犬は意外と怖がり!?
愛犬と一緒に生活していて、「エッ?!こんなものが怖いの?」と思うことはありませんか?
わが家の愛犬はいわゆる『ビビり』ではなく、滅多に吠えたりもしないのですが、お散歩中によそのお宅の庭に置いてあるフクロウの置物に警戒して吠えたりします。
犬と人間とでは脳のつくりや視覚や聴覚に違いがあるため、犬は人間よりも強い恐怖感を持ちながら生きており、人間には何でもないものが犬にとっては恐怖であったりします。
そうです、犬は意外と怖がりなのです。
では、犬はどんなものを怖がるのでしょうか?今回は、犬が『怖い』と感じやすいもの4つとその4つを怖がる場合の対処法もご紹介していきたいと思います。
犬が『怖い』と感じやすいもの
犬が『怖い』と感じやすいものには、人間でもそう感じるものもあれば、「どうしてこれが怖いの?」と思うものまであります。それでは早速、犬はどんなものに『怖い』と感じやすいのか見ていきましょう。
①花火や雷など大きな音
花火や雷など大きな音を聞くと吠えたり、震えたり、体が硬直してしまう犬は少なくありません。中にはパニックになって暴れ回ったり、粗相をしたり、外へ逃げ出そうとする犬もいます。
犬は野生時代、獲物が発する小さな音をキャッチして狩りを行っていたと言われています。そのため音に対してとても敏感であり、特に花火や雷など突然鳴る大きな音には過剰に反応し、恐怖心を抱きます。
花火や雷のほか、車のクラクションや踏切の音、台風の風の音などを怖がることがあります。
②掃除機
あなたが掃除をするために掃除機をかけようとすると、あなたの愛犬は逃げ出したり吠えたりしませんか?掃除機を怖がる犬も多いのです。
犬は人間の6倍もの聴力を持つと考えられており、人間には聞こえない高い周波数を聞き取る能力が特に優れています。
そのため犬は、掃除機の「キィーン」という高い音に反応します。しかも掃除機は予測不能な動きをするので、犬には大きな高音と共に動き回る得体の知れない物体に見えるのかもしれません。
ならば、掃除機を『怖い』と感じてもおかしくはありませんね。
③動物病院
飼い主さんが愛犬を動物病院へ連れて行くのは、予防接種や病気やケガなど愛犬が診察台に乗って痛い思いや怖い思いをするときばかりになってしまいがちです。
その結果、『動物病院=痛いことをされる怖い場所』と関連づけてしまい、動物病院を怖がる犬は多いようです。
愛犬が怖がっても、予防接種や具合が悪いときには動物病院へ連れて行かなくてはなりません。
そうすると、飼い主さんは必死で抵抗する愛犬を無理やり動物病院へ連れて行くことになるので、愛犬はさらに動物病院に悪いイメージを持つようになります。
④車
車の窓から顔を出し、気持ち良さそうに風を切りながらドライブを楽しむ犬も見かけますが、車に乗ることを怖がる犬は少なくありません。
その理由は、ドアの開閉音やエンジンの音が怖かったり、車の閉塞感が怖かったり、車酔いの不快感がトラウマであったりと、犬によって様々なようです。
また、愛犬を動物病院へ連れて行くときはいつも車という場合は、『車に乗る=怖い動物病院へ連れて行かれる』と愛犬が関連づけてしまい、車に乗るのを怖がるようになることもあります。
愛犬が怖がるときの対処法は?
ご紹介した4つにあなたの愛犬が怖がるものはありませんでしたか?もしあるのならば、どのように対処したら良いのでしょうか?それぞれの対処法をご紹介します。
①花火や雷など大きな音を怖がる場合の対処法
愛犬が花火や雷など大きな音を怖がる場合は
- 窓やカーテンを閉め、テレビをつけたり音楽をかけて愛犬が怖がる音をなるべく聞えないようにする
- 愛犬が怖いと感じたときに避難できる場所(ケージやクレートなど)を作っておく
- おやつを与えながら怖がる音の動画などを流してその音に慣れさせる
などといった対処法があります。
ですが、一番大切なのは、大きな音を怖がる愛犬と一緒になって飼い主さんまでうろたえないことです。
また、怖がる愛犬を叱ったり、大げさになだめたりするのも禁物です。こうした行動は、愛犬の不安や恐怖をさらに煽ることになってしまいます。
愛犬が怖がっているときは普段通り落ち着いた態度で接して、安心感を与えてあげましょう。
②掃除機を怖がる場合の対処法
愛犬が掃除機を怖がる場合は、少しずつ掃除機は怖くないことを教えていきます。
まず、掃除機をリビングなど愛犬の身近な場所に置き、掃除機そのものに慣れさせます。掃除機のそばで一緒に遊んだりすると良いでしょう。
掃除機そのものに慣れたら掃除機のスイッチを入れて、掃除はせずに音だけ聞かせて慣れさせます。このとき、『弱』から始めて、愛犬の様子を見ながら吸引力を上げていくと良いでしょう。
音にも慣れたら、実際に掃除機をかけます。まず愛犬がいない部屋から掃除機をかけ、愛犬がいる部屋では愛犬と距離を置き、徐々に距離を縮めて掃除機をかけるようにします。
掃除機は日常的に使用するものですから、掃除機をかける度に逃げ回ったり、吠えたりするのは愛犬にとっても飼い主さんにとってもストレスになりかねません。
ですから、もし愛犬がなかなか掃除機に慣れない場合は、掃除機をかけるときは愛犬を別の部屋に移動させたり、家族が愛犬を散歩に連れて行っている間に掃除機をかけるようにするなど対処法を変えたほうが良いでしょう。
③動物病院を怖がる場合の対処法
愛犬がどんなに怖がっても動物病院は、予防接種や具合が悪いときなどに連れて行かないわけにはいかない場所なので、動物病院は怖くないところだと根気よく教えていく必要があります。
お散歩コースに動物病院を入れて動物病院の前でおやつを与えたり、動物病院に協力してもらえるのであれば、スタッフや獣医師におやつを与えてもらいます。
こうした方法でゆっくりと時間をかけて、動物病院に対する『怖い』というイメージを変えていきましょう。
④車を怖がる場合の対処法
愛犬が車に乗ることを怖がる場合は、車に対して良いイメージを持たせましょう。
まずはエンジンをかけていない車に愛犬を乗せ、おやつなどを与えます。
車内で過ごすことに慣れてきたらエンジンをかけて、近くの公園やドッグランなど愛犬にとって楽しい場所へ連れて行き、『車に乗る=楽しいところに連れて行ってもらえる』と愛犬に関連づけをさせます。
短い距離から始めて、愛犬の様子を見ながら徐々に出掛ける距離を伸ばしていきましょう。
また、愛犬の車酔い防止と安全のため、愛犬を車に乗せるときは体が安定するようにキャリーバッグやクレートに入れてあげましょう。
まとめ
犬が『怖い』と感じやすいものを4つご紹介しましたが、どれも人間と一緒に生活するうえで慣れたほうが良いものばかりです。
怖いものに慣れることで愛犬は生活しやすくなります。もしどうしても慣れさせるのが難しいのであれば、怖さを軽減してあげるだけでも生活のしやすさが変わるでしょう。
ですから、もし愛犬に『怖い』と感じるものがある場合は、少しずつそれに慣らしていってあげたり、少しでも怖さを軽減できるように対処してあげたいですね。
ユーザーのコメント
女性 Hono
20代 女性 あめたま
まず、大きな音は確かに怖がります。雷や花火や音がすると耳と尻尾を下げて自分のハウスに潜って落ち着くまで出て来ようとしません。
掃除機の音は平気なのですが、花火や雷は日常的に聴く音ではないため、慣れるのにも時間がかかりますし、人間でも不快と感じる音なので、そういった音が聞こえてきたら、出来るだけ抱っこやスキンシップを行い、気を紛らわすようにしています。
そして、我が家の愛犬の場合は車はあまり怖がりません。
小さいうちから車に乗せて沢山ドライブした甲斐があったのか、自ら車に乗せてとおねだりしてきます。
したがって、一般的にワンちゃんが怖がるような音であっても環境や育て方によって苦手と感じないようになる事もありえます。
40代 女性 てとめる
40代 女性 モコ
光って音がする物!花火と雷。聴こえてから全身ブルブル震えて尻尾が下がり、ハアハア息が荒くて落ち着かない。大好きなおやつにも振り向かない。ひたすら抱っこを求めてきます。夜中の雷の時間は眠い目をこすりながら、頑張るしかありません。不安を解消してあげるのも飼い主の務めかと思います。
40代 女性 匿名
家まではまだ10分ぐらいあったので抱っこして帰った時はワンちゃんは、ずっとくっついてました。
50代以上 女性 匿名