犬が飼い主に飛びついてくる時の心理
犬が飼い主さんに飛びつく、ということは珍しいことではありません。皆さんも犬を飼っているのであれば、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。では、飛びついてきている時、愛犬はどのような気持ちなのでしょう。早速確認して行きましょう。
①飼い主さんが帰ってきて「嬉しい!」
まずは長時間、1人でお留守番していた時の気持ちです。犬にとって飼い主さんがおらず、1人で待っているというのは心細く寂しいものなのです。
そこに大好きな飼い主さんが帰ってくると、我を忘れたかのように「飼い主さんが帰ってきた!やったー!お帰りなさい!」という嬉しいという気持ちが爆発し、飼い主さんに飛びつくという状況が発生します。
もしも長時間ではなく、1~4時間ほどの短時間でこのような行動を起こしてしまう場合には、分離不安の可能性も考えられますので、対処が必要です。
②「抱っこして欲しい」と甘えている
飼い主さんがソファで寛いでいる時、テレビを観ている時に、急に目の前にやって来て飛びついてきたということはありませんか?こちらは何も考えずにリラックスしているため、「どうしたの!?」とビックリしてしまいますよね。
このような状況の時は「もっと構ってよ!遊んで欲しいの」という気持ちが込められています。飼い主さんに甘えたいが故に飛びついてしまったのです。
長時間構ってあげられていないのであれば、少し愛犬との時間を設けて遊んであげるようにしてあげましょう。
反対に「さっきも遊んだのに?」というタイミングであれば、「少しでも構ってもらえないなんて嫌だ!」と少々わがままになってしまっている可能性があります。その時、飼い主さんが忙しいようであれば、静かに手で制し、自分のタイミングで構ってあげるようにしましょう。
③興奮し我を忘れている
「飛びつく」という行為は、嬉しい、甘えたいという意味合いだけでなく、怒りという感情も含まれます。そうしたすべての感情が最高潮に達し、興奮してしまうと我を忘れ、その感情うぃ伝えるために飛びつくということがあります。
例えば、飼い主さんとおもちゃで遊んでいる最中に楽しくなってしまい、興奮状態に陥り、おもちゃではなく飼い主さんに飛びついてしまうというものです。
またある時には、夢中で遊んでいたおもちゃを「もう終わり」と飼い主さんに没収されてしまい、楽しいという感情から急激に怒りの感情にシフトしたことで興奮状態に陥ってしまい、飛びついてしまうという例もあります。
しかし、この場合には少し時間を置き冷静さを取り戻すことで、犬自身も普段通りの性格に戻りますので心配はいりません。
④自分が上だと思ってしまっている
飛びつく、というよりも、飛び乗って飼い主を押し倒してしまうというのであれば、少々問題かもしれません。
犬社会において、下位の犬は上位の犬に対して上に乗るということはしません。反対に、上位の犬は下位の犬に対して「俺の方が上だ」と理解させるため、上に乗ることがあります。
したがって、飼い主に飛び乗って押し倒してしまった場合、飼い主のことを自分より下の存在だと認識している恐れがありますので要注意です。
他人に飛びつく時の気持ちは?
では、飼い主ではなく、まったく見ず知らずの他人に飛びついてしまった時は、どのような心理なのでしょうか。
いつも家に遊びに来る友達などは、犬も覚えている可能性が高いため、どちらかというと飼い主さんに飛びついた時の心理状態と似ているでしょう。しかし、宅急便屋さんや営業で来られた方に対して飛びついてしまった場合には、残念ですが警戒の意味が込められているかもしれません。
「おまえ誰だ!飼い主さんを守らなければ!」という心理状態から、飛びついて相手を驚かし、家からだそうとしている可能性が高いです。
この場合、飼い主さんがその相手と仲良さそうに話をすることで、「こいつは悪い人ではないのかもしれない」と思い、相手の匂いを嗅ぐなどの詮索に変わります。
飛びつく癖は止めさせるべき
しかし、飛びつくという行為は、先ほどお話ししたように、犬が知らない人が家に訪れた際に飛びついてしまい、怪我をさせてしまうなどのリスクが考えられますので、やめさせるべきでしょう。
またこの場合、「ここの家の犬はちゃんと躾られていないのかしら」と飼い主のモラルが疑われる可能性もあります。
さらに飼い主などに対して飛びつくことで、犬自身も足腰に負担がかかっています。そのため、この行為を続けてしまうことで、足腰が弱まり、怪我をしてしまう恐れがありますので大変危険です。
直すには「無視」が効果的
では、飛びつく癖を直すためにはどうすれば良いのでしょうか。基本的に飛びつく相手として多いのは飼い主さんです。そのため、飛びつかれた時の飼い主さんの対応が鍵となります。
「嬉しい」「甘えたい」という心理状態の時は、飼い主さんが無視をするのが大切です。今まで飛びつかれた際、「どうしたの?」などと応えてしまっていたのではないでしょうか。そうすると犬は「構ってもらえる!」と学習してしまうため、飛びつく行為を続けてしまいます。
反対に、飛びついた際に飼い主が無視をすることで、「あれ?構ってもらえない」と不思議に思います。これを繰り返すことで「なんだ、飛びついても構ってもらえないんだ」と勘違いを正す方向に考えを変えてくれるようになります。
一方、怒りが興奮になり飛びついてしまっている場合には、一度しっかり叱り、その後無視をするのが効果的です。
「飛びつく行為はいけないこと」と教えた後、10分ほど無視することで、「こうしてしまうと飼い主さんが構ってくれなくなる」としっかり覚えるようになり、徐々に飛びつかなくなりますよ!
まとめ
いかがでしたでしょうか。飼主さんに飛びつく行為には、甘えたい、飼い主さんが大好きという意味が含まれていることが多いです。しかし、それを許容してしまうと大切な愛犬の怪我に繋がる恐れもありますので、癖を直すように対処しましょう。
ユーザーのコメント
男性 くるっぱ
問題行動である飛びつきについては、怒りやマウンティングが挙げられますが、これは言わずもがな、絶対にやめさせなければならないものです。
行動を起こした際に叱る事は必要ですが、「今、なぜ、そうしたのか?」という分析をして、理由を取り除かないと直るものも直りません。
言葉は悪いかもしれませんが、飴と鞭です。しっかり運動をさせ、食事や睡眠、安全等、十二分に安心できる環境を与えているか、その上で、普段から毅然と愛犬に対応しているか見直しましょう。
また、叱る際ですが、飛びついてからでは遅いことがほとんどで、後から叱られても理由が理解できないと言われています。飛びつこう行動した瞬間に強く短く叱る、人間の身体に触れさせないタイミングが有効です。
40代 女性 おこるん
女性 ゴン吉
小型犬なので、飛びついてきてもそんなに衝撃はないと思われそうですが、実際思っている以上に力があるので子供やお年寄りには危険です。
久しぶりに会って嬉しくてつい、と言う場合は、そこまで厳しくしなくても落ち着かせることを徹底すればだいぶ改善されると思います。
ただ、興奮しすぎていたり、犬が優位に立っていると思っている場合はしっかりしつけ直さないとダメですね。方法として「無視」することが挙げられていますが、これは犬によって効果的な子とそうでない子に分かれそうだなと思います。
30代 女性 みんと
この時はどういう心理なんでしょうか?
こわい夢でも見たのかな?とおもってました。