した犬の嗅覚。その精度は人間の100万倍ともいわれており、実際にその優れた嗅覚を活かして麻薬犬や探知犬として活躍している犬も多くいますよね。

そんな犬の鼻は「目元から鼻先」にかけて「口吻部」と呼ばれます。「マズル」という呼び方のほうが聞きなれている方が多いかもしれません。そんな犬のマズルは犬の種類によっても異なり、3種類存在します。

長頭型

長いマズルを持った犬を「長頭型」と呼びます。ジャーマンシェパードやドーベルマン、ボルゾイ、グレイハウンドなどが長頭型にあてはまります。この長頭型の犬種は臭い物質吸着する面積が広いため、3種の中では最も嗅覚が良いとされています。

中頭型

マズルの長さが頭から鼻までの長さが一般的な犬を指します。柴犬やトイプードル、ラブラドールレトリーバー、ボーダーコリー、ビーグル、コーギーなど、多種に渡ります。中頭型の犬の特徴として、「ストップ」と呼ばれる頭と鼻の境目がはっきりしていることだといわれています。

短頭型

マズルが短い犬は「短頭型」と呼ばれます。ブルドッグやパグ、フレンチブルドッグ、シーズ、ボストンテリア、キャバリアといった「鼻ペチャ犬種」がこの短頭型にあてはまります。これらの短頭型はマズルが非常に短いため、呼吸による体温調整が得意ではありません。呼吸がしづらいことで、いびきをよくかくともいわれています。

鼻を鳴らすときの3つの心理

鼻の頭におやつを乗せたラブ

犬の鼻の種類をご紹介しましたが、やはり3種の中でもマズルが短い「短頭型」の犬は鼻から音が出ることが多くなります。これらの犬の飼い主さんは、鼻を鳴らすなんてしょっちゅうではないでしょうか。しかし、この短頭型以外の犬種でも以下のような時に鼻を鳴らすことがあります。

1.興奮

遊ぶ犬たち

他の犬と遭遇した際に興奮して吠えた後に「ブーブー」と鼻を鳴らすことはありませんか。これは人間と同じく、興奮していわゆる「鼻息が荒くなった」状態です。鼻を通る空気の量が多くなることで、鼻が鳴っているのだと考えられます。この興奮状態で鼻が鳴ることについては、特に問題はないそうです。

2.リラックス

笑顔の犬

「フンッ」「ブヒッ」といったように鼻を鳴らすことはありませんか。これは犬が緊張状態から解放されて、リラックス状態に入った際に見られる光景です。どこか満足げに見えるといったシチュエーションに多いのではないでしょうか。我が家の愛犬ブゥもおやつをもらった後や散歩から帰って落ち着いた後にこの音を出します。こちらも特に問題はないそうです。

3.要求や甘え

こっちを見ている犬

「ブーブー」「ピーピー」といったように鼻から音を出すことがあります。これは何か要求がある時や甘えている時に出す音だといわれています。何かかすかに音がする?と思ったら、愛犬がこちらを見つめながら小さく鼻を鳴らしている、ということが我が家でもあります。

気になる鼻の鳴らし方

ブルの鼻のアップ

感情を表現している鼻の鳴らし方をご紹介しましたが、少し気を付けたい鼻の音があります。

逆くしゃみ

発作性呼吸と呼ばれる犬の「逆くしゃみ」というものがあります。連続で鼻から空気を吸い込み、首を前後に動かしながら「ブビー」「ブゴー」といった苦しそうな音を出します。数秒~1分程度続き苦しそうに見えますが、実際は苦しいということはないのだそうです。原因ははっきりとはわかっていないものの病気ではありませんので、特に問題はないそうですが、他の疾患との区別を飼い主さんがつけるのは難しいですよね。症状が起きた際は動画などを撮った上で、獣医師さんへ相談してみてもいいかもしれません。

鼻腔狭窄

短頭型の犬種において「鼻腔狭窄(びくうきょうさく)」と呼ばれる症状を持つ犬がいます。鼻の穴が先天的に小さいことで、普段から鼻を「ブーブー(グーグー)」と鳴らし、常に呼吸が苦しそうなのが鼻腔狭窄の特徴です。これらの疾患を持っている場合、熱中症にかかりやすく、時には外科手術で治療することもあるそうです。悲しいことに、見た目を重視することで犬の改良を重ねた人間が作り出してしまった遺伝病でもあります。命にもかかわるため、短頭型の犬を飼育されている方は注意が必要です。

気管虚脱

「気管虚脱(きかんきょだつ)」も短頭型の犬種に多く見られる症状です。喉の奥にある弁が長いことで「ブー」「グー」といった音が出ます。犬自体も呼吸が苦しい状態です。症状が悪化した際は気管支拡張剤を服用させる場合や、外科手術で弁を短くするといったこともあるそうです。こちらも飼い主さんは熱中症や呼吸困難に対して注意が必要になります。

まとめ

ドーベルマンの鼻のアップ

犬が鼻を鳴らす理由は気持ちを表しているものから、疾患が関わっている可能性まであることが分かりました。一時的なものであれば問題はないといえますが、頻繁に鼻を鳴らして苦しそうな場合、疾患の可能性がありますので注意が必要です。

愛犬が何を伝えようとしているのか探ってみることで、愛情も増していきます。普段と違った行動をとった時は、ぜひどういった意味があるのだろう?と考えてみてくださいね。

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