グレートデンの平均的な寿命
グレートデンの寿命は、犬全体の平均寿命から見ても明らかに短い犬種で、5年程が大半です。一般的には短くて6年程、長くて8年が平均的なグレートデンの寿命としての、おおよその見解です。
グレートデンの大きさは「超大型犬」に該当しますが、大きさがさほど変わらない他の犬種の平均寿命は短くて7歳程、長くて10歳前後の中で、グレートデンだけは特に短いのです。
体が大きい割には内臓が成長しきらず未熟だと考えられているグレートデンは、他の犬種同様に普通に毎日過ごしているだけで、内臓に影響を及ぼすといわれています。さらに比較的早い段階で、骨にできる腫瘍の「骨肉腫」を発症しやすい犬種でもあります。この病気が結果的にグレートデンの寿命に影響を与えているという声もあります。
だからといって、全てのグレートデンが同様とは言えません。せっかく縁があって家族になったのですから、1日でも長く健やかに生きてもらいたいものです。そのためには、かかりやすい病気の知識は持っておいた方が賢明です。
グレートデンの寿命に影響する病気
グレートデンの寿命は、病気などにかかりやすいということもあり短いケースが多いのですが、できる限り健康で幸せに過ごしてほしいと思うものです。グレートデンの寿命を延ばすには、健康に生きられるように、かかりやすい病気や予防法について知っておくことが大切です。
胃捻転
グレートデンの寿命に影響を与えていると言われているのが、グレートデンがかかりやすい病気である「胃捻転」の存在です。この病気は、全犬種の中でもとりわけ「大型犬」がかかることが多いのですが、中型犬・小型犬であっても頻繁ではありませんが発症することがあります。
また、なぜ胃捻転が発生するのかといった明確な理由は解明されていないものの、空腹時に急いで早く食べる傾向があったり、食べた直後に活発に動き回ったりすることも要因の1つであるといわれています。
そんな胃捻転の症状は、胃の局所が捻じれることで血の流れが止まり、その対象部分の細胞組織が死ぬというものです。それだけでも大変な症状ですが、この胃捻転を引き起こした際に、周りにある臓器まで一緒に引き込むことがあります。巻き込まれた影響で他の臓器までもが死んでしまう危険性があるのです。
もし、愛犬の状態が以下のように普段の状態と明らかに違う場合、すぐに獣医に診てもらいましょう。
- 嘔吐しようとする行動が見られるが吐かない
- お腹を気にする
- なんだかそわそわしている
- お腹がはってくる
胃捻転は症状が出てから何時間も経たないうちに、命を落とす可能性が極めて高いため、すぐに獣医へ診てもらうなど迅速に行動しなければなりません。
この恐ろしい胃捻転を予防するには、犬が首を下げずに食事できるように、高さ調整をした台にエサを置いたり、1日に必要なドッグフードの量を、数回に分けてお湯などで柔らかくして食べさせたり、といったことが大切です。そして食事以外にも、ごはんを食べる前後はゆっくり休ませること、特に食後に激しい運動をひかえ、運動や散歩後の水分補給量の際も、がぶ飲みをさせないように与えましょう。
骨肉腫
グレートデンの病気で多いといわれる「骨肉種」は、犬種問わず大型犬、超大型犬に多い病気です。明確な根拠となる原因は未だ不明ですが、骨折からくる骨へのダメージや体重の重さなども原因になるとも考えられていますが、その原因に否定的な見解もあるようではっきりしていないようです。
病気の要因が解明していないために、予防の方法もはっきり打ち出せる情報がありません。
ただ、普段の生活の中でできることは
- グレートデンが横になる場所に、体に負担をかけないような寝具を用意する
- 滑って転倒しないように、グレートデンの行動範囲に絨毯などを敷く
という工夫で、ある程度のサポートができるでしょう。
グレートデンの寿命を延ばすための注意点
一般的な大型犬から見ても、グレートデンは寿命が長いとはいえないのですが、できる限り元気で健やかに生きていてくれるように、グレートデンの寿命と健康へ気を配る必要があります。
先程述べた病気以外にも、加齢と共に注意が必要なのは「心臓の疾患」です。年を重ねる度に定期的に行なう定期健診の数を、年に1回から年に2回、年に3回などのように、増やした方が賢明といえます。どのタイミングで検診を受けた方が良いのか、獣医に相談してみても良いでしょう。
さらにどの動物病院なら信頼してグレートデンを診てもらえるのか、探しておきましょう。万が一「胃捻転」を起こした場合を考えて、24時間いつでも診てもらえる病院があれば安心ですがない場合も多いので、かかりつけ以外に、夜間や緊急病院、かかりつけさんが休診日の時に駆け込める病院をあらかじめ調べておいたほうがいいと思います。
グレートデンの寿命を延ばすためには定期健診が重要
超大型犬で体が大きい割には、内臓の成長だけが伴わずに未熟な状態といわれているグレートデンですが、かかりやすい疾患以外に「心臓」の健康にも気を配ることも、グレートデンの寿命を延ばすためには大切です。
グレートデンは「拡張型心筋症」と呼ばれる心臓の疾患を患う可能性も高いため、グレートデンの寿命のために常に気を付けた方が無難といえます。この病気は、まだ初期の段階で発症したことになかなか気付けず、明確な症状が出ていた時にはかなり進行している事が多いため、「定期診断」を定期的に受けた方が、グレートデンの寿命を延ばすサポートにはなります。
グレートデンの寿命に関するまとめ
他の大型犬から見ると、寿命が長いとはいえないグレートデンですが、だからこそ健康面に気を配ることでグレートデンが日々穏やかに過ごせるサポートになります。そして、何よりも愛犬を病気で辛い思いをさせたくはないものです。できる限り、毎日を楽しく元気に過ごしてもらうために普段から家族で様子を見たり、定期健診を活用したりすることが良いでしょう。
ユーザーのコメント
40代 女性 かえまり
食べ物はなんでも好きですが、アレルギーをおこしやすいとされている食べ物には気を付けたいものですね。
走り回るのも大好きでジャンプ力も優れています‼
ただ、骨肉腫になりやすい犬種なので無理をさせないことです。寝床にも気を付けて、起き上がるときの負担を和らげましょう‼
無理な場所からの飛び降りさせないようにしましょう‼
ブラッシングをよくして、血行を促しましょう。
あと、寿命が6年~10年と言われています、せっかく
の家族なのですから、日頃から注意して育ててあげましょう。
女性 土偶子
うちの子のブリーダーさんのところには、12歳のデーンちゃんがいましたよ~!
ブリーディングドッグとしてのお仕事もすっかり終えて、余生をまったり過ごしているそうです。
最近は医学の発達や、飼い主さんの意識の高さからか、わんちゃん全体の寿命がのびているみたいですね。
一番寿命が早いのはセントバーナードだと聞いたことがあるのですが、デーンもそうなのでしょうか?
デーンの胃捻転は、飼うときにかなりしっかりと注意されました。
なので、うちでは胃固定の手術を受けさせました。
胃を固定してしまえば胃捻転は防げるので、おすすめです。
費用は諸々含め10万円ほどかかりましたが、いざ胃捻転になると費用どころではなくなると思うので……
寿命が早いと言うことは、老化も早いと言うことです。
デーンのような超大型犬は、まず足腰から弱りはじめます。
少しでも足腰の負担を減らすために、体重管理はしっかりと行った方がいいと思います。
うちのデーンも、少し太るとちょっぴり辛そうなので、なるべく体型を一定にキープできるようにしています。
シニアになったデーンも可愛がれるように、若いうちからしっかりと健康管理に気を付けたいですね。
女性 コロ
骨肉腫を発症しやすい犬種は大型犬が多いですから、グレートデン同様やはり短命になってしまうんでしょうね。知っているセントバーナードも骨肉種だと判明してから1週間で亡くなってしまいました。大型犬は小型犬に比べたら病気の進行も早いのかもしれませんね。
女性 栗
うちの犬は5才くらいでやっと落ち着いて家族とも意思疎通が取れるようになった頃です。そんな早い時期にお別れをしないといけないのは、ちょっと残酷な気がします。
女性 ゴン吉
胃捻転などは、日々の生活の中で飼い主さんが注意してみてあげれば予防することは可能だと思います。
加齢による心臓疾患は避けられないものですよね。犬種は違いますが、我が家の愛犬も心臓病を患っており、階段などの段差は抱っこしてあげています。グレートデンの場合は体が大きいので抱っこは難しいですよね。早い段階から生活環境にも注意して、あまり大きい段差などがないようにしてあげると心臓や関節への負担も少なくなると思います。
体が大きい犬種は関節にも負担をかけやすいので、床にはマットなどを敷いてあげてもいいですね。
グレートデンのように体が大きい犬種は、家族の中での存在も大きいと思います。少しでも長生きしてもらえるように、常々注意して1日1日を大事に過ごしてあげたいですね。
50代以上 男性 独系米系
セントバーナードはデンより長寿です。
胃捻転が一番の問題と思います。短い寿命も全うせずに若犬で死ぬ子も多いです。
胃捻転を防ぐ方法は現時点ではないので、どんなに注意してあげてもなってしまう子もいれば、酷い飼育環境でも病気一つせず長寿な子もいます。
食器の高さも高いと逆に良くないと言う学説もあります。シニアの場合痩せているとなり易いとも言われています。
胃固定手術も獣医の技量が必要でほとんどの獣医は出来ませんし、当然リスクもありますから容易にできません。術後でもしっかり定着するまでに捻転起こせば捻じれます。
そもそも胃捻転の手術も経験のない獣医が多いですし、サイズ的に対応できないケースも多々あります。
地方では特にデンに対応できる獣医は少ないです。
私はドライドッグフードを与えないのが一番の策と思っています。
以前に比べると10歳超える長寿な子が増えたと思います。
骨肉腫に関してはアイリッシュウルフハウンド程ではないと思います。