犬が寄りかかってくる時の心理
私たちが何気なくテレビを観ながら寛いでいる時、スマホを操作している時など、愛犬がそっと隣にやって来て寄りかかってくるという経験をしたことがある人も多いはずです。
愛犬が自分に寄りかかってくるということは、少なくとも信頼を寄せているという意味を持つことが多いですので、飼い主としては嬉しい限りですね。では、犬が寄りかかってくる時の具体的な心理を見ていきましょう。
1.安心している
まずは愛犬が飼い主に対して信頼しているということと直接繋がってくる理由です。信頼していなければ、「この人と一緒にいると安心する」とは思われません。
犬というのは元々縄張り意識が強い動物ですので、いつ家に知らない人が入ってきてしまうか、敵が入ってくるのではないかと警戒していることが多いです。
しかし飼い主さんの隣にいることで、そんな警戒心を少しでも解くことができ、尚且つ「僕が寝てしまっても飼い主さんがいてくれるから大丈夫」と安心しきっているのです。きっと敵にも打ち勝ってくれると思われているのですね。頼りにされている証です。
2.何か不安なことがある
そして安心している時だけでなく、安心感を得たいと感じている時にも寄りかかってくることがあります。つまり、寄りかかってきている時点で何かに対して不安を抱いているのです。
例えば外で工事が施工される際、どうしても工事の大きな音が聞こえてきてしまいますよね。犬の中にはこの工事の音に対して苦手意識を持つ子も少なくありません。あまり聞いたことがない音であり、さらに大きな音ということもあり、聴力が優れている犬にとって恐怖を感じてしまう対象なのです。
他にも破裂音なども恐怖の対象になりますので、雷や花火などの音が急に聞こえると不安になり、飼い主さんに寄りかかり「不安です。怖いです」と訴えかけてくることがあります。
先ほどの「安心している」という項目でも話した通り、飼い主さんが頼りになる人だと思っているからこそ、恐怖を感じている時に飼い主さんの傍に行くのです。愛犬が不安になる要素があるのであれば、撫でてあげるなど落ち着くよう、対処してあげましょう。
3.抱っこして欲しい
そして寄りかかってくる時というのは、欲求を満たして欲しい時に行う行為でもあります。その中でも普段から抱っこしてもらうことが好きな子であれば、「抱っこして欲しい」と甘えてきている可能性もあります。
この場合、最初は飼い主に寄りかかって自分に注目させようとアピールしてくるのですが、次第に目の前に行き、アピールがエスカレートすることがあります。
もちろん、何もすることがない状態であれば抱っこすることも良いですが、もしも何か用事があったり、今はテレビを観ているから後にして欲しいと思うのであれば、そっとどかしてあげるようにしましょう。
毎回欲求を通してしまうと、「こうすれば必ず構ってもらえる」と勘違いしてしまい、いざ構ってあげられなくなった時に犬は大きな不安を感じてしまうからです。
4.遊んで欲しい
遊んで欲しいと思っている時にも寄りかかってアピールしてくることがあります。これは先ほどの「抱っこして欲しい」という欲求と似ていますね。
犬の中には抱っこされることを好まない子もいます。もしもそのような子が隣にやってきて寄りかかり、尚且つその後様々なアピールをしてくるようであれば、構って欲しい、遊んで欲しいという意味を持っているのでしょう。
自分でおもちゃを持ってくる子もいますが、もしも犬の本能を満たしてあげるような遊びができるおもちゃ(引っ張り合いができる道具やボールなど)を持ってきているのであれば、少々運動不足を感じているのかもしれません。
5.散歩に連れて行って欲しい
寄りかかってくる子の欲求の中には「暇だな。外に連れて行って欲しいな」という欲求を持っている子もいます。もしもいつも散歩に行く時間がほとんど同じであり、その時間にこの行動をとったのであれば、散歩に連れて行って欲しいという思いから寄りかかってきているのかもしれません。
また外に行きたいという思いから、寄りかかり、また歩き出し…といった落ち着きのない行動をとる子もいます。
もしも散歩に行きたいという欲求を感じたのであれば、できるだけ外に連れて行ってあげるようにしましょう。犬としての本能を存分に満たしてあげることで、質の良い散歩ができると共に、満足感を与えてあげることができますよ!
まとめ
いかがでしたでしょうか。基本的に犬が飼い主に寄りかかってくる時は、「安心感を得ている」「欲求を満たして欲しい」という意味が込められています。自分の愛犬はどちらの意味で寄りかかってきているのか、その時の様子を観察し見極めましょう。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 パンプキン
一人で緊張し耐えていたので、戻ると腰抜け状態でした、それから音に敏感になっています。