甘えん坊な犬がする行動や仕草６つ

甘えん坊な犬がする行動や仕草

「うちの子は甘えん坊かも」と思う瞬間はありますか？もしかすると、大半の飼い主さんはそう感じているのかもしれませんね。

今回は、甘えん坊な犬がする仕草や行動を6つご紹介します。皆さんの愛犬に当てはまることがあるのか、確認してみましょう。

犬が甘えてくるのはなぜ？

犬と人間は数万年前から繋がりがあるとされています。犬も人間も獲物を捕って生活していたはるか昔、人間が食べ残した獲物を食べ、一緒に行動していくうちにお互いの警戒心がなくなり、仲良くなっていったのでしょう。

犬が家畜化していく過程で、番犬として飼ったり、高い能力を使って警察犬などして人間の生活のサポートをしたり、攻撃性が少なく愛らしい家庭犬などへと進化を遂げてきました。 お互いの能力を必要とし、日常生活の中でサポートできる関係性だと気付くことができたことで今の関係が生まれたことがわかります。

犬は、社会性の高い動物です。人間と触れ合ったり目を合わせたりすることで人とコミュニケーションをとろうとします。大好きな飼い主とコミュニケーションをとりたいと考えた時や、安心したいときに甘えてくると考えられています。

①飼い主の後をついて回る

家の中を自由にさせているのなら、移動する飼い主の後ついてくる犬は甘えん坊である可能性が高いです。飼い主と一緒にいたい、同じ行動をしたいという気持ちが「後をついて回る」という行動になって現れているのです。

「どこか行っちゃったりしないかな」「飼い主さんは何をしようとしているのだろう」「構って欲しいな」など、飼い主さんと一緒にいたいという気持ちが甘えん坊な性格に繋がっているのでしょう。

②前足でちょんちょんとタッチして甘える

ソファに座って寛いでいる時やテレビを観ている時に、愛犬が隣へやって来てちょんちょんと前足で軽くタッチしてくる事はありませんか？実はこれも「甘えたい」という犬からのサインです。

「構って欲しいけれど、強くはアピールできない」という時など、そっと隣へやって来て前足で飼い主さんに触れる事で構って欲しいんだよとさり気なくアピールしています。撫でてもらったり、一緒におもちゃで遊びたいと思っているかもしれません。

しかし、前足でタッチされる度に応えていると「こうすれば飼い主さんは構ってくれる」と覚えてしまい、何度も同じ行動を繰り返してくるようになってしまいます。そうなってしまうとわがままになってしまうことも。飼い主さんが忙しくない時にだけ応えてあげるようにしましょう。

③飼い主の口の周りを舐める

犬が相手の口元を舐めるのは、自分より上の者に対する敬愛や、母犬からごはんをもらう時にする行動の２つの意味があります。

飼い主の口の周りを舐めてくるなら、あなたを母犬のような存在と思っているのかもしれません。自分より上の存在であり、頼れる相手だと認識されているのです。

言葉で例えるなら、「大好きです」「一緒にいてね」といった気持ちを表しているのでしょう。愛犬が頻繁に口を舐めてくるなら、あなたに大きな愛情と信頼を伝えようとしているのかもしれません。

④じっとこちらを見つめてくる

「なんだか視線を感じるな」とふと愛犬に視線を向けると、自分の方をジッと見つめていたということはありませんか？これも「構って欲しいな」という犬から甘えのサインです。

人間も相手が忙しそうにしていると、なかなか声をかける事ができずに見ている事しかできないことってありますよね。犬も飼い主が忙しそうにしていると声をかけづらくなってしまいます。「飼い主さん忙しそうだな。でも構って欲しいな」という気持ちが、そのまま飼い主さんをジッと見つめるという行動となって現れるのでしょう。

⑤お腹を見せて撫でてもらおうとする

犬がお腹を見せる行動は、信頼感や安心感を持っているという事を表しています。犬にとって弱点であるお腹は、あまり親しくない相手に見せる事はまずありません。

自分から寄ってきて、まるで「撫でて～」と言わんばかりに、飼い主の目の前でごろんと寝転がってお腹を見せてくる事はありませんか？この場合も「構って欲しい」「撫でて欲しい」という甘えたい気持ちからこの行動をしています。

犬がお腹を見せてきた時には、両手で優しくマッサージをするように撫でてあげると、気持ち良いと感じリラックスする事ができます。優しく円を描くように撫でてあげてくださいね！

⑥座っていると隣に寄って甘えてくる

飼い主が座っていると、サッと隣を陣取るわんちゃんは多いと思います。これも甘えん坊な犬がする行動です。

「飼い主さんに構ってもらいたい」という気持ちはもちろん、「飼い主さんのそばにいたい」という気持ちも含まれています。飼い主さんのそばはどこよりも安心感のある場所だと感じています。中には隣に来るだけでは飽き足らず、飼い主さんの足に前足を乗せてきたり、甘えるように体を擦り付けてくる子もいるようです。

飼い主にとって癒やしの時間になるだけでなく、愛犬にとっても至福のリラックスタイムとなっているのです。

甘えん坊な犬の特徴

犬は、飼い主や家族といるのが大好きで基本的に甘えん坊ですが、とくに「警戒心が強く臆病」「ひとりが苦手な寂しがり屋」な性格の犬は、飼い主にべったりの甘えん坊になる可能性が高い傾向があります。

おねだりや一緒に遊びたい等だけでなく、場合によっては体調が悪いことを伝えている場合などもあり、年齢とともに甘えん坊になっていくこともあります。犬が甘えてくるのは、信頼している飼い主さんへのメッセージでもあります。

普段から愛犬の様子を見ていればその違和感を感じ取るのは難しくありません。日頃からしっかり甘えさせてあげて、愛犬の異変に気づきやすい習慣を付けておくことが大切です。

甘えん坊な犬の種類

甘えん坊な性格はどの犬種にもいますが、とくに甘えることが上手なタイプの犬をご紹介します。甘えん坊な犬を迎えたいという方は、犬種から選んでみるのもいいでしょう。

甘えん坊な小型犬

甘えん坊な小型犬の代表には、ヨークシャーテリアが挙げられます。飼い主や家族に深い愛情と信頼を寄せてくれる性格です。

トイプードルも非常に利口で愛情深く甘えん坊な面を持っています。さらにポメラニアンやシーズー、ダックスフント、ボストンテリアなども甘えん坊な性格の子が多いでしょう。

甘えん坊な中型犬

日本ではメジャーではありませんが、ポリッシュローランドシープドッグやコーイケルホンディエは、とても賢く穏やかな性格でとても甘えん坊な性格とされています。また、子供や他の犬とも仲良くできるので多頭飼育や子どもがいるご家庭にも向いています。

その他には、アメリカンコッカースパニエルやウィペット、フレンチブルドッグなども甘えん坊な傾向があります。

甘えん坊な大型犬

大型犬では、ニューファンドランドやゴールデンレトリーバーは優しく穏やかで、人間が大好きなとても甘えん坊な犬種と言われています。ビアデッドコリーも無駄吠えが少なく賢くて甘えん坊な性格です。

さらに、アラスカンマラミュートやボクサーなどは外見とは異なる甘えん坊な性格を持ち合わせています。また、アルプスの少女ハイジでお馴染みのセント・バーナードなども甘えん坊なことで知られています。

まとめ

いかがでしたか。あなたの愛犬に当てはまる行動はありましたか？

犬それぞれに個性がありますが、犬は飼い主さんに対して「構って欲しい」という欲求を持っています。今回ご紹介した中に、思い当たる点がひとつでもあった方は多いかもしれませんね。

「全部当てはまる！」なら、あなたの愛犬はとても甘えん坊です。ただし、分離不安の可能性もあります。ただの甘えと軽視せず、甘える仕草や行動の他にいつもと違う様子や体調に異変などがある場合は、動物病院に相談しましょう。