どうして鼻先をつけてくるの?
テレビを見ているとき、疲れてボーッとしているとき、急に愛犬が自分の体に鼻をくっつけてきた、という経験はありませんか?「構って欲しいのかな?」と思う人や「匂い嗅いでるの?」と思う人など、様々だと思いますが、実はこの行為、犬にとってはしっかりと意味があるのです。
控えめな構って欲しいアピール
猛烈に構って欲しいわけじゃないけれど、「ちょっと暇だから構って欲しいなぁ~」という控えめな構ってアピールです。
吠えたりイタズラをしてしまうと、ほとんどの飼い主さんが「ダメでしょ!」と怒りますよね。この方法は犬も怒られてしまうことを知っているため、怒られずに構ってもらえる方法が「鼻でちょんちょんと合図する」であることに考えが行き着いたのです。
たしかに鼻をくっつけられただけでは怒る飼い主さんはいないのではないでしょうか。しかも中には「どうしたの?」と気にする方も多いはずです。これは賢いわんちゃんならではのやり方かもしれませんね。
何かを催促している
上記の「構って欲しいアピール」にも似ていますが、何かを催促している時にも鼻をくっつけてくることがあります。
例えば「お腹が空いた。何かちょうだい」という時、また飼い主さんに遊んで欲しいときなども鼻をくっつけてくることがあります。中にはおもちゃを選んで持ってくるという用意周到な子もいるほどです。
相手を知ろうとしている
まだお家に来たばかりのわんちゃんや、家に知らない人が遊びに来たときに鼻をくっつけていた場合は、この心理状態である可能性が高いでしょう。つまり、ただ単に相手の匂いを嗅ぎ、相手のことを知ろうとしているのです。
散歩をしている際、犬同士が会うと相手の匂いを嗅いで相手を知ろうとしますよね。犬は匂いを嗅ぐことでどんな相手か情報を得ようとする修正がありますので、この状況になった時にはジッと匂いを嗅がせてあげると良いでしょう。
強めの場合は邪魔者扱い
一番問題行為と言って良い「鼻をくっつける」行為は、飼い主に対して強めにグッグッと鼻を押しつけてくるケースです。これは飼い主のことを自分より下だと認識しているため、邪魔者扱いをしている可能性があるのです。
なんだか飼い主として悲しくなる話ですが、飼い主のことを下の立場と認識している場合、いつも自分が座っているソファーの上などに座ってしまうことで、「そこは俺の位置だ!」と主張しているのです。
通常ならば飼い主さんがそこに座っていても、上下関係がしっかり出来ているのであれば、こんな行為はしません。なぜならば「自分は違うところに座ろう」となるからです。
そのため、このような鼻のつけ方をされた場合は、飼い主としての自覚をしっかり持ち、甘やかしすぎず「ダメなものはダメ」としっかり教えてあげるようにしましょう。
基本的に構わない
ここまで4つの心理をご紹介してまいりました。鼻をつけてくる愛犬を見ると微笑ましいと感じてしまう飼い主さんは少なくないかもしれません。しかし、最後の「鼻を強く押しつけてくる」という行為はもちろんのこと、他の鼻をつけてくる行為も気をつけなければいけないのです。
要求を飲むのはNG
先ほどお話しした通り、鼻をくっつけてくる行為には挨拶の意味の他にも「構って欲しい」「遊んで欲しい」「お腹が空いた」「邪魔」という犬の心理が隠されています。
したがって、鼻をくっつけてくる行為に対して可愛いと感じ、「どうしたの?」「何か食べたいの?」などとリアクションしてしまい犬の要求に応えてしまうことで、「こうすると飼い主さんは思い通りに要求を飲んでくれる」と学んでしまいます。
そのため、それを繰り返してしまうことで、『飼い主さんが言うことを聞いてくれる→自分の方が上だ』という認識になってしまい、上下関係が反転してしまう恐れがあるのです。
軽く手で制すのが良い
では、もしも鼻をつけてきた場合、どのように対処するのが正しいのでしょうか。
一番良いのは無視をするということです。その時は犬の要求には応えず、少し経って犬側が鼻をつけてこなくなったら撫でてあげるなど、タイミングをずらすと良いでしょう。
他にも無視はせず、手で「ダメ」と要求には応えないよ、としっかりこちらの意思を伝えるというのも1つの手段です。
このように「飼い主はあなたより下の立場ではないですよ」ということを態度で示すことで、愛犬との正しい関係性が保たれます。したがって、散歩や普段の日常生活においてしっかりしつけを行うことができ、同時に愛犬の安全を守ってあげることに繋がります。
まとめ
いかがでしたでしょう。鼻を自分の体につけてくる行為は、一見可愛らしい愛犬の甘えたがりな行為に見えます。しかし、可愛いからと言ってすべての要求に応えていては、立場が逆転してしまいますので注意しましょう。
ユーザーのコメント
50代以上 男性 匿名
50代以上 女性 葵
犬を飼って2年程たった時、母がクモマッカ出血で、自宅で倒れ、半月で亡くなりました。
犬は私たちをかまって相手をしてくれたのですが、気が付くと玄関へ行きそこで、フセをして待っていました。父も出張もあり、皆自分の事で、精いっぱい。自分もショックで2日ほど、ご飯を食べるのを忘れていました。夜中犬が眠っている自分の上に乗り少し目がさめたが、眠いので、相手をしなかったら、自分の耳元でシーツをカキカキしたので、起き上がると、部屋の入り口へ行き自分をずっと見るので、犬の後をついて行くと、犬の空になった、犬のお皿をカキカキそして、自分を見ました。ご飯を作りあげると尻尾をふりながら、食べていました。犬って、思っていたより頭が良いだなって、思い可哀想と思いつつも、犬自身、残った家族の様子を見ててくれたんだなぁ。と思いました。