黒い犬の爪の正体はメラニン色素
犬の爪には白っぽい爪、茶色のっぽい爪、黒っぽい爪があります。
毛色によって分かれていて、毛色が明るい犬は白く、毛色が濃い犬は黒い爪の場合が多いようです。
爪の色はメラニン色素の量によって決まります。肉球がピンクの犬は爪も白っぽい犬が多いようです。同じように肉球が黒い犬は爪も黒っぽい犬が多いようです。1匹の犬でも黒い爪と白い爪を持っていたり、1本の爪に黒い部分と白っぽい部分があることもあります。
そもそも、爪には紫外線がほとんど当たらないので、爪の色が白っぽいからといって、また黒っぽいからといって犬にとっては何の不都合もありません。
成長の過程で、「1本の爪だけ黒くなった」というようなこともありますが、健康な爪であれば、病気というわけではなさそうです。その場合は、爪が生えてくる根元の色から変わっていきます。
もし愛犬の爪の色が急に変わってしまったら、爪周りや指、足に異変はないか、犬が痛がっていないかをよく観察してください。人間でも爪の付け根をドアに強く挟んだりすると、爪が黒っぽく変色することがありますよね。犬でも同じようなことが起こりえます。爪がぐらついていたり、犬が痛がっているようだったら怪我かもしれません、動物病院を受診してください。
黒い犬の爪を切るコツ
犬の爪には血管や神経が通っているため、犬の爪切りは犬だけでなく飼い主も緊張しますよね。
特に黒い爪は、血管が見えにくいため慣れないと難しいことが多いようです。
犬の爪切り、黒い爪の切り方
黒い爪は、血管が見えないので、どこまで切ってよいのかわかりにくいです。なので黒い爪の場合は、少しずつ切り落としていくようにしましょう。はじめは、爪先の左右の角を斜めに切っていきます。血管が近づいてくると、爪の感触が少し柔らかくしっとりしてきます。また、爪の色も少しだけ違いがありますので、注意深く少しずつ進めてください。爪の切断面を見て、白い膜のようなものや柔らかい部分が見えたら、そこから先は血管の近くまできていますなので爪切りるのはやめてましょう。爪切りで切った後、外側のかたい部分にやすりをかけまるとより良いでしょう。
血が出てしまっても慌てないで止血剤を!
動物の爪用の止血剤は、ペットショップや動物病院で購入できます。爪切りをしていて血が出てしまっても慌てず、止血剤を塗ってあげてください。止血剤はパウダータイプで、指に取って出血部につけて数秒押させてあげると血が止まります。出血が多い場合は、血を清潔なガーゼなどで拭き取ってから止血剤を塗ってあげてください。
爪からの出血は量が多く見えるのでびっくりしてしまいがちですが、くれぐれも落ち着いて対処してください。飼い主の動揺は犬をなにより不安にさせます。専用の止血剤がないと爪からの出血はとても止まりにくいですので、特に黒い爪の犬の飼い主さんは事前に買っておくと安心ですね。
爪切りは定期的に
犬がフローリングの床を歩いていて、カチカチと爪が当たる音がしてしまっていては伸び過ぎです。
犬の爪の中には血管が通っていて、爪が長く伸びるのに従って血管も伸びていきます。一度爪を伸ばしてしまうと血管も伸びてしまっていて、爪を十分短く切るためには血管を切らなくてはいけなくなり、愛犬がとても痛い思いをすることになります。そのため定期的な爪切りは欠かせません。
犬によって爪の伸び具合、減り具合は様々ですが、どんなに少なくても1カ月に1度は爪が伸びすぎていないかチェックする必要があると思います。毎月〇日と△日、毎週〇曜日、などと決めて定期的に爪をチェックすると良いですね。
爪切りは怖くない!と愛犬に教えましょう
血管がわかりにくい黒い爪の犬は、たいてい1度は痛い思いをしたことがあると思います。爪切りが好きな犬はそういないでしょうが、定期的にやらなくてはいけない爪切り、ストレスにしてしまうと犬がかわいそうですよね。出来るだけ犬の負担にならないよう慣れてもらえるように工夫しましょう。
もし犬が爪切りを怖がるようだったら、一度に全部の爪を切らず、少しずつやってあげるのも良いでしょう。毎日1日1本ずつ、爪を少しずつ切るのもいいかもしれません。また、ごほうびを与えながら、褒めながら、犬の様子を見ながら少しずつ慣らしていきましょう。
また、爪切りを行うのに飼い主が怖がっていることが一番よくありません。飼い主の不安や緊張は愛犬にも伝わってしまいます。
難しかったら動物病院やサロンで
黒い爪の犬の爪切りは、やはり自分でやるのは不安だという場合は、動物病院やトリミングサロンでやってもらえます。
だいたい500円くらいが相場なようです。怪我をさせてしまうのではないか、という不安があるようでしたら、プロに頼むのも得策ですね。
まとめ
トリミング犬種の場合は、定期的にトリミングサロンへ通っているなら爪切りや耳掃除はその際にやってもらえるため、意外と自分で愛犬の爪切りをやったことがないという飼い主さんがいらっしゃいます。私も自身で愛犬の爪切りをしたのは数える程度しか経験がありません。
爪切りは、犬も飼い主もはじめは怖くて緊張してしまいますが、愛犬が年老いて亡くなるまでずっとやらなくてはいけないもの、子犬の頃から飼い主も一緒に練習していかないといけませんね。
ちなみに小型犬なら大丈夫な場合もあるようですが、人間用の爪切りは、犬の爪が割れてささくれてしまう恐れがあるのでNGなのだそうです。獣医さんはギロチンタイプの爪切りを勧めていましたよ。はさみタイプの爪切りもありますが、ギロチンタイプの爪切りの方がよく切れて、人間と犬お互いのストレスが少なく爪切りができることが多いようです。
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