アレルギーのお話し(続):「兆(きざ)し」を見逃さないで

【獣医師監修】アレルギーのお話し(続):「兆(きざ)し」を見逃さないで

犬の体を覆っているきれいな毛が邪魔をして、内側の皮膚の様子を見逃してしまう。毛が抜けた、痒(かゆ)い、といった「兆し」に気づきましょう。日頃の「毛づくろい」が肝心です。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

主なアレルギーの症状と対策

毛づくろいする室外犬

前回は、アレルギーについて「食餌」と「環境」のお話しをしました。その続きに、今回はおもなアレルギーの症状と対策についてまとめてみます。

ジンマシン

これは食事や紫外線、気温の変化などですぐ(30分以内)に出る症状で、眼や唇、耳の穴首の囘りなどが急に痒くなったりします。原因が分かれば早く収まります。だが、なにが原因かきめるのが結構厄介です。

これも、日頃の「毛づくろい」が行き届いていれば変化にも気づきやすいものです。健康の状態、発情の周期、食餌、環境など、やはり日々の観察が最高のお医者さんです。

アレルギー性皮膚炎

毛のケア

症状としては痒い、ジクジクする、治りにくいという、これは皮膚病の典型ですね。フケが出たり皮膚が厚ぼったくなったりすることもありますから、毛づくろいのときに気づきます。

これは、皮膚の処置だけでなく前回お話した二つの要素、環境と食餌など犬の生活全体に気を配らないと、なかなか治療の効果が上がりません。

食餌アレルギー性皮膚炎

食餌など食べるものに反応する皮膚炎ですが、ジンマシンと違って食餌そのものより、なかに含まれている物質や材料に抗体ができて、次に抗体を作った物質や材料が入ってきた時に反応します。だから、抗体があれば反応は繰り返します。

日々の食餌を細かく記錄して、なにを食べたら起こったか、で分かります。フードを変えた時、変わったものを食べた時、などに分かることが多い。

アトピー性皮膚炎

アトピーは遺伝的な体質が原因といわれていますね。仔犬の頃から、耳穴とか肘(ひじ)やかかと、下腹、肛門、太ももの後ろあたり、脇腹や背中に痒みの激しい発疹ができます。

掻けば掻くほど痒くなるなど管理がとても難しく、鍵は清潔な皮膚管理と生活管理ということになります。

急性アレルギー性皮膚炎

最後に急性アレルギー性皮膚炎のお話しです。これはアレルギー性皮膚炎ではあるのですが、化膿菌などが絡んでくるので、アレルギーの治療に抗生物質などでの化膿対策が必要になります。

急性アレルギー性皮膚炎は、春から秋へ、暑かったり濕度が高かったりするときに、屋外で飼っている犬に発症することが多いのです。

朝起きたら形や腰の毛が抜けてただれていることがある。時に傷のでき方などから他の犬に咬まれたとか、怪我をしたとかではないか、と心配することがあります。

季節的に体の汚れやノミなどによる痒さが関係していることが多いので、これも日々の管理がどれほど大切か、ということを教えてくれます。

まとめ

日々の健康管理

どうでしょう、やはり行き着くところは日々の環境管理です。

アレルギーなら「毛づくろい」に始まる生活管理に飼い主がどれだけ神経を使っているか、で症状の発見や治療のスピードが変わってきます。何気ない様子にも病気の症状が隠れていることがありますので、あまりにも毛づくろいの回数が多かったり、同じ場所ばかり気にしているなら早めに受診しましょう。

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