犬が飼い主の足にマーキングする心理とは?

犬が飼い主の足にマーキングする心理とは?

飼い主さんの足にマーキングしてしまうのは、実は愛犬からの愛情表現なんです。マーキングには、縄張りを主張する・挨拶代わり・愛情表現などの意味があり、全てのマーキングに意味があります。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

犬のマーキングについて

マーキングする犬

部屋のあちこちでマーキングをしてしまったり、飼い主さんの足にマーキングをしてしまうなど、愛犬のマーキングでお困りの方も多いのではないでしょうか。

部屋や足のマーキングをしてしまったとき、みなさんはどうされていますか?
「ダメ!」「やめて!」と叱っていますか?

実は、マーキングにはちゃんと意味があり、叱ってはいけないことなんです。叱ってもマーキングをしなくなるわけではありませんし、叱ることは良い対策方法ではありません。

マーキングは犬の本能です。ちゃんと全てのマーキングに意味があるんです。

監修ドッグトレーナーによる補足

人と犬では認識の違いというものがあります。同じ光景を見ていても、捉え方が変わる点を認識しておきましょう。

例えば「おしっこ」。人からすれば「汚い」と捉えますよね。しかし、犬からすると「情報交換」の意味だったりもします。このような両者の認識の違いを学んでみましょう。

マーキングとは?

  • 自分のニオイをつける
  • 他の犬に対して縄張りを主張する
  • 他の犬とのコミュニケーション
  • 人や犬への愛情表現

このようなことからマーキングをします。

マーキングは男の子だけが行うのではなく、女の子も行います。お散歩中だけではなく、部屋でマーキングすることもあります。

「お漏らしだと思っていた」でも実は「マーキングだった」なんてこともあるかもしれません。

人の足にマーキングをする意味とは?

  • ボディランゲージ

飼い主さんの足にマーキングをしてしまうのは「ボディランゲージ」

  • カーミングシグナル

他人の足や他の犬にマーキングをしてしまうのは「カーミングシグナル」このような意味があるのではないかと考えられています。

ボディランゲージとは?

飼い主をみながら歩く犬

音や言葉を使わず、ジェスチャーで相手に気持ちを伝えることです。

犬は言葉を使って飼い主さんに愛情を表現することができないため、鳴き声や動きを使って表現しますが、マーキングも愛情表現のひとつなのではないか、という考え方があります。

カーミングシグナルとは?

遊ぶ犬

他人や他の犬に対してマーキングをすることがあります。これは、その相手に対して

  • 「敵意はないよ」
  • 「安心して」
  • 「仲良くしようね」

という意味が込められているとされています。

お散歩中に他の犬と合い、おしっこをかけられてしまったり、おしっこをかけてしまったとき、とても嫌な気持ちになったり、申し訳ない気持ちになってしまいますが、犬同士の挨拶なので決して叱ってはいけません。

カーミングシグナルはドッグランなどでよく見られます。犬が犬に対して行うこともありますし、犬が人に対して行うこともあります。

男の子の場合はとくに分かりやすいかと思うのですが、女の子の場合も他人の足元に座り込んでマーキングをすることがあります。

単におしっこをしたいわけではなく、マーキングである可能性が高いと思います。

「ごめんなさい」は忘れずに

ドッグランで遊ぶ犬たち

人や犬に対してのマーキングには、相手に気持ちを伝えるための行動であり、犬の愛情が込められています。

なので、愛犬を決して叱らないであげてください。愛情を伝えているのに怒られてしまってはとても悲しいですよね。

しかし、おしっこをかけられるわけですから、相手からすると決して気持ちの良いものではないですよね。

ドッグランではマナーバンドやマナーパンツを利用するなど対策をし、マーキングしてしまった相手に対しては「ごめんなさい」と謝るのが良いと思います。

きっと、ほとんどの飼い主さんがマーキングの本来の意味を知らず、ボディランゲージやカーミングシグナルという言葉さえ知らないと思います。

監修ドッグトレーナーによる補足

犬の行為に責任を持つのはとても大切ですね!お互いが気持ちよく交流出来るように、配慮をよろしくお願いします。

まとめ

反省する子犬

マーキングには実にいろんな意味があります。縄張りを主張したり、挨拶代わりであったり、愛情表現であったりなど、犬のいろんな気持ちが込められています。

しかし、部屋でマーキングされてしまってはお掃除も大変ですしニオイも気になりますよね。

マーキング対策として最も良いのは、「愛犬としっかりコミュニケーションをとること」です。あまりにもマーキングがひどい場合、愛情不足である可能性があります。

また、権勢本能によってマーキングすることでテリトリーを主張する犬もいます。そのような場合、主従関係が逆転してしまっている可能性があります。

飼い主さんが弱ければ「自分がボスになろう!」とし、部屋でマーキングしやすくなってしまいます。

男の子の場合、去勢することでマーキングしなくなる、なんて話もありますが、根本的な解決にはなりません。

マーキングをさせないために去勢する、というのは何だか悲しいです。

全てのマーキングに必ず意味がありますので、愛犬のマーキングの意味を理解し、解決してあげることでマーキングの悩みもなくなると思います。

監修ドッグトレーナーによる補足

マーキングの原因は様々ですが、最も多い原因として「コミュニケーションの拗れ(こじれ)」「認識の違い」が挙げられます。

どのように拗れているのかは各ご家庭で様々ですので、専門家に一度相談されるのもいいかと思います。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 おちょんくん

    柴7歳です。5歳位まではご近所のお嬢さんやおじさんに オシッコをひっかけてました。お散歩の途中で立ち話しをしたりすると、足を上げてチーっと(*´◒`*)慌てますよね(^_^*)申し訳ないやら、ワケわからんやら(*´◒`*)皆さんの優しいお気持ちに救われたものでした。
    そっか。おちょん君は皆さんとお友達になりたかったのね〜(^_^*)
    最近は、オシッコは皆さんが喜ばないのが分かったらしい。
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