犬の爪が伸び過ぎてるのは危険!考えられるリスクと爪切りの適切な頻度

【獣医師監修】犬の爪が伸び過ぎてるのは危険!考えられるリスクと爪切りの適切な頻度

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犬の爪は、被毛と同様に、愛犬が健やかな毎日を過ごすために定期的なケアが必要な事をご存知でしょうか?今回は、犬の爪が伸びすぎた時のリスクや、爪きりが必要な頻度についてお話したいと思います!

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬の爪には役割がある

走っている犬

まず、犬の爪のケアの前に、ご自分の愛犬の爪をじっくりと観察したことがありますか?
犬の爪は、人間の爪のようにまっすぐ伸びずに、地面に向かってカーブを描きながら伸びています。こういった爪の形は、地面をしっかりと捉えて、瞬間的に力強く走り出すためのいわば、「スパイク」の役割を果たしていると考えられています。

犬の爪の仕組み

犬の足

神経と血管

犬の爪の中には、人間の爪と同じように血管と神経が通っています。
人間と大きく違うのは、犬の爪は伸びれば伸びるほど、血管や神経も一緒に伸びてしまう、ということです。
ケアをせずに伸ばしっぱなしにしていると、爪を切ると痛みを感じたり、血が出たりするので、鎮静や場合によっては全身麻酔をかけて爪を切らなければならなくなります。
そうなると、犬の体には大きな負担となり、麻酔をかけることによるさまざまなリスクの心配もしなければならなくなります。
そんなことにならないように、被毛や体臭、口臭、耳の中のケアなどと同様に、爪の手入れも、愛犬の健康を守るために必要なケアの一つと言えます。

白い爪と黒い爪

同じ犬種でも、人間のように白っぽい爪の犬もいれば、真っ黒な爪の犬もいます。
この爪の色の違いについては、犬の体の中にあるメラニン色素が関わっていて、紫外線の影響を受けないため、品種改良などの要因によって、爪の色の違いが現れると考えられています。
ちなみに、色が濃くなるほど固くなると言われて、白い爪よりも黒い爪の方が固いと言われています。

狼爪

(ろうそう)を知っていますか?

狼爪(ろうそう)とは、犬の足に痕跡的についている犬の親指のことです。
前足にある狼爪は、他の指と同様に骨格、神経、血管などの機能が備わっていますが、地面につくことはありません。また、後ろ足に残っている狼爪には、退化していて、前足に残っている狼爪のような機能はなく、ただ、ぶら下がっているだけです。
とはいえ、いずれの狼爪も何の役割をはたしていなくても、爪は伸びていくので、ケアが必要です。

犬の爪が伸びていることで考えられるリスク 3つ

外を見ている犬

体重が支えられなくなる

犬の爪は、本来、体の重さを支える構造になっていません。
犬の体を支えているのは、肉球です。爪が伸びると、肉球で体重を支えることが出来なくなり、滑りやすくなったり、関節に負担が掛かり、骨格に悪影響を及ぼします。

折れる

爪が伸びすぎていると、ケージの床やカーペットのほつれなどに爪が引っかかって、折れてしまうことが考えられます。
神経が通っている爪が折れると、痛みを感じるでしょうし、血も出ます。

自分の体に刺さる

犬の爪は、カーブを描くように伸びるので、伸びすぎると自分の皮膚に刺さって肉に食い込みます。

お手入れの頻度

寝転んで爪切りをする犬

犬の運動量や、体の大きさ、年齢などによって犬の爪の手入れの頻度は違います。
「一週間に一度」「一か月に一度」という目安でなく、ご自分の愛犬の様子を観察して、爪の手入れをするタイミングを見計らいましょう。

愛犬の足音を聞こう

フローリングやアスファルトの上を歩いている時、「カチャカチャ」と固いものと硬いものがぶつかるような音がしていたら、爪が伸びすぎています。

おうちの中で滑っていませんか?

お家の中で愛犬が全力疾走をしたり、少し慌てて歩いたりしていて、急に立ち止まった時に滑っていることはありませんか?
フローリングやクッションフロアの上で滑っているということは、犬の足の裏は、爪が伸び、肉球が床をとらえることが出来ずに、スケート靴を履いて氷の上を滑っているような状態になっているのかも知れません。

散歩から帰ったら、足の裏を見てみよう

爪の伸びだけでなく、足裏の毛が伸びている時も滑りやすく、怪我をしやすくなります。
爪のケアのためだけでなく、散歩から帰って愛犬の足の汚れを取る時に、足の裏に何か異常がないかを見る習慣をつけましょう。

爪が伸びていると思ったら…

爪切りをしてもらう犬

「爪の手入れの頻度」は、犬の個体それぞれ違いますが、少なくても一か月に一回はしっかりとケアをするようにしましょう。

自分で手入れをする

自分で爪切りが出来るように、ネットではいろいろな情報を得ることが出来ます。

かかりつけの動物病院にお願いする

フィラリアやノミ、ダニの予防、健康診断、予防接種などで、一か月に一度は獣医さんに診て貰う、という場合は、その時に爪を切ってもらうと、定期的にお手入れをすることが出来ますね。

行きつけのサロンにお願いする

獣医さん同様、定期的にカットやシャンプーをお願いしているサロンがあるなら、爪切りだけでもお願い出来るのではないでしょうか。

その他

爪切りだけなら、ペット同伴OKのホームセンター内のトリミングサロンでもよほど混んでいない限り、すぐに切ってもらえます。
自分で保定して、血が出るかも知れない…、神経を傷つけてしまうかも…とビクビクしながら愛犬の爪を切るより、プロのトリマーさんや、獣看護師さんにお願いした方が手際も良く、愛犬の負担も少ないのではないでしょうか?

まとめ

人の手に乗せている犬の足

愛犬の爪が伸びてしまうと、思いがけない病気や怪我の原因となってしまうこともあります。
毎日、愛犬が健やかに過ごせるように、口臭、体臭を気にかけ、被毛の艶や手触りで愛犬が健康かどうかを観察するのと同じように、愛犬の爪の長さや足音などにも気を配りましょう。

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