愛犬の爪から出血した!ケース別の対処方法や爪切りのポイントを紹介

愛犬の爪から出血した!ケース別の対処方法や爪切りのポイントを紹介

愛犬の爪から出血していたら、飼い主さんならきっと慌ててしまうはず。果たして犬の爪はどんな時に出血して、それに対してどのように対処すれば止められるのでしょうか。今回は愛犬の爪から血が出ていても慌てずに対処するための方法と、爪からの出血を防ぐために気をつけておきたいお手入れポイントについてご紹介します。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

犬の爪から血が出た!どんな時に血が出るの?

爪から血が出ている犬のイラスト

犬の爪から血が出ると聞いたことがある方や、実際に経験したことがある方は多いですよね。

ではなぜ犬の爪から血が出るのでしょうか?実際に、犬の爪から血が出るのはどんな時でしょうか?

よくあるケースとしては、

  • 爪を切った時
  • お散歩中
  • 爪が折れてしまった時
などです。

犬は人間とは少し違う爪の形と構造を持つため、爪切りや毎日の暮らしの中でちょっとした注意をはらってあげましょう。

爪から血が出る原因と止血方法

手を差し出している犬

犬の爪の中には血管と神経が走っている

犬の爪の中央部には「血管」と「神経」が通っています。白い爪を持つ犬の足先を横から見てみると、爪にピンク色の部分がありますが、それが血管です。

そのため、

  • 爪を切った時に深爪をして血管まで切ってしまった
  • お散歩時に地面で爪が削れて血管まで削れてしまった
  • 爪がどこかに引っかかって根元から折れてしまった
といった時には、血が出てきてしまうのです。

血が出てしまった時の止め方

どこからの出血かにかかわらず、出血を止めるには、出血部位を「圧迫」するのが基本です。犬の爪からの出血の場合には、圧迫だけだとなかなか止まらないことも多く、「止血剤」を使うのも一般的です。

圧迫して止血

まずはガーゼやティッシュなどを出血している爪先に当てて、血が出ている場所を押して5分ほど圧迫止血をしてください。

止血剤を出血部位につける

止血剤を親指と人差し指でひとつまみつまんで、出血している爪先を覆うようにつけていきます。圧迫止血をする時のように、出血している部位に押しつけながら止血剤をつけていきます。

出血が少量であればすぐに止まりますし、深爪しすぎて多めに出血している場合は、止血剤をつけながら圧迫止血の時間を長めにとると良いでしょう。

止血剤はペットショップや動物病院で販売されていますので、比較的簡単に購入できます。もしもの時のために、あらかじめ購入して用意しておくのがおすすめです。

止血剤が手元にない緊急の場合は、止血剤よりは血が止まりにくいですが、代用品として小麦粉や片栗粉を使用することもできます。
(※出血が止まらない場合はすぐに獣医師にご相談ください。)

犬の爪から出血した時のケース別対処法と防ぎ方

足に包帯をしている犬

散歩で爪から出血した時の対処法

散歩で爪から出血するのは、爪切りでギリギリまで切りすぎた直後に歩いた時や、普段から活発で、興奮しながらリードを引っ張って歩くことが多い犬で多い傾向にあります。

お店でシャンプーなどをしている場合には、散歩時に爪から出血しやすいことを伝え、ヤスリだけで爪を整えてもらうなど、爪を切りすぎないようにしてもらうと良いでしょう。

ただし、足の内側にある狼爪(地面につかない爪)はしっかり切ってもらいましょう。

爪の切りすぎで出血した時の対処法

愛犬が動いてうっかり深爪をしてしまった、血管の位置を見誤った時などで、爪から出血してしまうことはよくあります。

爪切り時に出血させないためには、愛犬の爪の血管がどこにあるかを確認して、適度な長さで爪を切ってあげましょう。

なお、切り方の目安は後に「上手な爪切りの方法」でご案内しますので、参考にしてみて下さいね。

ジワジワ出る程度であれば、止血剤がなくても出血部分を押さえていれば止まることが多いです。

基本的に、出血が止まれば自宅で様子を見ても大丈夫ですが、もし止血剤でも止まらない場合は動物病院に連れて行きましょう。血が固まりにくい病気にかかっていると、どこからの出血かにかかわらず、出血した場合には血がなかなか止まりません。

爪が折れて出血した時の対処法

爪を切らずに伸ばし続けていると、地面に触れる部分が多くなるあまりカーペットや出っ張りに引っかかって折れてしまう場合があります。

また、爪が邪魔して歩きにくくなるので、足への負担もかかります。

爪が折れた時に触られるのは犬にとってとても痛いため、爪が折れた指の付け根などを押さえて止血できない場合には、軽くガーゼや包帯などを巻き付ける程度にして、すぐに動物病院へ向かいましょう。

犬が嫌がって暴れると余計に出血量が増えてしまうので、できるだけ犬を落ち着かせましょう。

また、出血が止まったから大丈夫と自己判断して受診しないでいると、愛犬が気にしてなめる、地面で擦れて汚れることによって、細菌感染を起こすことも少なくありません。

こういったことを防ぐには、まずは爪切りのタイミングを見逃さず爪が伸びすぎないようにすることが重要です。

一般的には「床に爪がついてカチャカチャと音が鳴り始めた時」には切り時です。

お散歩の頻度や体重などにもよりますが、通常は数週間~1ヶ月に1回ほど爪を切るとちょうど良いことが多いと思います。

ただし、爪の生え方によっては真っすぐ前に伸びる犬もいて、伸びても床につかない子もいます。

横から見て肉球部分よりも爪がかなり出てしまっているのであれば、巻き爪を避けるためにも切ってあげた方が良いです。

爪からの出血はケガ以外の原因も

1つ注意しておきたいのは、爪からの出血だと思っていたら、実は爪の付け根にある腫瘍の破裂や、細菌感染で化膿して腫れた部分から血が出ていたというケースです。

この場合は、血が止まったからといって放っておくと、腫瘍がどんどん大きくなったり、いつまでも化膿していたり、化膿と炎症が広がっていつまでも痛み続ける可能性があります。

爪の根元が腫れていたり赤みがある時や、変色している時などは必ず獣医師に診てもらいましょう。

切りすぎ注意!上手に爪を切る方法

爪切り中の犬

市販されている犬用の爪切りを使用します。

爪を切る場所の目安は肉球の延長線上ですが、定期的に爪切りをしていない犬の場合は、一緒に爪の中の血管が伸びていますので、血管の位置を確認しながら切ることが必要です。

白い爪の場合

中央に見えているピンク色の部分が血管ですので、その5ミリ程度手前を目安に切ります。自宅では、地面に当たらない長さに整えるだけでも十分な場合もあります。

一気に切るのではなく、「く」の字を作るように、上と下に分けて少しずつ切っていきましょう。

黒い爪の場合

残念ながら外部から確認することができませんので、少しずつ切り進みます。爪の中心部の色が濃く、しっとりしてきたら、血管が近くなっています。

不安であれば、自宅でのお手入れでは爪切りを使わず、ヤスリでこまめに整えるのもおすすめです。

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  • お手入れ
  • 爪切り

わざと血管切りをして整えることはあるの?

伸びすぎてしまった爪の中の血管のせいで、「伸びているのにさほど切れない」「ちょっと爪切りをしただけで出血する」といったケースもあります。

爪の中の血管は、わざと血管切りをすることで退行していくと言われていて、爪があまりにも長くてケガを防止するためや正常な歩行に必要な場合は、処置として血管ごと爪を切って短くすることもまれにあります。爪の伸び具合や犬の性格によっては、麻酔や鎮静をかけての処置となることもあるでしょう。

しかし、犬にとっては痛い処置に違いありませんので、歩行に問題がないくらいの爪の伸びで済むように定期的に爪切りをして、整えてあげることが重要です。

まとめ

トリミングサロンでの爪切り

犬の爪から血が出ないようにするためには、日頃の爪の管理・お手入れが重要です。愛犬との毎日の触れ合いの中で爪のチェックも忘れずにしましょう。

爪切りも自宅でできるといいのですが、嫌がる犬も多く、無理やりすると更に嫌いになりますし、足を痛めてしまうこともあるかもしれません。

難しい場合はサロンや獣医さんなどに相談し、その子にあった爪の切り方(体の押さえ方)を教えてもらったり、定期的にお願いすると良いでしょう。

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