大型犬の寿命はどれくらい?かかりやすい病気と注意点

大型犬の寿命はどれくらい?かかりやすい病気と注意点【獣医師監修】

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可愛らしくてやんちゃな小型犬も良いけれど、頼りがいがあって優しい大型犬も魅力的。でも大型犬の寿命は小型犬より短いと聞きますが、どのくらいなのでしょう。ここでは大型犬の寿命やかかりやすい病気、大型犬の寿命を少しでも延ばしてあげるために、注意したい事などをまとめてみました。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。仙台市の動物病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

大型犬の寿命

シロツメ草の中で伏せているセントバーナード

犬の平均寿命は10年から15年ほどと言われていますが、大型犬の場合、寿命は10年くらいが平均です。但し大型犬の中でも「グレート・デーン」は平均寿命が6年から8年と短く、「ラブラドールレトリーバー」の平均寿命は10年から12年と、大型犬の中でも犬種によって平均寿命が大きく違います。

大型犬の寿命が短めなのは、その体の大きさや内臓に要因があり、どうしても小型犬や中型犬と比べると老化が早くなってしまいます。但し、大型犬の寿命は、飼い主さんの細心の注意で延ばしてあげる事ができるので、大型犬の特徴をよく理解した上で飼う事が基本です。

また、飼育方法や飼育環境などでも、大型犬の寿命を延ばしてあげる事ができます。大型犬が苦手とする蒸し暑い環境で飼育する事を避けたり、肥満にならないように注意したりするなど、大型犬を飼う前には必ずそれらの注意点を熟知しておく必要があるでしょう。

大型犬の寿命は、去勢手術や避妊手術をする事でも、延ばしてあげる事ができます。これらの手術によって病気になるリスクが減り、発情のストレスからも解放されます。予防接種なども必ず受ける事が、大型犬の寿命を延ばす事へと繋がります。

大型犬の寿命に関わる病気

診察台で注射を受けるジャーマンシェパード

大型犬にはいくつかのかかりやすい病気があり、発病する事で寿命に関わるものがあります。

胃捻転

大型犬の中でも胸の深い犬種、セントバーナードやラブラドールレトリーバー、グレート・デーンなどがかかりやすい病気です。胃が捻じれてしまい、腹痛や嘔吐、大量のよだれなどがあり、手遅れになると大型犬とはいえ寿命に関わる事になります。

予防するには早食いやドカ食いをさせない、食後すぐに運動をさせないなどの注意が必要です。実際に、多くの大型犬が命を落としている病気でもあります。

心筋症(拡張型)

心筋症はドーベルマンやセントバーナード、シェパードやボクサーなどがかかりやすい病気です。食欲が無くなり、ぐったりしている、胸水や腹水が溜まるなどの症状があり、まれに突然死を起こす事もある恐ろしい病気です。

心筋症を発症してしまった場合、元の状態に戻す事ができません。それ以上に悪くなることを防ぐための治療を行っていく事になります。飼い主さんとして心がける事は、ストレスによる心臓への負担が掛からないように注意してあげる事で、大型犬の寿命を延ばしてあげる事ができます。

股関節形成不全

ジャーマンシェパードやラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバーなどの大型犬に多く発症します。腰を振って歩くようになったり、痛みで動くのを嫌がるようにもなったりします。

予防策と言うものがありませんが、子犬のうちから激しい運動をさせない、肥満にならないように注意する事が大事です。大型犬の寿命に直接関わるものではありませんが、痛みのストレスから寿命を縮めてしまう恐れがあるので、早期に発見してあげる事が重要です。

大型犬の寿命を延ばすための飼育法

ドッグランにいるゴールデンレトリーバー

大型犬の寿命を延ばすためには、大型犬にストレスをかけない生活を送らせてあげる事が第一です。それには、まず飼育環境を整えてあげる必要があります。

大型犬は寒さには強く、暑さに弱い犬がとても多いです。もちろん暑さに強い犬も大型犬の中にはいますが、圧倒的に暑さに弱い犬の方が多いです。そこで、真夏の飼育環境はエアコンなどで温度調節できる部屋で飼育したり、炎天下の散歩を控えたりするなどといった工夫が必要となり、大型犬の寿命を延ばす事にもなります。

また、大型犬は太りやすい犬種が多くいます。肥満による内臓の疾患や、関節にかかる負担は、小型犬や中型犬に比べるととても大きくなってしまい、大型犬の寿命にも関わってきてしまいます。フードの量は適正にし、おやつを与え過ぎない、毎日散歩や運動をするなどの、肥満防止に努めましょう。

大型犬の寿命を延ばすためにできる事

 獣医とラブラドール

大型犬の寿命を延ばすために、飼い主さんができる事がいくつかあるのでご紹介します。まずは、子犬のうちに避妊手術や去勢手術を受けさせる事です。これは大型犬に限らず、全ての犬の寿命を延ばす事にも繋がりますが、避妊手術や去勢手術を行う事で防ぐことができる病気があります。

メスの場合は「乳腺腫瘍」「子宮蓄膿症」、オスの場合は「精巣腫瘍」「前立腺肥大」です。特にメスの乳腺腫瘍に関しては、1回目の発情が来る前に手術をしておく事で、0.05%の発生率まで下げる事ができます。

どの病気も100%防ぐことができる訳ではありませんが、手術をしていない場合に比べると大きくリスクが下がり、間違いなく大型犬の寿命を延ばす事にもなります。

その他にも、良質な栄養素がバランスよく含まれている食事の提供や、適度な運動など、大型犬にストレスのかからない生活を送る事で、寿命に影響するような病気から守る事ができます。

まとめ

ドーベルマンと飼い主のシルエット

大型犬の寿命は、小型犬と比べると数年短くなってしまいます。体が大きい割りに、心臓や肺などの機能が十分でなく老化しやすいからです。けれども大型犬の寿命は飼い主さんの日頃の注意により、延ばしてあげる事ができます。少しでも長く一緒にいられるように、ここでご紹介した大型犬の寿命を延ばす方法を、是非参考にしていただけたらと思います。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 あんず

    平均寿命の10才になりました。
    諸説ありますが、人間なら75才くらいです。
    見た目に老化は見られませんが、老年性白内障になったり、無理して走ると脚を痛めてしまいます。
    去勢はしていないので心配です。
    不定期に病院に行き簡単な診察は受けますが今のところ元気です。先生は自然治癒力を大切にしている方なので、少々物足りない事もあります。
    病院も沢山あり先生の考えも様々です。最近新しい病院も出来、良い先生だからと待ち時間も長いと聞きましたが、皆さん車で連絡待ちをするそうで、愛犬の負担も少なく済みます。
    喋れないからこそ日頃のスキンシップやコミュニケーションを取って、早期発見早期治療をします。
    散歩、お出かけを楽しんで長生きして欲しいです。

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