犬にもパーソナルスペースがある?愛犬との距離感を測ろう

犬にもパーソナルスペースがある?愛犬との距離感を測ろう

パーソナルスペースという言葉を聞いたことがありますか?他人に近づかれると不快に感じる空間のことです。実はこれ犬にもあったんです。今回は犬のパーソナルスペースについてご紹介します!

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パーソナルスペースとは?

なでられる犬

皆さんはパーソナルスペースという言葉を聞いたことがありますか?
パーソナルスペースはパーソナルエリアとも呼ばれ、他人に近づかれると不快に感じる空間のことです。
自分の両手を前後左右に伸ばしたぐらいの円形が基本的なパーソナルスペースとなります。
相手にも同じようなパーソナルスペースがあるため、その円が重なるかどうかがポイントとなってきます。
親しい相手ほどパーソナルスペースは狭くある程度近づいても不快に感じません。逆に好感を持っていない相手に対しては広いと言われています。
つまり他人に侵害されたくない空間、一種の縄張りのようなものですね。
人間の場合、パーソナルスペースの距離は一般的に以下のようになっています。

  • 恋人などとの距離:密接距離0〜45cm
  • 友人などとの距離:個体距離45〜120cm
  • ビジネスに適した距離:社会距離120cm〜360cm

満員電車などの場合、親しくない人も密接距離や個体距離に入ってきてしまうため不快に感じやすくストレスになります。
パーソナルスペースを侵されないためには、相手のパーソナルスペースを侵さないことが大切です。

犬のパーソナルスペース

複数の犬

犬にもあるパーソナルスペース

実は犬にもパーソナルスペースはあります。パーソナルスペースは臨界距離とも呼ばれます。
野生の動物にもパーソナルスペースはあります。動物は人よりもパーソナルスペースに敏感で、パーソナルスペースは自分の身を守ることへとつながります。
パーソナルスペースをきちんと確立している犬は侵入されると嫌悪感を示します。
例えば人の手を避ける、少し遠くへ逃げる、寝そべっていても立ち上がって移動する、飼い主の後ろへ逃げる、などパーソナルスペースを守るために自ら行動します。
こういった行動をする犬ですが、ちゃんとした信頼関係が築けているときや必要なときには人に対して距離を縮めるもあります。

愛犬が逃げる・嫌がる場合

愛犬が一定範囲近づくと尻尾を丸めたり、耳を後ろに下げたり、逃げてしまう場合は無理に距離を縮めようとしてはいけません。
それは無理やり相手のパーソナルスペースに入っていく行為で、犬にとってとても嫌な気持ちになることです。
その結果、噛んでしまったり、体当たりしてしまったり、パニックになってしまったりと危険です。
まずはそれ以上距離を縮めようとせず、一定の距離を保って接して下さい。
焦らずゆっくり犬の気持ちになってあげましょう。
パーソナルスペースを縮める練習のときには、

  • おやつで引き寄せる
  • 名前を呼んで近寄らせる
  • 飼い主以外の人からおやつをもらう

などが有効です。
犬が自分から近づき、離れられる環境を用意してあげてください。

パーソナルスペースができていないと…

布団にもぐりこむ犬

ずっとくっついてくるからパーソナルスペースは大丈夫!と思ってはいませんか?
実はそれはそれで問題が隠されています。
パーソナルスペースができていないというのは、自分の空間を守る意識がないということで、飼い主から自立できていないことを示します。
飼い主に依存しているため次のような行動を取るようになります。

  • 飼い主の布団に潜り込んで寝る
  • 飼い主に体をくっつけて寝る
  • 常に膝の上にのりたがる
  • 常に飼い主のあとを追いかける

犬がテリトリーを意識するようになるのは8ヶ月〜1歳くらいと言われていて、しっかりと守るようになるのは2歳すぎからとなります。
個体差はありますが1歳を過ぎたあたりから、パーソナルスペースを意識するような行動が見られます。ちょうど警戒吠えをし始める時期でもあります。
同時に、休みたいときは自分のハウスやクッションなどに戻って寝るようになり、人が見えていなくても自分のテリトリー内であれば不安による行動を起こさなくなります。

パーソナルスペースは他の人や犬とコミュニケーションを取るうえで大事な空間です。
もしパーソナルスペースができていない場合、他の人や犬とのコミュニケーションがうまくいかず警戒して吠えたり興奮して咬んでしまうことがあります。

パーソナルスペースの確立

青空と柴犬

パーソナルスペースを持たず、守ることもできない犬はハウスから出てこない、布団にもぐりこんで出てこない、穴掘りのような行動を繰り返す、噛み付く、パニックになる、などの問題行動を起こします。
パーソナルスペースを確立させるためには、子犬の頃から様々な経験をさせてやるのが大切です。
いろんなものや人に触れることで、自ずと自分と他の人や犬との距離感を学ぶことができます。
また分離不安に対する対処法もパーソナルスペースを確立するのには有効な手段かと思います。
焦らずじっくり行いましょう!

まとめ

ハイタッチする犬

犬にも人間と同じようにパーソナルスペースがあります。
嫌な人に近づかれれば不快感を覚え、避けたり、逃げたりもします。
そういう場合は焦らずにゆっくりパーソナルスペースを縮めていきましょう。
無理やり触ったり、逃げられないようにするのは絶対にやめてください。
パーソナルスペースを知り、お互いに尊重し合うことで良い関係を築けそうですね!

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 女性 ルイス

    初対面でも飛びついてくるようなフレンドリーな子も近づくとちょっと後ずさりするような子もいますもんね。それがパーソナルスペースの違いということなんでしょうね。うちの犬もべたべたするのが嫌いな子なので気をつけようと思います。
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