尻尾は犬にとって感情や思いを伝える役割をもつ!
おおよそ子犬がしっぽを振り始めることを覚える時期は、早い子犬で「生後3週間」からと言われています。生後1ヶ月で約50%、そして生後40日程度でほぼ全ての犬がしっぽを振ることを覚えると言われています。
このようなしっぽを振ることを覚える学習期には、子犬が社会化を行い始める時期と重なっています。
そのように幼い頃から尻尾を振ることを覚え、しっぽの動きによって感情や思いを伝えられるようになります。
では今回のテーマでもある「叱られているのにしっぽを振っている」時の犬の気持ちを見てみましょう!
叱られている時に振るしっぽ
しっぽを水平近くでゆっくり振る時
叱られている意味が分からず「よくわかりません」「少し不安です」というきもちを表しています。
しっぽの位置が高い時は支配的、低く時は服従的な気持ちを表すそうで、その中間にあたる水平の位置の場合は、心がどうして良いのか分からず「不安」な状態であります。
犬が叱られている意味が分かっていないので、叱っても意味がありません。一旦叱るのを止めて叱る以外の対策を考えましょう。
叱られた時以外には、見知らぬ犬と出会ったときにも見られます。この場合、相手の犬に対する態度が決まると、しっぽの位置を高くしたり低くしたりして気持ちを表します。
しっぽを大きく振る時
「あなたには逆らいません」「仲良くしましょう」という意味を表します。
叱られて反省していると言えるので、元通り仲良くしてあげましょう。他には犬同士が遊んでいる最中にも見られ、「仲良く遊ぼうよ」というメッセージになります。
遊びの途中で興奮しケンカに発展しそうになっても、どちらかの犬がこのシグナルを出すことによって、再び遊びモードの気持ちに切り替わることができます。
その他のときに振るしっぽ
その他にも犬の尻尾の様子から読み取れるキモチをご紹介しておきます。
すばやく振る
「ウキウキ!ワクワク!楽しそう!」というキモチを表します。
ふり幅は関係なく、早く振った場合は興奮の度合いが強く、遅く振った場合は興奮の度合いが弱いと言えます。
狭い幅で控えめに振る
「こんにちは」と挨拶をしています。飼い犬さんや親しい相手、初対面の相手に対しても用いられます。
犬と目が合ったときにしっぽがこの動きをした場合は「ここにいるよ!」といった意味になるそうです。
腰も一緒に左右に大きく振る
「私はここです」「可愛がってね」などのキモチを表します。
自分よりも優位な立場の相手に対して見せる動きです。相手のことをかなり信頼していて、最大限の喜びを表現しています。
腰を床につけ、しっぽを大きく振る
「何でも言うことを聞きますよ」というキモチです。
飼い主さんや目上の相手に対して最大の敬意と愛情を表すときに出る動きです。相手の顔を舐めたり、空中を舐めるようなしぐさも見受けられます。
斜め下に垂れ、ゆっくり左右に揺れる
「落ち着くなぁ」というキモチの表れです。
心配事もなく、とてもリラックスしたときする動きです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?犬が尻尾を振るのは楽しい時だけと思っていた方は、「こんなに色々な感情を表していたんだ〜」と興味深かったのではないでしょうか。
これから愛犬や他のワンちゃんの尻尾の振れ方を見る目が変わりますよね!参考になって頂ければ嬉しいです。