犬が座ったまま寝る!?
犬が座ったまま寝るところを見たことはありますか?犬種や性格によってはよく座ったまま寝る子もいるようです。
また、座って寝るという様子から疑うべきこともあります。今回は、そんな犬が「座ったまま寝る」ときの気持ちや、注意すること、疑われる病気などをご紹介したいと思います。
では、さっそく見ていきましょう!
座ったまま寝るときの気持ち1:眠たいけど起きたい
子犬や遊びに夢中のワンちゃんによく見られます。とくに子犬のは成犬よりも長い睡眠時間が必要で、遊んでいる途中でも眠たくなることがあります。
そんなとき、座った状態のまま睡魔に負けてコクリコクリと寝てしまうのです。
見ている私たちは、その姿がとても可愛くて癒されますが、座ったまま寝てしまったり眠そうにしているときは、一旦ハウスに帰してゆっくりと眠らせてあげましょう。
座ったまま寝るときの気持ち2:警戒している
知らない人が家に来ていたり、外が騒がしかったりすると、犬は警戒しています。それがいつもお昼寝をしている時間だったりすると、眠いけど気になる…なんて気持ちでいるでしょう。
警戒しながらも睡魔に負けてしまったとき、犬は座ったまま寝てしまうこともあります。
健気で微笑ましいですが、なるべく犬が警戒せず安心できる環境にしてあげる対策をとりましょう。
座ったまま寝るときの気持ち3:病気で苦しい
ただ単に「眠いから」座ったまま寝てしまうなら良いのですが、中には「横たわったり伏せられないから」座ったまま寝てしまう場合もあります。見分け方は、
- 犬が口を開けて呼吸をしている(運動時や暑い時は正常です)
- イビキをかいている
- 息を吸ったり吐いたりする音が聞こえる
- 咳やくしゃみを何度もする
- 呼吸時に鼻がグーグー鳴る
などの症状が見られたら、鼻、喉、気管、肺、心臓、血管などの病気の可能性があり、苦しさから座ったまま寝てしまうことがあります。そのおもな理由を2つ見てみましょう。
原因その1:心臓に疾患がある場合
心臓は血液を体中に送るポンプの役割をしています。血液の中には酸素も含まれており、心臓が何らかの病気で上手く機能していない場合、血液が体中に行き渡りにくくなると酸素不足になります。
その酸素不足を解消しようとたくさん呼吸をしようとするので、常にハァハァと苦しい呼吸が続きます。
ハァハァと苦しい呼吸をする場合、伏せたり横たわったりする姿勢よりも座っている姿勢のほうが呼吸がしやすいため、座った状態が続きます。
そのまま眠くなると座ったまま寝てしまう…ということになります。健康であれば、安静時に口をあけて呼吸することはありません。
愛犬が頻繁にハァハァと口呼吸をしているなと感じたら、速やかに動物病院を受診しましょう。
※短頭種(ブルドッグ、パグ、シーズー、狆など)はもともと呼吸がしにくい犬種ですので見分け方が難しいかもしれません。
日頃からよく観察して、異常である目安を知っておくようにしましょう。
原因その2:椎間板ヘルニアやその他骨の疾患がある場合
骨に痛みがある場合も、座ったまま寝てしまうことがあります。横たわったり伏せると痛い場所に異常があれば、本能的に1番楽な姿勢で眠ろうとしますよね。
ずっとお座り姿勢のままでいて横になろうとしなかったり、抱き上げると悲鳴をあげる場合などは骨に異常があるかもしれません。すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?単なる眠気以外に原因がある場合、恐怖、緊張、痛み、苦しさなどの原因となっているものを取り除いてあげることが大切です。
病気の場合は、すぐに動物病院に連れて行って原因を探り、適切な治療をしてあげましょう。