犬にとっての留守番とは
日常生活をしていく上で仕事だったり病院だったり、その他にいろいろ犬を連れていけない用事があると思います。
など愛犬に声をかけていく飼い主さんも多いと思います。ですが、犬からしてみたら、飼い主さんが声をかけてくれていることはわかりますが、その言葉の意味までは理解できません。
犬はその「声(言葉)」を聞いた時に「自分は置いていかれる」と学習します。
また、犬は飼い主さんの動向をよくうかがっているので、着替えたりお化粧したりなどの身支度を始めるとそわそわしたり、やたら吠えたり、へこんでしまったりという行動を取ります。
これは犬が自分が置いていかれる日常生活から学習したものです。
犬はお留守番が苦手?
犬は元々、群れで生活している生き物なので本来一匹でいることは好みません。つまり、留守番はそもそも得意ではないのです。
ですが人間と生活していく上で、人間の生活にある程度合わせて生活しなくてはなりません。寂しいけど我慢してお留守番しているのです。そんな健気な愛犬のために少しでも寂しくないようにしてあげたいですね。
辻本由香子
イヌ科に属する動物は、哺乳類では例外的に永続ペア(一夫一妻制)で人と同じような『家族群』を作り、生活しています。そのため人間社会で当然のように存在するお留守番は、人と生活を共にする犬にとっては『家族群』の群れを離れる不自然な行動と言えるでしょう。
犬にお留守番をさせる際は、最初は別の部屋に移動するというちょっとした行動から始め、徐々に飼い主様が居ない状況に慣らしてあげると良いでしょう。
留守番中に犬が寂しくならないようにする方法4つ
①疲れさせて寝かせておく
仕事とかの忙しい時は難しいですが、出かける前に十分に時間がある場合はたっぷり遊んで走らせて疲れさせましょう。そして夕飯の時間に近い時間に出かけるのであれば、ご飯をあげてから出かけましょう。
たっぷり遊んで疲れて、お腹もいっぱいでいつものベッドがあれば、割と大人しくぐっすり眠っていてくれるものです。
②おやつで気を紛らわせる
これは出かける時の一時的なものでしかないですが、気を紛らわせることは可能です。ですが、ビスケットやボーロ等のようにすぐになく無くなってしまうものですと、与えた瞬間食べて無くなってしまいますのであまり意味がありません。
時間をかけて食べれるおやつを与える
時間をかけてじっくり味わえるおやつが良いでしょう。好き嫌いなど好みがあるとは思いますが、コングなどのおもちゃに入れておくスプレー式のレバーペーストのようなものがあります。
また、薫製した大きめの硬い骨などでもいいでしょう。注意したいのがおやつの誤嚥(ごえん)です。ラブラドールレトリーバーやビーグル、ドーベルマンなどの食に対して貪欲な犬種には向かないので注意が必要です。
③人の気配をさせる
どこかで人の気配をさせるのも効果があります。誰かが潜んでおくのではなく、ラジオをかけっぱなしにしておいてあげます。ラジオは常に人の声がしますので、人がいると犬が勘違いしてくれるので、効果があります。
ラジオの設置場所は犬の手が届かない、かつ音声が主に犬のいる場所に聞こえるような所にします。
④多頭飼いをする
犬は群れで生活する生き物なので、仲間がいれば寂しさはまぎれます。ですが、当初からずっと一緒にいる犬でしたらいいのですが、ペットショップにいた子等は、社会化期途中で親兄弟から引き離され一匹で入れられていた子もいます。
そして、買われた先でも基本的に一匹なので、犬同士のコミュニケーションができない犬が多いです。そこに、新参者の子犬をいれると、徹底的に無視をするか場合によっては攻撃的になってしまうことがあります。
また、そのようなことがなくても人間は新しい小さい子犬に目が行きがちになり、先住犬をないがしろにしがちです。そうなると仲良くお留守番なんてできなくなってしまいます。
犬同士のコミュニケーションが問題ない犬であっても、多頭飼育というのは何かと入り用になります。楽しさは倍以上ですが、かかる費用も倍になります。
同居家族全員の同意も必要になりますので、そのような犬同士のコミュニケーションがとれる犬を飼っていて経済的にも問題がない場合にのみオススメできます。
出かけるときの注意点
出かける時に、愛犬に挨拶して出かける方が多いと思います。ですが、これは犬にとっては良くありません。
前述した通りその言葉がしたら「自分は置いていかれる」と考え、吠えたり、そわそわしたり、うなだれたりなどの行動を強化してしまうからです。
では、どうすればよいか?
それは静かにしれっとして出かけてください。犬に声をかける必要はありません。どうしても声をかけたかったら、心の中だけで留めておいてください。これは、ゴミ捨ての時などの短時間のお留守番でも同じです。
辻本由香子
外出する用事がある場合、可能であればその30分ほど前から愛犬を無視し、遊ぶことや撫でること、話しかける事といった行為は避けましょう。この行動は、分離不安症の愛犬には特に留意してください。
また、問題行動が起こりがちな愛犬は、大体飼い主様が居なくなって5分から30分以内に問題行動を起こすことがほとんどだと言われていますので、そういった点についても注意しましょう。
帰宅時の注意点
仕事やその他外出から戻ると、愛犬は玄関を開けた瞬間から熱烈に歓迎してくれることが多いと思います。
置いていった罪悪感と、無邪気に喜んでいる愛犬の姿で荷物を置くのもままならず、愛犬を抱き上げたり、なでたり、声をかけたりすると思います。
実はこれも、留守番の寂しさを強化する行動になるのです。飼い主が帰ってきた時に犬は興奮状態になります。
『○○ちゃん、いい子にしてた?』
『ただいま。寂しかったね。』
など飼い主としては一トーン高い声で、愛犬に話しかけると思います。高い声を聞いて、犬はますます興奮します。そうすると、飼い主が帰ってきたら大興奮する犬が出来上がってしまいます。
帰宅したら犬を無視する
帰宅したらまず、犬を無視して部屋着に着替え、荷物を片付け自分の用事を先に済ませて下さい。そのころには犬も興奮がトーンダウンしているので、落ち着いたら興奮させないように低い声で声をかけながら、ゆっくり撫でてあげましょう。
そうすることによって、「落ち着いていれば飼い主が撫でてくれる」というように学習してくれます。
辻本由香子
帰宅した際の注意点としてほかにあげられるものには、飼い主様不在中の破壊行動や不適切な排泄への叱責をしない事です。犬には自分が起こした破壊行動や不適切な排泄を後から怒られても、何に対して怒られているのか理解出来ません。
そのため、もしもそういった行動を起こしてしまっていたとしても叱責せず静かに片し、愛犬に接する時には飼い主様の方から声をかけたり撫でたりするよう心掛けましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬は案外一人になるのが苦手なので、可能な限り一緒に出かけてあげましょう。それが難しく、留守番させる時はなるべく寂しくないように配慮してあげてくださいね
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ユーザーのコメント
30代 男性 匿名
50代以上 女性 ベータママ
待てを掛けないで出掛けれると探す行動が何回も出て見ているこちらの方がストレスでした。
シーザーが言っていましたが、犬にとっては「待て」は立派な仕事であり、飼い主との関係が良好であるなら待てと命令した方が犬にはストレスがないのです。
出掛ける時に声を掛けないというのは安物のしつけ本に「天罰」と同じようによくでてきますが、意味がないのです。
ハチ公も待てと言われて待っていたのですから。
40代 女性 匿名
50代以上 女性 大福ママ
母、娘、孫、ひい孫と14歳から2歳まで。
外出時は出かけてくること、出かける理由、お留守番をお願いすることをしっかり話して、納得してもらい、出かけます。
言葉がわからないと思うのはちょっと疑問です。
ずっと暮らしていれば、お互いに日本語、犬語の違いはあれわかる事が多いはずです。
黙って出かけるより、説明して、お留守番をお願いして出かける事の方が大切と思います。
50代以上 女性 匿名
黙って出かけて、帰宅してもただいままって言わないのも不自然ですよね、我が家の愛犬も出迎えてくれ、おかえりママを待ってたよ、って言ってくれてますよ。
わんちゃんはお利口で飼い主の言葉は分かっていますよ。
40代 女性 匿名
以前訓練士さんに多頭飼いが出来ない性格の犬だと言われてましたが、犬同士の年齢が近かったおかげかすぐ同居に慣れてくれて、嘔吐血便もしなくなりました。
今はブリーダーさんの所をリタイアしたプードルさんと仲良く暮らしています。
オス✕メスの組み合わせも良かったのかもしれません。
寒い季節は暖めあってて幸せそうです。
50代以上 女性 Lunana
40代 女性 あん
意味はわからないかもしれないけれど、留守にするがちゃんと帰ってくるからと説明することは大事だそうです。
集団生活する犬だからこそ、相手の気持ちは読み取れるのではないでしょうか?
50代以上 女性 クゥママ
30代 女性 匿名
持たずに出ていった場合はもう吠える吠える(・_・;)
彼なりに、わたし(飼い主)のお出かけのシグナルを分かっているようです。
お留守番を分かっているので、あえてお留守番よろしくねと声を掛けて出掛け、帰ったらお留守番ありがとう^^と褒めてあげます。
父親の場合は全く効果がないようですが、我が家はこんな感じです。
40代 女性 匿名
人間の子と同じようにその家によって方法が変わるのでこのようなやり方も試してみても問題ないと思います。
他の人は違うと言ってたとかいう方がいますが、それはその人の考えややり方なだけであって全面的に正しいわけではありません。
色々なやり方考え方でその子にあった方法を見つけしつけてあげることが重要なので批判するのは答えではないと思います。
40代 女性 匿名
うちの子(ヨークシャテリア/男の子2歳5ヶ月)はオルスバンシテテネって言うと自分からケージに行き、ケージ内のハウスに入って横になります。。声がけは大切だと思います。。トイレや植木の水あげゴミ捨て等、一緒に過ごしているスペースから離れる時は必ず声がけをするように心がけています。。声をかけないで姿が見えないと探しまくり再会後はしばらくの間ピッタリついて歩き離れなくなりますが声をかけると大丈夫ですしタダイマの時もお互い喜びMaxでチューをしますよ(笑)
声がけや一緒に寝る等、一般的にダメと言われている事も個人差があると思うので参考程度にして、各々が我が家にあった育て方をしていった方が良いと思いました。。(余談ですが今は亡き先代の子もヨーキーで男の子ですが性格も全然違い育て方も違いました)
40代 女性 匿名
帰宅後犬が落ち着くまで無視?…
お留守番頑張って帰りを待っててくれたのだから、帰宅したらすぐに褒めてスキンシップすれば満足顔になって落ち着いてくれます
30代 女性 ミルキー☆
50代以上 女性 匿名
我が家の3歳半のチワワは、私が着替えたり、外出のためにバッグの中身の点検をしだすのを見ると、「ハウス。」とコマンドを言う前に自分からケージに入ります。
そして、ケージの外から「待っていてね。すぐ帰ってくるからね。」と穏やかに話すと、話をじーっと聴いていて、特に心配な様子もなく静かにしています。
外出の時に、飼主は犬に声をかけずに黙って出かけろ、と言う誤った情報は誰が発しているのでしょうか?
不特定多数の読者が読む情報は、責任を持って執筆し、情報発信してください。
40代 女性 あずきママ
まるで、黙って置いていかれた事を怒ってるかのように(笑)
それ以来必ず、仕事行ってくるね、買い物に行ってくるね、と伝えて行くようにしてます。