なぜ犬はぬいぐるみにマウンティングをするの?
マウンティングという行為は、相手の背中から覆い被さり、腰を振る行為を指します。本来は、雄犬が雌犬に対して交尾をする際に行われるものですが、家で飼っている愛犬がぬいぐるみにしている場合には、どのような意味が込められているのでしょうか。
実はマウンティングには性的興奮以外にも様々な意味があるため、この場合は性的興奮以外の意味が当てはまると考えられます。ここからは、それらの意味を紹介して参ります。
理由1:「自分の方が上だ」とぬいぐるみに示している
犬社会において、相手より自分の方が上の立場であるという意思を示す際に、マウンティングを行うことがあります。マウンティングを行うことで「俺はおまえより強いんだ。逆らうんじゃないぞ」と教えるのです。
ぬいぐるみは生きている物ではないため、本気でこの意思表示をしているかどうかはわかりませんが、雄であれば支配欲が強い犬も多いため、その支配欲を満たすために行っている可能性があります。
理由2:遊ぼうと誘っている
腰を振らずにマウンティングをしている場合には、「遊ぼうよ」と誘う意味合いを持つマウンティングであることが多いです。
特にぬいぐるみに対してこのマウンティングを行っている場合には、「誘っている」という理由と似た意味を持つため、「これから遊ぶぞー!」というように、遊びに対して意欲を示している可能性があります。
理由3:遊んでいる内に興奮してしまった
そしてぬいぐるみで遊んでいる最中に。急にマウンティングをして腰を振り始めた場合には、遊んでいる楽しさが最高潮に達してしまい、興奮状態に陥っている可能性が考えられます。
楽しいという気持ちが最高潮に達しているため、この時の愛犬の気持ちとしては「凄い楽しい!」というエキサイティング状態と考えられます。
そのため、中にはこのマウンティング行為をしばらく続けた後、遊び疲れてしまい、ぱったりと横になって寝てしまうという子もいるでしょう。
理由4:ストレス発散している
そして楽しいという意味合いの他にも、ストレスを発散させるためにぬいぐるみに対してマウンティングを行う子もいます。
このマウンティングが起こるストレス原因は、運動不足や生活環境が変わってしまった、または飼い主さんがあまり構ってあげることができていないなどの理由が挙げられます。
「最近、うちの子よくマウンティングしているな」と感じた場合は、これらに当てはまっていないか考えてみましょう。もしも当てはまっている場合には、ストレスを感じている可能性が高いため、解決策を考えるようにしましょう。
犬がぬいぐるみへマウンティングするのはやめさせるべき?
基本的にぬいぐるみやクッションを相手にマウンティングをしている場合には、無理に止める必要はありません。
しかし、あまりにも頻繁にマウンティングを行っているようであれば、注意が必要です。なぜならば、ぬいぐるみを相手に頻繁にマウンティングを行うことで、「自分が上である」という感情を強く持たせてしまう可能性があるからです。
この感情がぬいぐるみ相手のみであれば良いのですが、人間に対して、あるいは散歩中に出会った犬に対して向けられてしまうと問題行動を起こしかねません。
そのため、「ちょっとマウンティングが多過ぎるかも…」と感じたのならば、できる限り止めてあげるようにしましょう。では、マウンティングを止める方法には、どのような方法があるのでしょうか。
止める方法1:ぬいぐるみを取り上げる
まずはマウンティングの対象となっているぬいぐるみを取り上げるという方法です。少々強行
策のようにも感じますが、取り上げてしまえばマウンティングをすることができないため、止めざるを得ません。
いつも同じぬいぐるみに対してマウンティングをしている場合には、そのぬいぐるみに対するマウンティングが癖になってしまっている可能性があります。しばらくそのぬいぐるみを与えず、違うぬいぐるみやおもちゃを使わせるようにすることで、癖防止に繋がりますよ!
止める方法2:飼い主が部屋から出てしまう
続いて、愛犬がマウンティングを始めたら、飼い主さんがその部屋から出て行ってしまうという方法です。または犬を柵で囲ってみたり、サークルの中に入れてしまうという隔離方法も1つの手段です。
この方法を続けることで、犬は「マウンティングすると、飼い主さんがいなくなっちゃう」「閉じ込められちゃう」というように学習し、自らやめるようになります。
しかし、この方法を行う場合には、飼い主さんがいなくなる時間を10分前後と決めておくようにしましょう。あまり短すぎても効果は出ませんし、長すぎると犬にストレスがかかってしまう恐れがあります。
止める方法3:犬の後ろから覆い被さる
最後に、飼い主さんが犬の後ろから覆い被さるという方法です。つまり、マウンティングを始めてしまった犬に対し、飼い主さんがマウンティングをすることで、飼い主さんの方が上の立場であることを示すことができます。
こうすることで、犬は飼い主さんの言うことを聞くようになり、口で「ダメ」と言うだけでも効果が出るようになるのです。
この方法はマウンティングをしていない日常生活の中でも行うことで、いざマウンティングを始めた時に口だけでも指示することができるようになりますので、ぜひ取り入れてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。時々行うぬいぐるみに対してのマウンティングであれば問題ありませんが、頻繁に行っているようであれば癖になっている可能性がありますので、問題行動に繋がる前に防止しておく必要があります。
ぜひ今回紹介させて頂いた方法を実践して、マウンティングから繋がる問題行動防止に努めていきましょう!
ユーザーのコメント
20代 女性 そうめん
パペットから手を抜いて放置すると、パペットが動かないので「あれ?」と言う顔をしてしばらくにらめっこをしています。
オスなので、マウンティング癖をつけたくないため、出来るだけマウンティングをしたら早期に興奮を鎮めるように努めています。
家の中だったらいいのですが、外でやられちゃうと、ましてや他のワンちゃんにやっちゃったりされると、飼い主としてちょっと恥ずかしいですもんね。
犬の習性としては認めてあげないといけないのかもしれませんが…。
40代 女性 ペッパー
30代 女性 あずき
女性 たぬき
20代 女性 匿名
モチモチクッション自体4つあるのですが、そのうちの1つにだけ腰を振ります。
しかも、ガブガブと噛み引っ張りながら…
女の子なのに…ってショック半分、マヌケな姿に笑い半分で見ています。
私が見ていると気付くとパッとクッションから離れてすぐ止めるので、やっちゃいけない事だとは分かっているようです。